北陸新幹線の敦賀延伸に伴い便利になった一方、実は敦賀までであれば東海道新幹線と北陸本線を利用したほうが早くて安いです。その比較結果を紹介します。
目次
北陸新幹線延伸で便利に
2024年3月16日より、北陸新幹線はこれまでの終点である金沢(石川)から敦賀(福井)に約100km延伸されました。
これにより新幹線が通っていなかった福井県にもついに延伸されることになり、東京方面からの観光には便利になりましたね!
福井県には4つの新幹線駅が開業し、東京から北陸新幹線を利用した場合の所要時間はこれまでに比べて県庁所在地の福井駅へは約36分短縮の2時間51分、終点の敦賀駅へは約50分短縮の3時間8分となります。
北陸新幹線の方が実は遠回り
ところで皆さん、敦賀駅の位置は御存じでしょうか。
福井と言ってもそのエリアは広く、敦賀は嶺南と呼ばれる地域にあり、画像で示したように滋賀県に限りなく近く、ほぼ関西寄りと言えるでしょう。
そして各新幹線を利用したルートもご確認ください。
それとなく敦賀までの道のりは東海道本線と北陸本線(米原=敦賀)を利用したときに比べて、北陸新幹線を利用したときの方が長めに見えませんか?
ルート | 距離(km) |
---|
北陸新幹線(東京=敦賀) | 575.6 |
東海道新幹線(東京=米原)+北陸本線(米原=敦賀) | 491.8 |
実際そうなのです。ルート検索して見るとその差は約80kmも。
料金も時間も東海道新幹線利用の方が有利
ここまで来ると何となく分かってしまいますよね。実は東海道新幹線と北陸本線を組み合わせた方が料金も安く、時間も短いことを。
確かに北陸新幹線を利用すれば乗換なしの1本で行けると言うことはメリットであるものの、距離も時間も優れているとなると話は変わってきますよね。
実際に調べてみた結果は下記となります。
ルート | 列車 | 時間 | 料金(円) |
---|
北陸新幹線 | 新幹線「はくたか」 | 03:08 | 16,360 |
東海道新幹線+北陸本線 | 新幹線「ひかり」+特急「しらさぎ」 | 02:54 | 14,470 |
*何れも指定席
このように東海道新幹線+北陸本線を利用したほうが、敦賀までであれば時間にして約15分早く、料金は指定席利用で1,890円も安いことが分かりました。
新幹線や在来線の特急料金は例外的なケースも多いので比較し辛いのですが、乗車券部分だけで比較するだけも1,100円の差があります。
ちなみに2024年3月15日までであれば新幹線と特急の乗継特例があってさらに安かったのですが、これもまた同時に廃止されてしまいました…。なお、少し話は変わりますが、国内/総合旅行業務取扱管理者試験ではこの特例を問われる質問が良く出ていたので、今後は対策が不要になりますね。
閑話休題。
ところで乗換となる米原駅はコンパクトな駅です。それは初見であっても間違うのが難しいレベル。よって乗換についても迷うことなくスムーズに可能です。
終点敦賀はどんなところ?
敦賀の紹介もします。
まず、外せないのは福井名物であるソースカツ丼!一般的なカツ丼ではなく、ソースカツが丼の上にのせられており、普通の量でも大変満足できる量。そして甘いソースが食欲そそります。
▼ソースカツ丼
そしてもう1つ、「8番らーめん」もおススメです。
北陸エリアのチェーン店ですが、野菜ラーメンの美味しいお店です。
▼8番らーめん
観光スポットであれば、気比神宮、気比の松原や赤レンガ倉庫があります。
観光スポットは中心部ににあつまっていますのでレンタサイクルを借りると1日でも見て回れます。
▼敦賀観光
北陸新幹線終点の敦賀に来た際は是非観光してみてください!
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