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高石市を走る南海高師浜線。3年に渡る高架化工事が完了し、2024年4月6日(土)から運行を再開しました。そんな高師浜線、以前と何が変わったのでしょうか?再度乗車&各駅に訪れて確認してきました。
高師浜線は南海本線にいくつかある支線の中でも最も短い1.5kmの地域密着型な路線。
大阪府、高石市、南海電鉄による連続立体交差事業により、2021年5月から運行を休止する(代行バスあり)という中々攻めた方法により高架化工事が進められてきました。
そしてこの度2024年4月6日より、高架化された路線の供用が開始し、約3年の休止期間を経て電車の運行が再開されました!
また、この立体交差事業では高架化されるだけではなく、駅のリノベも行われています。
さて、このブログでも休止前の高師浜線の紹介をしたことがあるのですが、当時と何が変わったのでしょうか?
再度この高師浜線に乗車し、各駅を巡ってきましたので紹介したいと思います。
▼高架化される前の高師浜線
After
Before
まず羽衣駅の変化と言えば、上階3番線の高師浜線ホームが供用されたことでしょうか。
以前に高師浜線に乗車した際、本線は既に高架化されていましたが、高師浜線は昔の地上ホームのままでした。
After
Before
3番線ホームは本線の上り線ホームである2番線の隣になりましたので、朝の通勤の接続は良くなりました。
これから乗車する2両の列車がゆっくりとやってきました。
2駅しかないのでわずか5分程度の旅ですが、乗っていきます。
ヘッドマークには「おかえり。高師浜線」。
After
Before
高架化されたことで羽衣駅付近の景色は少し変わったというか、目線が高くなったというか。
丁度本線と分離するところの変電所か何かの設備は見下げる形になりました。
ここから伽羅橋(きゃらばし)駅までは新たに高架化された部分で真新しさが目立ちます。
伽羅橋駅から先は特に前との変化はありません。
大きな見た目の変化はありませんが、少し綺麗になったように見えます。
After
Before
いや、結構綺麗になってました!
構造事態こそ変わっていないものの、梁も綺麗になっているし、ホームの床は綺麗なものに付け替えられています。
After
Before
さて、階段部分。
以前は見通しも良かったのですが、何やら構造物が増えています。
それはこのエレベータが備え付けられたから!バリアフリー化対策もばっちりです。
トイレも以前は昭和感のあるものでしたが、使いやすそうなトイレに増築されていました。
After
Before
駅舎の見た目の変化はありませんが、スロープがより緩やかで利用しやすいようになっていました。
この高師浜駅付近は、駅舎こそ綺麗になりましたが元々高架区間であったためあまり風景は変わっていません。
変化があったとすれば、高架の壁に美しい絵画が描かれていたことでしょうか。
ただ地元のマダムの井戸端会議が偶然耳に入ってきましたが、「もう少し綺麗になればねぇ」だそうです。
After
Before
こんな感じ。一緒でしょ。
After
Before
伽羅橋(きゃらばし)駅へ到着。
駅舎の伽羅橋駅前商店街は比較画像にしても違いが分からないくらい以前と同じ風景。
ただ鉄道設備には変化がありました。
ご覧のように羽衣駅方は高架化工事や駅工事の影響で綺麗な壁ができていました。
After
Before
そして駅。
無骨なコンクリートの白色から温かみのあるクリーム色へ。
After
Before
駅の中もばっちり見学したいので入場券を購入。
前回訪れた時の料金と比較するとこの4年で20円値上げされていました。
駅内の設備も一新され大変綺麗に。
After
Before
特にトイレ。
以前のトイレがあった部分はバリアフリー化されたトイレになり、それとは別に新たに男女別トイレが1Fの半分のスペースにできていました(丁度上のBefore画像の広告がある部分)。
After
Before
この辺は同じですかね。ベンチは奥の方に移動されていましたが。
After
Before
ホーム部分も全体的に綺麗になっています。
高師浜方に行ってみると昔の名残も。
多分新しいホームは旧ホームの上に増築されていますね。
先ほど下から眺めた新旧境目のところ。
ここから羽衣駅までは新しくなった部分ですね。
After
Before
緩やかに羽衣駅に近づくにつれて高度を下げてアプローチしていた部分は随分と高さが確保されました。以前は2.5mの高さ制限がありましたが、現在ではトラックも通れそうな高さに。
After
Before
本線との合流部分。
高架化される前は高師浜線用に踏切が残されていましたが、今回の工事で本線、高師浜線ともに高架化され、踏切が取り除かれていました。
ちなみに南海電鉄によると、連続立体交差事業により、対象13の踏切も取り除かれたとのこと。
代行バス時代に利用したことはないのですが、バス専用線が用意されていたんですね。
3年間活躍したバス専用線のゲートは閉じられ、その役目をしっかり果たしたようです。
地上時代の名残を楽しみつつ、羽衣駅へ。
羽衣駅近く。このあたりのフェンスがある部分も最終的に道路になるのでしょうか?
After
Before
これだけ別日に撮影したAfterの画像ですが、このように駅舎は近代観ある美しい駅舎に変わりました。
いかがでしょう。高師浜線や駅は随分と便利、綺麗になったのではないでしょうか。
ちなみにこの連続立体交差事業(本線の高架化も含む)が認可されたのが1997年7月17日とのことですので、27年弱かけてここまで達成された長期プロジェクトです!まだ後始末が残っていると思いますが、ここまでやり遂げたのは凄いことですよね。
観光のために利用する路線とは言えませんが、気になる方は乗車してみてはいかがでしょうか。
大阪のガイドブック
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