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JR武田尾駅と生瀬駅の間にある「JR福知山線廃線敷」は景色が素晴らしく、距離も短いので初心者におススメできるハイキングコースです。その様子をレビューしたいと思います。
JR福知山線の廃線敷とは、JR福知山線の武田尾駅と生瀬駅の数kmに渡って武庫川沿いに存在する、旧国鉄時代に利用されていた線路があった場所です。
かつては立ち入りが禁止されていましたが、後継会社のJR西日本がこの廃線敷を整備してハイキングコースに作り替えたことにより、散策できるようになりました。
このハイキングコースは比較的短く約5km程度と言うこともありハイキング初心者にもおススメできます。そして手軽に山間の美しい景色が楽しめまして、特に春先には山桜が綺麗に咲き誇っています。
一応散策は自己責任と言うことで、このコースにおいては携帯の電波も通じませんし、いくつかあるトンネルは真っ暗、そして落石も無きにしも非ずと言ったところですが、多くの観光客で賑わっておりますのであまり心配はいらないと思います。
さて、そんな廃線敷のコースで実際にハイキングしてきましたので紹介したいと思います。
春や秋と言った比較的暖かい時期は本格的なハイキング向けの服装ではなくても大丈夫です。
ただしライトのないトンネルを通りますので、懐中電灯があればベストです。
生瀬駅から武田尾駅方面へと向かうコースを紹介します。
廃線敷へ向かうにはその両端の生瀬駅か武田尾駅、そして生瀬駅よりの西宮名塩駅が最寄駅になり、今回はその内一番南東側の生瀬(なませ)駅から向かいたいと思います。
駅を出ましたら右手(西方向)に有馬街道を道なりに進み、国道176号線との交差点まで進みましょう。
国道176号線との交差点である「西宝橋南詰」。こちらを左折して道なりに進みます。
生瀬トンネルの歩道を進んでいきましょう。
次に右折したいのは、北側にある「木ノ本バス停前」交差点か、その1つ手前の交差点。
1つ手前の交差点の方がショートカットになり、一応横断歩道もありますが信号もないので渡れるかどうかは分かりません。安全に行きたいのであれば少しだけ遠回りですが、「木ノ本バス停前」交差点が良いでしょう。
私はタイミングよくショートカットな方の交差点を渡れました!
ハイキングコースの間にはトイレがありません。両端にあるトイレを利用しましょう。
民家の中、武庫川沿いに下っていく道路がありますので下ります。
降りている最中にある簡易トイレが南側の最後のトイレ。これより北方向には武田尾駅付近の北側のトイレまで道中には一切ありませんのでご注意を!
道なりに進みます。
この辺りが入り口です。
入り口には「自己責任」であることの案内板があります。
記載の通りですが、特に悪天候時はやめておいた方が良いでしょう。天気がよい日中帯がおススメです。
そしてこの先、少し進みますと携帯の電波は届いておりませんので、本当に何かあった際は他の観光客を頼ったほうが良さそうです。
何はともあれ散策開始!まずは名塩川橋梁がお出迎え。
恐らく当時は単線だったのでしょうね。そのくらいの幅の橋を渡ります。
前日の天気が悪かったので少し川は濁っているようでした。
綺麗に整備された部分もあれば、よく見ると当時の面影残る部分もあったり…。
線路は本当に川沿いを走っていたのですね。かなり淵の部分にあるコースからその様子を伺えます。
場所によっては落石もあるようなので注意しましょう。(しましょうと言われても避けられるものでもないですが…。)
次は姥ヶ懐川橋梁。
そちらを渡りますとこのような大きな岩と急な流れも見られます。
道中よく辺りを見回してみると、当時の速度制限を表す柱が残っていますよ!
さて、最初のトンネル北山第1トンネルへとやってきました。
このコースで2番目に長い北山第1トンネル。
入り口付近は明るいのですが、先に進むと終わりも見えぬトンネルです。それ故懐中電灯は持っていた方が安心です。
トンネルの入口方向を眺めると何だかいい雰囲気…。
先に進みまして、トンネルの中ほどまで来ると真っ暗!フラッシュをたいてやっと見えるくらい。懐中電灯がやはりベストですが、スマホのライトでも足元を照らすくらいなら何とかなりました。
出口が見えてきました。
トンネルをようやく出まして、しばらく緑あふれて鬱蒼な感じの雰囲気の中進みます。
川の景色は良く変わりますね。
先ほどまでは比較的急な流れが見えていた中、一転変わって穏やかな様子に。
コースには枕木が埋め込まれていて、当時線路であった演出がなされていますね。
しばらく進みますと、このコースで最も長い北山第2トンネルへ!
この北山第2トンネルはコースの中で最も長いトンネル。
最近のiPhoneのカメラ感度が素晴らしいので明るいように見えていますが、人間の目では完全にまっくらです!
こういったところもありますので、懐中電灯はあったほうがやっぱりいいですね。
スマホライトを手に進み、手口へ。
出た後はしばらく森の中を。
途中にはトンネルとは呼べない程度の構造物が。
もしかするとここに分岐器(ポイント)があったのかもしれませんね。豪雪地帯ではないと思いますが、雪でポイントが動かなくなることを防いでいたのかもしれません。
再び険しい流れの側を通り進みます。
次の溝滝尾トンネルの前にはかつて使われていたであろう枕木が積まれていました。
そして比較的短めな溝滝尾トンネル。
トンネルを抜けますと第2武庫川橋梁が見えて来ました。
ここまでは武庫川の西側を歩いてきましたが、溝滝尾トンネルを抜けると第2武庫川橋梁があり、ここから先は東側に移ります。
春の様子
今回は秋に行ったので緑あふれる景色ですが、春に行けばこのような見事な桜が見られます。2017年に散策した際の様子を参考に貼っておきます。
立派な橋梁を渡り、長尾山第1トンネルへ。
長尾山第1トンネルから眺めた様子。前日の雨でできた水たまりに橋梁が反射し、なんとも美しい感じに。
しばらく進みますと親水公園があり、小学生くらいのお子さんたちが遠足しているようでした。
その親水公園からは「桜の園」の遊歩道もあります。
次は長尾山第2トンネル。短いので終わりが見えています。
次の長尾山第3トンネルへ。
曲がっているせいか終わりは見えませんでしたが短いトンネル。上部を眺めてみると年季の入った様子が見て取れます。
さて、このトンネルが終わりますとゴールも近いです。
画像中央部分がコースの出口ですね!
ここがコースの出口です。
コース出口付近には数店の飲食店があり、どこも賑わっていました。
出口から少し武田尾駅方面へ進んだところにトイレがあります。
そしてもう少し進むと橋が見え、そこが武田尾駅になっています。
余談ですがこの武田尾駅はトンネルと橋の上にある珍しい駅でした。
福知山線の廃線敷を利用したハイキングコースは起伏も少なく、綺麗に整備されているのでかなり歩きやすいところでした。
お子様連れの観光客も多いのは、ここが自己責任であると言う建前はあるものの、手軽に、安全に楽しめるハイキングコースである象徴であるとも言えるでしょう。
春は桜、そして秋は紅葉が楽しめるようですので、やはり季節を楽しむためのハイキングにもおススメしたいです。
大阪や神戸からも近い観光スポットですので是非ハイキングへ!
兵庫のガイドブック
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