この記事は 2021年11月23日 に作成された記事です。最新の情報もご確認ください。
JR西日本どこでもきっぷを利用した山陰地方の日本海側満喫ツアー。2日目は島根・松江を出発し、出雲大社を観光、その後は温泉津温泉でゆっくりし、2日目の目的地、浜田に到着です。前半は出雲大社を代表とした、出雲市内観光をお届けします。
目次
この記事の旅程
03.米子=松江
03-b.松江市内
2日目の朝は早いです。
出雲市辺りまでは列車は比較的多く走りますが、それより西側になると途端に本数が少なくなります。そういった全体の都合に合わせて朝早くの出発。
朝焼けの景色もまた旅の醍醐味。駅までは散策がてら徒歩にて。
宿泊した松江ニューアーバンホテルは右端あたりです。そしてこの辺りには宍道湖が見渡せるホテルが多く並ぶ、松江しんじ湖温泉の温泉街となっています。
宍道湖大橋や白潟公園から対岸を見渡すと、出雲空港の降着装置設備が見えていました。
道中の街路樹も色を帯び始めて、紅葉が綺麗でした。
テニス選手の錦織圭はこの松江出身のようで、街路樹の間の旗には応援するものも。
松江駅に到着。
04.松江=出雲市
出発/07:50 到着/08:31
まずはこのオレンジ色の列車に乗って出雲市へ。
天気はいいとも悪いとも言えない微妙な天気。ここからしばらく宍道湖に沿って走りますので、その景色を楽しみます。
宍道駅まではこのような湖の雄大な景色を右手に。
ちなみに向かい側の湖畔には一畑電車が走っていますので、なんだか琵琶湖みたいですね。
その後はしばらく田園風景の広がる風景が続き、やがて出雲市駅へ到着。
出雲市駅では何やら目立つ列車が停まっていました。
こちらは「奥出雲おろち号」。先ほどの宍道から広島の備後落合までを結ぶ木次線(きすき)を走る観光列車です。通常は木次駅出発ですが、一部はこのように出雲市駅から出発するみたい。
車両老朽化に伴い、この奥出雲おろち号は2023年度末で運行を取りやめるそうなので乗るのであれば急いだほうが良さそうですね!
04-1.電鉄出雲市=出雲大社前
出発/08:45 到着/09:01
出雲大社に向かうにはさらに乗り換えが必要です。
この私鉄、一畑電車に乗って出雲大社の最寄り駅を目指しましょう。
一畑電車では全国共通ICカードを利用できないので、普通にきっぷを買いましょう。出雲大社前までは500円。
これから乗る8時45分の電車は少し特別で、普通乗り換えが必要な出雲大社までのルートを、乗り換えなしで利用できます。
この2両編成の特急に乗って行きましょう。
市内中心部から少し外れると長閑な風景に。
出雲大社前に到着。かなり年季の入った駅舎ですね。
屋上にはステンドガラスがはまっており、これまた古風な様子。
昔、この一畑電車の出雲大社前駅の南の方に、JRの大社駅がありました(平成2年廃止)。JRの大社駅は純和風であるのに対して、この一畑電車の出雲大社前駅は洋風建築と対になるような存在です。
そして年季が入っているのも当然、昭和5年にできた建物だからです。平成8年には登録有形文化財に指定、駅舎自体もちょっとした観光スポットですね。
04-a.出雲大社
出雲大社までは駅を降りて、北方面へ一直線です。
駅前には商店が立ち並びますが、少し時間が早いようで開いている店はまばら。そして人通りも少ない。正直人が少ない方が参拝はしやすいので、早めの時間に行くのはおススメです。
しばらく歩きますと勢溜の大鳥居が見えてきました。
鳥居をくぐった先、拝殿まではほぼ一本道となってますので、あれこれ迷う必要がなくてよいです。少し色付いてきた紅葉も楽しめます。
拝殿前には松の一本道。
拝殿に到着。
ここで初めて知ったのですが、出雲大社のお詣りの仕方は他の神社とは異なるようです。いつもの神社では2礼2拍手1礼ですが、出雲大社では2礼4拍手1礼をするのが作法です。あと出雲大社の読み方は、「いづもたいしゃ」ではなく「いづもおおやしろ」です。
拝殿を回り込むと本殿が拝める八足門。皆さん思い思いの願いを神様へ。
この出雲大社は特別なところで、全国の神様が一同に集まるところ。その結果、旧暦10月のことを通常神無月(かんなづき)と呼びますが、ここ出雲においては全く逆で神在月(かみありづき)と呼びます。
そして旧暦10月は新暦では11月頃を指しますので、まさに今集まっているところ。
集まった全国の神様にお願いし、おみくじなども…。結果は運気が逃げそうだから出しません(笑)。
こちらが全国の神様のお宿になる十九社。
本殿西側にある小さな遥拝所が結構重要なスポットだったりします。
天照大御神の弟神、素戔嗚尊(スサノオノミコト)をお祀りする素鵞社(そがのやしろ)。
本殿の奥の方には宝物庫である彰古館(しょうこかん)。
お詣りを終えました。たまたま神在月だったので何とも幸運であったと言えるでしょう。
さて、再び出雲市の方へ戻り旅を続けます。
ちなみに勢溜の大鳥居の前に宝くじ屋さんがあるので、ここで買って帰るのも良いでしょう。割と俗物的な感じもしますが…。
時間がたつにつれて参拝客も多くなってきました。
神在月だったせいもあると思いますが、静かにお詣りされたいのでしたら店が開くより早い時間に行った方が良いです。
観光地情報
04-b.一畑電車デハニ50形52号車
次の電車が来るまで十数分ありましたので、一畑電車出雲大社前駅に停まっているデハニ50型・52号車を見学しました。
何ともアンティークな運転台。それもそう、運用開始されたのは昭和3年(1928年)の車両です。
こちらは今は展示用車両となっていますが、中井貴一主演の映画で、一畑電車を舞台にした「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」(2010年)にて実際に利用されたようです。
内装は撮影にあたり、映画の美術スタッフにより再配置されたものなんだとか。
ちなみにこの「RAILWAYS」シリーズの映画は続編が出ており、3部作目については先日肥薩おれんじ鉄道で聖地を巡ってみました。参考にリンクを貼っておきます。
▼「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」ロケ地牛ノ浜駅
観光地情報
施設名 | デハニ50形52号車(一畑電車出雲大社駅) |
住所 | 〒699-0711 島根県出雲市大社町杵築南昭和町 |
04-2.出雲大社前=電鉄出雲市
出発/10:17 到着/10:42
次はまた山口県方面へと進みますので、まずは出雲市駅まで戻ります。乗り換え時間に駅舎を見て回っていましたが、こちらも当時のままかどうかわかりませんが、相当時間のたっている建物とわかりますね。
復路も特急と言う訳にはいかなかったので、川跡駅で乗り換え。
多分大部分のお客さんはこれから出雲大社へ向かう方だったように思います。
しまねっこ。島根のゆるきゃら。あと車内の配色が派手…。向こうの車両はどピンクでした。
出雲市駅に到着。ここから散策をしつつ昼ご飯をいただきに市内をブラブラします。その際にはJR出雲市駅の玄関向かって右手にあるコインロッカーが便利。重たい荷物をとりあえずおいていきます。
04-c.献上そば 羽根屋 本店
特に昼ご飯は何にするか決めておらず、商店街をブラブラして何か見つかればいいか程度に考えていました。
先ほどの「サンロードながまち」の商店街を直進し、この本町のアーケードを少し行ったところにおいしそうな店を見つけました。
それがこちらの献上そば 羽根屋。
この写真を撮ったのは食後なんですが、ご覧の通り並んでいる方いらっしゃいます。私が行ったときは外まで並んでいませんでしたが、既に店の中で数組待っている状態でした。タイミングが良かったです。
名物出雲の割子そばをいただきます。私が注文したのは「天ぷら割子3段」。
この割子(わりご)そばと言うのは初めて頂きます。わんこそばではないですが、数段の器にそれぞれそばが入っており、好みの薬味でそれぞれ味付けしていただくことが出来ます。
しばらく待つとやってきました。うっかり横からの写真を撮り忘れましたが、器が3段になっています。
量もそれぞれは少量ですので、もう少し多くても大丈夫でした。出汁をかけすぎないのがポイントのようです。アドバイス通りにしますと、出汁がそばの風味を邪魔せず美味しくいただけました。
天ぷらは見た目からもうサクサク具合が伝わってくるようです。そして実際にサクサクで、こちらも美味でした。
前半はこの出雲市内観光をお届けしました。後半は温泉に行きます!
飲食店情報
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参考
島根のガイドブック
著:昭文社
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