普段なら私も乗換案内アプリで列車の時刻を調べますが、鉄道旅となると少し事情が変わり、”紙の時刻表”が有効活用できます。
目次
日常の列車の役割
日常の鉄道の役割というのは移動手段。出発地と目的地が決まっているので、それらを最短で結ぶ経路と時間を乗換アプリなどで調べるものです。
例えば12時ごろに「A山駅」にいるとして「J出駅」に向かうには、特急料金を払っても良いなら12:10発の「特急X01号」か、リーズナブルに抑えたいのなら次の「快速」を選ぶことになりますね。
列車は移動手段ですので、如何に目的地に早く着くか、または決められた時間までに到着するにはどの列車に乗ればよいかと調べるわけです。
鉄道旅での列車の役割
鉄道旅と日常の列車への乗車で大きく違うところは、先ほど「列車は移動手段」と申し上げたところにあります。
鉄道旅においても列車が移動手段であることには間違いはないですが、乗車自体もその旅の目的に入っていることがその大きな役割の違いと言えるでしょう。
また「旅」でもあるのでその道中には多く途中下車し、沿線観光を楽しむこともしばしば。途中下車は大都市圏であれば本数も多く気にすることはありませんが、田舎に行くと圧倒的に本数が少なく、乗換に苦労することも多くなります。
そんなときに役に立つのが”紙の時刻表”。紙の時刻表では乗換時間が直感的に判断でき、さらに乗換時間を利用した沿線観光を計画することが可能です。
こんなことが出来る!
私が行う鉄道旅では、移動中に沿線の観光スポットに気付き、急遽途中下車を考えることが多いのですが、前述の通り乗換時間の確認が大事。下手をすると次の列車は3時間後みたいなのは良くある話なので…。
例えばこんなケース。
「目的地はJ出駅だけど、C田駅の付近には有名な神社があるので観光したい」。現在11:50、A山駅で電車を待っており、観光には1時間程度は欲しいと考えています。
そんな時に紙の時刻表を開くとこのように見えていることでしょう。
一番左(と右)には駅名、その間には各列車の時刻が最初の駅から終わりの駅まで何時に出るのかがわかります。一部大きな主要ターミナル駅では着時間も表示されていたりもします。
ここでC田駅の列に着目します。その横軸を見るとC田駅を出る列車が一目瞭然。どうやら快速は止まる駅なので比較的乗換は容易。これなら12:00A山駅出発の普通列車に乗れば12:40くらいに着きそう。
そして観光後の乗車時間を1時間と考えると、13:40発の普通列車か13:55発の快速列車が良さそうですね!
これは割と簡単なものですが、最近私が経験した旅行では出発が郡山(福島)で、到着が伊勢崎(群馬)というものがあり、その経路には宇都宮線、東海道本線、両毛線を含んでおりました。
▼仙台から大阪までど真ん中縛りの旅(郡山=伊勢崎)
乗換案内アプリやサイトで同じことをしようと思えば、途中下車駅の時刻表を開き、さらに次の途中下車駅の時刻表を開き…。と、割と面倒なことをしないといけないですね。しかもその結果は別タブで見ないといけなかったり…。
紙の時刻表でも路線が変われば複数ページに渡りますが、しおりを差し込んでおけば両ページを開くことも可能で比較することも容易です。
まとめ
鉄道旅においては鉄道の乗車もその旅の目的であり、途中下車観光も。
乗換は乗換案内アプリやサイトも便利ですが、途中下車と観光時間も含めた乗換時間を一体的に調べるのであれば、紙の時刻表が以外にも便利に使えます。
その紙の時刻表ですがJR版とJTB版があります。私がおススメしたいのはJTB版の「小さな時刻表」。全国のJR/第3セクタ網が全て記載されている全国対応版で、コンパクトな上値段も700円程度とリーズナブル。ただ文字サイズが小さいのでJR版のコンパクトサイズの方もいいかもしれません。
デジタル時代にあってもまだまだ有効活用できる紙の時刻表。時刻を調べながらの鉄道旅もいいものです。
▼(外部リンク)2021年11月版JTB小さな時刻表/honto
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