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2024年の年末は台湾旅行。4日目は日本人技師である八田與市氏が設計監督した烏山頭ダムへ。前半では主に烏山頭ダムへのアクセスや八田與一氏についての紹介。
▼旅行記の一覧、費用のまとめはこちら。
長くなるので記事を2つに分けています。
前半では主に烏山頭ダムへのアクセスや八田與一氏についての紹介をします。
4日目。烏山頭ダムに向かいたいと思います。
ホテルで朝食をいただいた後、バスに乗って台南駅へ。
改装工事中の台南駅。この駅舎は1936年にできた二代目駅舎だそうで、史跡にも指定されています。
これから向かう烏山頭ダムは駅の構内にも描かれていました。そのくらいこの台南では有名なところです。
右手に描かれているのはこのダムの設計監督をした八田與市氏です。
その烏山頭ダムの最寄り駅は隆田駅。ICカードも利用可能ですが、きっぷで行くことにしました。
きっぷにはQRコードが付いており、改札でかざすことで乗車できます。
改札も何というか日本っぽい…。
このいかにも通勤列車な感じの車両にのって向かいます。
涼しい時期限定で隆田駅前のYouBikeを利用することをおすすめします。
隆田駅に到着。烏山頭ダムは駅からも離れているのでバスを利用して行くことにします。
駅を出て左手にバス停があります。
タイミングがよく烏山頭ダムへ1本で行くことのできるバスに乗車できました。
直通のバスの本数は少なく、乗換になるケースもあるので注意が必要です。
烏山頭ダムの入口がある最寄りバス停は「烏山頭水庫」なんですが、1つ手前の「嘉南里」で下車。
それはここで広いダムを移動するのに便利な自転車レンタル屋があると調べていたからです。
しかしそのレンタル屋がやっていない!!
予定変更し、近くのYouBikeを見つけたので急いでアカウントを作成し、レンタルすることにしました。
利用には「悠遊カード」で登録できますし、利用料金も悠遊カードから落とされるので便利です。
実は駅前にもYouBikeのスタンドがあり距離的にも6km程度と自転車なら大したことがないので、涼しい時期なら駅でYouBikeを借りて観光をするのがものすごくコスパがいいです。
烏山頭ダム周辺は「烏山頭風景區」と呼ばれるエリアで公園になっています。そのエリアは広大であるため、いくつかのパートに分けて紹介します。
さて、自転車のレンタルもすませて烏山頭ダムの入口へ。
こちらで入場料100NTDを支払ってから入りましょう。
まずはこの烏山頭ダムの建築には欠かせない八田與一氏の像へ。
像までは入口から近いのですがダムという性質故、堤防を上る必要があるのでそこそこキツイ上り坂になっています。
自転車は場所によっては手押ししたほうがよさそう。
像の近くには灯篭もあって何だか日本的な雰囲気。
そして奥には八田與一氏の像。
ここで八田與一氏や彼の功績を簡単に紹介します。
1920年代初頭、この台南も含まれる嘉南平野には十分な灌漑設備がなく、田畑は干ばつの危機に常に直面していました。そこで彼のチームはこの地を調査し、有効的に灌漑すべくこの烏山頭ダムの設計を考えました。
彼はダムの建築においては従業員の為の宿舎や学校等も用意し、今で言うところの福利厚生を充実させたそうです。また、ダム設計だけではなく、設計後においても十分ではない水量をいかに効率よく利用できるか農業方法までも考えました。(⇒3年輪作給水法)
彼の人となりがよくわかるのは、1923年の関東大震災のころです。当時は台湾総督府からも本土に多額の義援金を送っており、工事予算も縮小せざるを得ない状況でした。そこで彼は苦慮の末、優秀な人材から解雇をすることに決めたそうです。それは優秀な人材は就職口はすぐに見つかるが、そうでないものは路頭に迷うという考えの元です。
そんな人情にも厚い彼や多数の従業員の努力の結果、ついに1930年、ここに烏山頭ダムが完成したのです。
しかしながらその彼にも不幸がやって来ます。それは太平洋戦争。
国の指示を受けて航海中の1942年、アメリカの潜水艦により船が沈められ死亡してしまいました。そして後を追うように奥様も…。
そんな彼の功績を讃える像がこの烏山頭ダムを見渡せる位置に建てられています。このポーズは工事中に悩む姿を模して造られたそう!
なお、像の後ろには彼と奥様のお墓が建てられています。台湾の為尽力し、今日の日台友好の礎を築いた彼に敬意を感謝を込めてお参りしました。
さて、ここからは堤防に沿ってダムの景色を楽しみながら次の観光スポットへ!
像のすぐ近くにあるのがこの蒸気機関車。
実は工事をしている期間中、隆田からこのダムまでの間鉄道が走っていました。その目的は想像の通り物資の運搬と作業員や学生の運搬です。
ベルギー製の機関車らしく、見た目はコンパクトで可愛らしいです。そして運行速度も19~25km/hだったそうで見た目通り。
さて次は堤防の景観を楽しみつつ、公園南側の観光スポットへ!
台湾のガイドブック
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