スペインから日本への帰路にトランジットで立ち寄ったアブダビ(UAE)。長時間の乗換時間があったのでアブダビ市内を8時間観光してきました。
目次
概要&タイムスケジュール
エティハド航空を利用したヨーロッパ旅行、帰りはUAE(アラブ首長国連邦)も観光したく、長めの滞在時間になるように航空券を購入しました。
アブダビ到着から出発までは15時間ありますが、その内の8時間を利用して観光してきました。路線バスを利用した観光は想像以上に移動時間がかかるため、2カ所のみの観光となりましたが、それぞれの内容は大変充実していました。
トランジットで観光を考えている方は参考にどうぞ。
STEP
09:40/シェイク・ザーイド・グランド・モスク
空港で観光の準備
UAEは空港内外の撮影は禁止されていますのでイラストで説明します。
入国審査について
スペインから乗ってきた飛行機は2023年11月供用を開始したばかりのターミナルAに到着します。
早朝に到着したにもかかわらず、入国審査には長蛇の列ができており、3,40分かかりました。
入国審査について終始和やかな雰囲気で進みました。
スタッフ
私
スタッフ
私
スタッフ
こんな感じで難しい質問もなく、すんなり進みました。
ちなみに入国審査の際は顔の写真を撮られますが、その際は眼鏡をはずすように言われます。また、入国審査後は荷物のX線検査もあります。
荷物預かり所
新しいターミナルAでも荷物預かりのサービスはあります。
荷物を預かってもらうには飛行機のバゲージクレーム(荷物受取所)を出て、右手の突き当りまで進みましょう。そこに「EXCESS BAGGAGE COMPANY」があります。
料金は少し高めですが、時間に応じて下記の料金になっています。
時間 | 料金(AED) |
---|
~3 | 35 |
~24 | 70 |
~48 | 105 |
~72 | 140 |
72~ | 35/日 |
料金は後払い制になっています。この時、荷物を引き取るためのコード等が記載されたレシートを渡されます。こちらはレシートだと思って捨てないようにご注意ください。
バスのICカード(HAFILAT CARD)購入
バスは現金での支払いは不可です。
路線バスを利用する場合、必ずHAFILAT CARDの購入が必要です。
荷物預かり所の目の前にバスのカウンターがあります。
路線バスにはHAFILAT CARDが必須ですのでカウンターでカードを購入しましょう。今回の場合20AEDあれば十分です。
シェイク・ザーイド・グランド・モスク
シェイク・ザーイド・グランド・モスクはUAE最大のモスクであり2007年に完成しました。また、イスラム世界の多様性と現代建築を結び付けた近代的なモスクです。
行き方(アブダビ空港より)
アブダビ観光で外せないのがシェイク・ザーイド・グランド・モスク!
空港からはK4系統と175系統を乗り継いでいく必要があります。
路線バスでの移動は市内中心部までであれば高くても6AED(約240円)で格安に行けるのがメリットである一方、移動に時間がかかるのがデメリットですね。
空港からは乗り継ぎ時間含めて約70分。目的のシェイク・ザーイド・グランド・モスクが見えてきました。
最寄りのバス停「Wahat Al Karama St / Sheikh Zayed Grand Mosque」へ到着。
バス停から入口は少し離れている
175系統のバスはシェイク・ザーイド・グランド・モスクの正面に到着するのですがここからは入場できません。
近くのスタッフの方から、
スタッフ
ここからは入場できません。6番ゲートへ向かってください
私
スタッフ
私
その6番ゲートですが、結構遠いです。施設の入口までちょうど1kmくらいあります!
ぐるっと回ってやっと入口。ここからは左手にある何とも芸術的で近代的な建物に入りましょう。
入場について
モスクへはこの建物から地下通路を通って向かいます。
ここで注意!
この入り口前にあるQRコードは大事です!このシェイク・ザーイド・グランド・モスクは料金無料で入られるのでチケットの購入は不要なものの、入場は登録制になっており事前登録が必要になっています。
登録が完了すればQRコードがメールで送られてきます。これらは入場含め要所要所で必要になってきます。
もしスマホがなければ地下へのエスカレータを下って右手突き当りまで進み、QRコード発行マシーンで登録が必要です。
ちなみにその地下道は想像以上のものでした。ただの地下道と思いきや、ちょっとしたショッピングセンターの体を成す程度に店舗が入っていました。
モスクの入口へと向かうと、先ほどのQRコードのチェックと手荷物検査があります。
この手荷物検査、空港の検査以上に厳重でした…。私はタブレットや他の電子機器を持っていたのですが、検査に引っかかり荷物の開封を求められました。
とは言え特にやましいこともないので堂々と調べてもらって検査を通過。歩く歩道を通ってモスク手前まで進みます。
モスク観光
モスク到着!
ここからモスクを巡りますが、このようにベストショットが撮れる場所にはこの掲示板が立っているの分かりやすいです。
正面から。建物はかなり大きく、その姿は圧巻です。
門のあたり。
ここからはぐるっと回廊になっております。ちなみに北半分は立ち入り禁止になっています。
門を通ってまず見える風景。建物が白で美しいだけではなく、床に描かれた文様も大変美しい…。
この中庭は17,400㎡あり、31,000人の礼拝者を収容できるそうです。また、大理石に描かれた花は中東に自生するチューリップやユリを描いているそうですよ。
回廊を歩いてモスクの中心部分へと進みます。
モスクには82のドームがありますが、最も大きなドームは主礼拝堂にあるもので約32.6mの直径で高さが84mもあるそうです。
天井にも独特な文様が施されています。
主礼拝堂内の装飾はこれまた贅を尽くしたかのようなシャンデリアと絨毯が引かれており、大変美しいです。
シャンデリアも中々独特な形状。
磨き上げられた大理石は綺麗にシャンデリアの光が反射していました。
水面に反射する柱も美しきかな。
帰りはこんな感じのカートが無料で乗車できるので楽ができます。こちらは地下通路入り口付近まで向かいますので、地下通路用のカートにも乗り継げば、ほとんど広大な敷地を歩くことなく移動が可能です。
モスクの観光は入場から出場まで凡そ1時間から1時間半を見込んでおきましょう。
カスル・アル・ワタン
カスル・アル・ワタンはUAEの大統領宮殿であり、各国の国家元首をもてなす公式な行事に利用されている重要な施設です。2019年より一般にも公開されるようになりました。
行き方(シェイク・ザーイド・グランド・モスクより)
次も比較的新しい名所であるカスル・アル・ワタンへ行きます。
今度は空港から来た際に下車した乗り場とは別で、モスク地下道への入口すぐそばにあるバス停から向かいます。時間帯によって生き方はまちまちですが、ここから94系統に乗車して9系統に乗り換えるか、24系統に乗車して34系統に乗り換える等々、色々なルートがあります。
Google Mapでルート検索をして乗車することをおススメします!
私の場合絶妙に乗り換えが面倒なルートで検索が出ました…。余裕で1,2ブロック程度歩きました…。
ちょうどあの高層ビルが立ち並ぶエリアに向かいます。
道中には今回時間的に行けなかったエミレーツ・パレスもあったので、あと2時間くらい時間があれば途中下車していくのも良いかもしれません。
チケット購入
バスはカスル・アル・ワタンのビジター・センター前に到着。
ここでチケットの購入をしましょう。
チケットを購入しましたら荷物検査、金属探知機チェック等を済ませまして、施設内を走るバスに乗車します。なお、人気の観光スポットですので入場までは多少待ち時間が発生します。
宮殿観光
バスは正面玄関あたりに停車し、そこから自由に(許可された範囲を)観光できます。
やはり国の威信をかけた施設。シェイク・ザーイド・グランド・モスクに負けず劣らずの雰囲気が玄関から漂ってきます。
入ったところから高い天井にシャンデリアが吊られており、美しい景観。
次に進むとそこにはさらに広大なスペース!
ここはグレート・ホールと呼ばれる中央の部屋であり、ドームは直径37m、高さは60mあります。
中心の真下から撮影!美しい模様が点対称に作られておりました。
このグレートホールを中心にしていくつかの大部屋があり、そのいくつかを観光できます。
Power of Wordsとよばれるオブジェ?
多分アラビア語の文字で組み立てられたオブジェでなんと書いてあるのかはよく分かりませんでしたが、ここはちょっとした記念撮影スポットになっているようです。
こちらは図書館。
35年以上に渡って集められた各分野の書籍が保管されているようです。
大統領晩餐会が開催される部屋。
この部屋では各国の高官を迎え、主に昼に晩餐会が開催されるそうです。
この部屋はスピリット・オブ・コラボレーション(協力の精神)と呼ばれている部屋です。
実際にここでは連邦最高評議会、アラブ連盟、湾岸協力会議等の組織が集まり、協議する場なんだそう。
特徴的なのはやはり中央に見えるシャンデリア!こちらは何と350,000個のクリスタルで構成されているようです。
また、室内は御覧のように円形に座席が配置されいるのも特徴的です。
個人的に最も楽しめたのは、各国の贈答品を展示したこの部屋(Presidential Gifts)。
我が国の品も展示されており、この伝統衣装エリアには鎧と兜が飾られていました。
各国の気合の入った品々がすごく、例えばこのフランスが送った水晶も近くで見ると光が複雑に入れ混じり、大変美しいものでした。
宮廷の建屋内の観覧を終えて出口へ。ここから見える庭園と高層ビル群の見える風景も何とも独特な雰囲気でした。
帰りもバスに乗ってビジターセンターへ。
空港へ戻り出国
空港へ戻る方法(カスル・アル・ワタンより)
カスル・アル・ワタンから空港へ向かうには、69または9系統に乗車し、A1またはA2系統に乗り換える方法が分かりやすくて速いかと思います。
何度か触れた通り、路線バスの旅はやはり時間がかかるのが難点ですね。
私のような一人旅であれば圧倒的にコストが安く済むので利用してしまいますが、もしグループ旅行ならタクシーと言う手段もありだと思います。
荷物引き取り
預けるときにもらったレシートを渡すと清算となります。
8時間観光をした場合、24時間までの料金が適用されますので70AEDかかります。日本円ですとおおよそ2,700円くらいになるので、特に預けた荷物が小さかった場合はちょっと割高感が否めませんね…。
出国⇒ラウンジ
出国審査は入国に比べるとかなり容易で、時間も全然かかりませんでした。
15:30頃に出国審査場に向かいましたが、そこでは有人の審査ではなく自動化ゲートを利用できました。
入国には30分以上かかりましたが、こちらは列もなくスムーズに、入国&荷物検査だけでわずか5分!その先はもう出発ロビーです。
入国には30分以上かかりましたが、こちらは列もなくスムーズに、入国&荷物検査だけでわずか5分!その先はもう出発ロビーです。
その先はラウンジへ!
今回この観光を少し早めに切り上げたのはダイナースの特典で利用できるラウンジでタダメシが食べられるからです。
まとめ
アブダビ市内中心部は思いのほか空港から距離があり、移動にはやはり時間がかかります。
それでも訪れた2つの観光地は大変美しく、行ってみる価値は大いにありました。
現在(2023-24)、ヨーロッパ方面への旅行は中東経由の航空会社が結構安くなっています。もしエティハド航空を利用してアブダビ経由で行くのであれば、アブダビ(やドバイ)の観光も計画に入れてみるのも楽しいですよ!
トランジットでの観光に興味がある方は是非参考に!
この記事の旅程
▼この旅の一覧、費用のまとめはこちら。
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