この記事は 2017年08月11日 に作成された記事です。最新の情報もご確認ください。
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友ヶ島とは
和歌山県和歌山市加太沖合にある4つの島「地ノ島、虎島、神島、沖ノ島」の総称名です。
何れも無人島なのですが、一番大きな「沖ノ島」にはキャンプ施設や公衆トイレなども設置され夏には賑わうそうです。
そしてもっとも有名にさせたのはおそらく、「ラピュタの世界観にそっくりな砲台跡が残っている。」ということです。
その理由としては明治時代、外敵の侵入を防ぐためにこの地に砲台が設置されました。
地理的にも紀伊水道の大阪湾の入り口ですからね。
それは第二次世界大戦が終わるまで「由良要塞」の一部として国土防衛の要所でありましたが、戦争が終われば解体される運命に。しかし一部の砲台跡や弾薬庫後がそのまま取り残されたようです。
その遺跡が丁度「ラピュタの天空の城のようだ。」と数年前から言われ始めたのですね。
またそれは廃墟としてマニアにはたまらない場所になっています。
友ヶ島へのアクセス
電車で加太駅まで
さて、友ヶ島へはまず南海電鉄にて加太駅まで向かう必要があります。
簡易アクセスマップです。
JRで和歌山駅まで行ってしまうと乗り換えが面倒ですので、なんばまたは新今宮で南海線に乗り換えることをお勧めします。
紀ノ川駅または和歌山駅からは南海電鉄の加太線です。こちらも中々のローカルな列車で趣がありますね。
南海電鉄が地元で採れる鯛をキーワードに「めでたいでんしゃ」としてアピールしています。
▼(外部リンク)めでたい電車/南海電鉄
ちなみに飛行機で関西空港に来て直接友ヶ島へ行きたいという方は、まず関空からは南海電鉄の方へ乗車してください。そして泉佐野駅(関空から2つ目の駅)で和歌山方面へ乗り換えしてください。
JR阪和線「和歌山」駅まで行ってしまった場合は、JR紀勢本線で「和歌山市」駅まで行く必要があります。
南海電鉄の和歌山市駅とJRの和歌山駅は同じ場所ではないので注意が必要です。
徒歩で船着場まで
加太駅からは徒歩で、加太港の友ヶ島船着場まで行きます。
駅からは1kmと少しくらいの距離ですので十分歩けますが、駅前にタクシー乗り場もあります。
徒歩ですと15分弱くらいです。県道7号線と住宅地の中を通っていきます。
船に乗る
港からは「友ヶ島汽船」が運航している船に乗ります。
料金は往復2,0002,200円。
時刻表は次の通りです。
便(冬季) | 加太港発 | 友ヶ島発 |
---|
1 | 9:00 | 9:30 |
2 | 11:00 | 11:30 |
3 | 13:00 | 13:30 |
4 | 16:00 | 16:30 |
1月1日~2月末
便(夏季) | 加太港発 | 友ヶ島発 |
---|
1便 | 9:00 | 9:30 |
臨1 | 10:00 | 10:30 |
2便 | 11:00 | 11:30 |
3便 | 13:00 | 13:30 |
臨2 | 15:00 | 15:30 |
4便 | 16:00 | 16:30 |
3月1日~12月末
冬季は土日祝のみの運行、夏季は水曜日が運休です。
また、私が行ったときは出発時間の変更(行きも帰りも)がありました。
その時は船に乗る時や降りる時にスタッフからアナウンスがあります。ちゃんと聞いていないと1時間以上待ったりしないといけなくなるので注意が必要です。
細かい運行情報は下記友ヶ島汽船の公式ページを参照してください。
▼(外部リンク)運航時刻/友ヶ島汽船
友ヶ島到着
20分ほど乗るとすぐに港の野奈浦桟橋へ到着。港のすぐ前は広場になっていて公衆トイレもあります。
今回は反時計回りに島の西半分をぐるっと回りました。
島の道は登山道程度には整備されていますが、必ず動きやすい服装、靴で行きましょう。
第二砲台跡
崩壊の可能性があるのでしょうか。周りには柵が張られていて中には入ることはできませんでした。でもその崩れかかったその姿がまた良いです。
第一砲台跡
フェンス越しに眺めます。
ちなみにこの辺りで野生の鹿を見かけました。もともとはいなかったのですが、観光資源として大昔に放ったものが野生化したようです。
友ヶ島灯台
すぐそばに灯台があります。
しかもこの友ヶ島灯台は現役で、大阪湾へ進入する船の安全を見守っているようです。
孝助松海岸
私的にはこの岩がベストショットです。
丁度この辺りには「池尻キャンプ場」がありますので近くていいですね。なんでも和歌山市発行のパンフレットによると、
タイドプール(潮だまり)があり、貝の仲間・カニ・小魚などの観察に好適です
和歌山市発行パンフレット
とのことです。
旧海軍聴音所跡
聴音所とは潜水艦や船などのスクリューの音を察知する場所です。
第三砲台跡
こちらが噂のラピュタの天空の城みたいだと言われている場所です。
このカットはあまりにも有名すぎるので他のところを。
一つ一つの建物の中に入れます。
先が見えないくらいの内部のトンネルへ入りました。
これはフラッシュを焚いたので明るいですが、何もないと暗黒です。若干暗くて怖いのと、中が涼しくて何とも言えない気持ちに…。
内部は相当暗くなっているので懐中電灯を持っていくと良いでしょう。
将校宿舎跡
その昔、旧日本軍が駐在していたころに、軍の上層部が住んでいた家の跡で、内部は純日本家屋だったようです。
おそらく100年近いはずなのですが、結構きれいにこのっています。整備をしているのでしょうか。
第四砲台跡
こちらは今までのところから少し離れており「南垂水キャンプ場」の近くにあります。
道のりは上り坂になっており、結構きつかったです。造りは第三砲台跡に似ていますね。
港へ戻る
反時計回りでくるっと一周まわってきました。かかった時間は3時間半くらい。小さい島ですが、山と海が近く、起伏のある山道だったので結構かかりました。
帰りも船に乗って帰りましたが、結構降りてくる人が多かったです。人が多いと写真が撮りにくいですので、撮影目的、またはゆっくり静かに廻りたい方は始発の船で行くことをお勧めします。
そんな廃墟のある景色が魅力的な友ヶ島。皆様も遺跡巡りしてみてはいかがでしょうか。
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