この記事は 2020年12月30日 に作成された記事です。最新の情報もご確認ください。
フェリーで鹿児島まで移動し、いよいよ本当の旅のスタートです。鹿児島駅に着いたのが昼ということもあり、まずは熊本を目指します。
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(この記事)【青春18きっぷ】鹿児島から神戸まで乗り通す旅【2日目/鹿児島=熊本】
さんふらわあライナー
着岸まで
さて、翌朝は朝食券を購入し、レストランで朝食としました。お値段は620円と、ホテルのそれと比較するとかなりお得と言えます。
朝7時の開店より少し前に入りましたが、まだ辺りは暗いまま。
朝風呂に入ったりいろいろしていると、ようやく日が上がってきました。
2時間程度船内で過ごしているといよいよ着岸。
着岸後少し時間が掛かりましたが、10分程度で下船できました。
今回も鹿児島市内までは無料の「さんふらわあライナー」に乗せて行ってもらいます。これがないと中々さんふらわあを利用するのに躊躇するところ…。
霧島市内に入ると桜島がくっきり見えました。ちなみに志布志港から鹿児島中央駅まで約2時間弱で、途中トイレ休憩はなしです。
この2時間の間、バスが鹿児島中央駅に着く間に当日の計画と宿の手配をしておきました。
昼食/地鶏の鶏膳
鹿児島中央駅のバス乗り場に到着しました。
電車のタイミングと、この後のことを考えると、ここで昼食にしておくのがよさそうでしたのでバスで店を探しておきました。
選んだのは「地鶏の鶏膳」というお店で、丁度11時半の開店のタイミングで入れました。
一人でしたのでカウンター側で。
注文したメニューは「鶏飯御前」。鶏飯だけではなく、チキン南蛮や鳥の刺身など、鶏ずくしな定食。
生姜とねぎと甘い醤油でいただく。
鶏飯はいっしょについてくる出汁をかけてお茶漬けのようにいただきます。
どれもとても上品で美味しかったです。
この定食は、お値段1,450円となっておりますが、さんふらわあ乗船時にもらっていた地域共通クーポンを利用することができますので、実質450円でいただけました。地味に昼食や夕食の足しにできますので地域共通クーポン便利ですね。
店舗情報
店舗名 | 地鶏の鶏膳 |
住所 | 〒890-0053 鹿児島県鹿児島市中央町11−1 BF1 |
電話番号 | +81992969101 |
URL | http://daizenfarm.jp/torizen/ |
営業時間 | 11:30~14:00/17:00~22:00(平日) 11:30~22:00(土日祝) |
鹿児島駅へ
昼食も取りましたので「さあ、ここから出発」と行きたいところですが、鹿児島中央駅は鹿児島本線の終点駅ではありません。事実上のターミナル駅かつ終点駅あることに疑いはありませんが、路線上の本当の終点駅はお隣の鹿児島駅なのです。
第二次世界大戦後、鹿児島駅付近ではなく、その南側の市街地が発展したことから鹿児島中央駅(当時は西鹿児島駅)も合わせて発展し、ターミナル機能を根こそぎ持っていかれたという歴史があります。名目上の終端は保ちつつも、実態は一つお隣の駅と言う訳です。
よって鹿児島本線の電車は終点がほぼ鹿児島中央駅ですし、日豊本線の電車も同じくそうなっており、鹿児島駅自体は一停車駅のように扱われています。
まあ何が言いたいかと言うと、ただただ面倒…。
まあ12時台の鹿児島行き電車なんて一本しかないですし、せっかくなので路面電車で向かいました。170円だしそれほど高くないので。
路面電車の「鹿児島駅前」は工事中でしたので一つ手前の「桜島桟橋通」が終点です。一つ手前と言っても目と鼻の先…。
とりあえず律儀に鹿児島本線終点の鹿児島駅で青春18きっぷの購入をしました。
ちなみに券売機で買えなかったので窓口での購入。
記念すべき一本目の電車は13:11発の鹿児島中央駅行き。まだまだ時間があるので隣の公園へ散歩することに。
「かんまちあ」と言う、鹿児島駅と鹿児島貨物ターミナル駅の間にある綺麗な公園です。
こちらも桜島が良く見えるスポットです。あと隣が貨物駅なのも面白いところです。
このように通路が綺麗に整備されていますので、ランニングをされている方もいらっしゃいました。
01:鹿児島=鹿児島中央
出発/13:11 到着/13:15
ここから見出しは「XX:〇〇=△△」の形式で、電車を乗り換えるたびに(原則)採番していきますね。
さて、いよいよ本当の旅の始まりです。
しっかりと青春18きっぷの1回目に「鹿児島駅」の印をいただきました。
そして先ほど申し上げた通り終点駅なのでキロポストを探します。キロポストというのは「ここから始まるよ」とか「ここで起点から○○kmだよ」とかを示している標識のことです。余談ですが、あらゆる路線の起点となっている東京駅なんかは「ゼロキロポスト」が沢山あるんだとか…。
起点の門司港駅からは肥薩おれんじ鉄道の部分を含め400km(本当は398.5km)なので400kmのキロポストがあります。「400」と書いた標識はいくつもあるのですが、どれも正解なのか、どれか一つが正解なのかはよくわかりません。個人的には2枚目の裏返っているやつではないかと思いますが(一番大きかったので)。
しばらくキロポスト探しをしていると最初の電車が来ました。この「鹿児島本線に乗り入れる日豊本線の電車」に乗って隣の鹿児島中央駅まで向かいます。
02:鹿児島中央=川内
出発/13:26 到着/14:15
まあ一駅なのですぐに着くという…。
乗り換え時間が少しありましたので、ちょっと食べ物飲み物を調達のため、改札外に出て買ってきました。
思いのほか他のお客さんが並んでいて座れないかと思いましたが、何とか座れました。
直ぐに電車は山間へ向かいますので基本景色は緑です。ここから向かう川内駅(せんだいえき)は鹿児島本線の間に挟まる肥薩おれんじ鉄道の乗換駅です。
串木野駅からはプリマハムの鹿児島工場が見えました。いつもソーセージ買ってます。ありがとう。
川内駅に近づくと新幹線の路線が並んできます。
到着しました。鹿児島本線はいったんここで終わりです。
03:川内=牛ノ浜
出発/14:25 到着14:55
川内駅でのJRと肥薩おれんじ鉄道は、この画像が示す通り前方、つまり北側へ向かうことで同一ホームで乗り換え可能です。
御存じの通り、三セクである肥薩おれんじ鉄道へ移管されたこの川内から八代の区間はJRではないので青春18きっぷは利用することができません。
そこで目をつけていたのが、この「おれんじ18フリーきっぷ」。通しできっぷを購入すると2,670円かかるところ、JRの青春18きっぷを持っていれば購入できるこのきっぷは2,100円です。
ところが窓口で進められたのは「わくわく切符」。こちらは土日祝限定にはなるものの2,000円とさらに100円安いです。これは調べてなかったな…。
ちなみに川内駅の窓口で購入したのですが、この状況下でマスクをしていることと、係員の方の方言が中々強かったので仰っていることの7割くらい理解できませんでした…。
ただ「こっちのほうが安い!」と言うことだけはしっかりと理解できました!当然のごとく100円と言えど高いほうを買うつもりでしたので、とても親切だなと後々感じました。
JRの駅名標は肥薩おれんじ鉄道の駅を記載しておりませんでしたが、肥薩おれんじ鉄道はJRの駅、隈之城を表記していますね。
今更気付いたんですが、ロゴにあるオレンジのヘタの部分(緑のところ)、路線を表してるんですね!
座席はクロスシート多めの一部ロングシート。
余談ですが、肥薩おれんじ鉄道の全路線は電化されているものの、運用している列車はイニシャル、ランニング費用削減のために気動車を走らせています。
薩摩高城駅ですれ違ったこの「おれんじ食堂」の列車はいつか別の機会に乗ってみたいところです。
沿岸を走る列車からは広大な東シナ海の景色が楽しめます。
予定ではこのまま八代まで通しで乗車する予定でしたが、景色が綺麗なので牛ノ浜駅で下車することとしました。
肥薩おれんじ鉄道/牛ノ浜付近観光
牛ノ浜駅に着きました。
列車が行ってしまいました。次に来るのは約1時間後。電車旅をするようになってからは「1時間に1本以上は全然アリ!」的な考え方になりつつあります。四国の予土線なんかは絶望的に少ないですからね(泣)。
逆光で少し暗くなりましたが、駅のすぐそばが海となっており絶景です。
奇しくもこの駅は有村架純主演映画「かぞくいろ」のロケ地。別に調べて降りたわけではなく、完全にGoogle mapで直感で選んだだけなんです。
折角なので先ほどの画像のシーン(有村架純と男の子が歩いているところ)と同じ画角を探しにブラブラします。ちなみに歩いているところ、方向はあっていますが筋を一本間違えてます。本当は線路挟んで反対側。
戻るも、行くも同じような距離でしたので、先に進み一番近くの踏切を渡って戻ることにしました。
そして画角ぴったりの場所を見つけました!あのスズキの看板を目印にするのが良いですね。
参考に地図を貼っておきます。
ポイントとしては駅の東側(線路を左手)に出て北へ進むことですね。そちらから行くとこのように案内板もあるのでわかりやすいです。
次の列車まであと少し、景色を眺めます。
04:牛ノ浜=八代
出発/15:47 到着/17:43
牛ノ浜駅からまた八代へ向けて進みます。
出水付近。もうすぐ鹿児島も終わりです。
出水駅(いずみえき)へ到着。この辺はツルが有名なんだとか。
そして袋駅。鹿児島最初の駅です。
歴史で習う水俣病とは、この水俣付近の出来事。
水俣を出発し30分もすると再び沿岸沿いを走り始めます。運転士の案内の通り天気がよければここから長崎の雲仙普賢岳も見えます。ちょうど画像中央付近、手前の天草諸島(たぶん上島)の山々の後ろに霞んで見えるのがそれです。
そのような八代海の雄大な景色を楽しんでいると、やがて終点の八代駅へと参ります。
05:八代=熊本
出発/17:52 到着/18:30
八代駅に着きました。
ここでも川内駅同様、同一ホームでのJRへの乗り換えが可能。きっぷを見せてJR側のホームへ。
ここでの隣駅の「だん」とは肥薩線の段駅。鹿児島本線ではありません。
ここから熊本へは約40分程度。
自動販売機を見るとご当地的なみかんジュースがあったので買ってみました。果肉もたっぷり入っており、想像以上にみかんでした!
かわいらしい名前の有佐駅。
そしてこの日の最終目的地である熊本駅に到着しました。
ホテル/アパホテル 熊本交通センター南
熊本駅ですが、中心街からはやや外れているようで繁華街やホテルは駅の北東にあります。
ここから中心街へは路面電車が走っていますので移動には困りません。
なお、鹿児島市の路面電車とは異なり全国の交通系ICカードが利用可能です。運賃は同じく一律170円。
慶徳校前駅で下車し、向かうのはアパホテル。ここからは徒歩1分と好立地。
ホテルの裏手です。
チェックインするとまたしても地域共通クーポンを頂けました。
気になるお部屋ですが思っていたより広くて快適です。
設備は他のアパホテルと同様ですね。
風呂とトイレはこのように狭いのですが、このホテルには大浴場がありますのでデメリットにはなりえません。
ベッドサイズもこの通り一人で眠るには広すぎる程度で非常に快適です。
ホテル情報
ホテル名 | アパホテル 熊本交通センター南 |
住所 | 〒860-0016 熊本県熊本市中央区山崎町31−3 |
電話番号 | +81963238111 |
URL | https://www.apahotel.com/page.jsp?id=12&hotel_id=129 |
予約 | じゃらん |
夕食/燕燕
ホテルから歩いてこれまた1分くらいのところにあるこの中華旬菜燕燕では熊本名物をいただきます。
参考に食べ物のメニューを貼っておきます。
注文したのは熊本名物である太平燕(タイピーエン)と言う料理。
どんな料理かと言われると、個人的には「ちゃんぽんの麺を春雨に変えた料理」と言えるんじゃないでしょうか。
ちなみにこの太平燕、かなりのボリュームがありました。二人くらいで分けるのがいいくらいの量で、女性だと一人で食べきれないかもしれません。
唐揚げも注文しましたが完全に頼みすぎ。
ただ唐揚げにはハイボールがばっちりでした。もちろん太平燕も唐揚げも最高に美味しかったです!
店舗情報
店舗名 | 中華旬菜燕燕 |
住所 | 〒860-0017 熊本県熊本市中央区練兵町54−4 |
電話番号 | +81963533913 |
URL | https://enen-kumamoto.com/ |
営業時間 | 11:30~14:30 18:00~21:30 |
定休日 | 日曜日 |
翌日に備えて
夕食後はホテルに戻り大浴場でさっぱり翌日に備え就寝!
また、旅行中に気付いたことですがこの日、青春18きっぷの元は取れませんでした。これは肥薩おれんじ鉄道を挟んでいたことが原因です。青春18きっぷの一日当たりの単価が2,410円であるところ、この日のJRの運賃は純粋に1,710円でした。まあトータルで損はしていないので気にしない!
2日目旅程/かかった料金
3,575円損。
No. | 出発駅(地) | 出発時間 | 到着駅(地) | 到着時間 | 実利用料金(円) | 参考料金(円) | 備考 |
---|
1 | – | – | – | – | 12,050 | – | 青春18きっぷ/JR |
2 | – | – | – | – | 2,000 | – | わくわく切符/肥薩おれんじ鉄道 |
3 | – | – | – | – | 2,535 | 3,900 | アパホテル 熊本交通センター南/※1 |
4 | 鹿児島中央 | – | 桜島桟橋通 | – | 170 | 170 | 鹿児島市/市電 |
5 | 鹿児島 | 13:11 | 鹿児島中央 | 13:15 | – | 210 | |
6 | 鹿児島中央 | 13:26 | 川内 | 14:15 | – | 950 | |
7 | 川内 | 14:25 | 牛ノ浜 | 14:55 | – | 640 | |
8 | 牛ノ浜 | 15:47 | 八代 | 17:43 | – | 2,340 | |
9 | 八代 | 17:52 | 熊本 | 18:30 | – | 760 | |
10 | 熊本駅前 | – | 慶徳校前 | – | 170 | 170 | 熊本市/市電 |
| | | | 小計 | 16,925 | 9,140 | |
| | | | 繰越 | 8,210 | 12,630 | |
| | | | 計 | 25,135 | 21,770 | |
※:参考価格は駅の外に出なければ通算
※1:参考料金はGo To トラベル適用前
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コメント
コメント一覧 (2件)
青春切符で
鹿児島から 絶対 オレンジ鉄道にのらないと行けないのですか
青春切符で博多迄行きたいのですが
日豊本線を利用すれば青春18きっぷのみで乗車可能です。
本数の少ない区間もありますのでJR時刻表などを参考にしてみて下さい。