この記事は 2019年10月29日 に作成された記事です。最新の情報もご確認ください。
Day1は「iPhone購入」、Day2/3は「北投温泉/淡水」でお送りする、台湾2泊3泊旅行のDay2 前編です。 初めての海外温泉である台湾の北投(べいとう)温泉と淡水に行ってきました。
目次
北投温泉は淡水信義線で
温泉へ向かう
こんなにも桃園MRTに乗ったのは初めて。ホテルから最寄り駅の長庚病院駅。
台北へ向かいます。
個人的には初めての台湾旅行は台北MRTの淡水信義線と板南線の沿線を回れば代表的な観光地を巡ることができると思っています。
そして北投温泉へは赤の淡水信義線に乗って淡水(ダンシュイ)方面へ。
北投駅で乗り換えて、新北投駅へ向かいます。
といっても北投駅と新北投駅へは1駅で5分程。新北投方面へは一番東側の4番線へ乗り換えです。
新北投駅を降りると目の前に公園が見えます。丁度真東を向いていますので、公園の南側の道に沿って歩いていくのが今回の「瀧乃湯」への一番簡単なルートです。言葉ではなかなか伝わりにくいので下記の道順を参考にしてください。
道中には石川能登でも有名な高級旅館である、加賀屋さんがあります。
北投温泉について
温泉の歴史
ドイツ人硫黄商人のオーリー氏によってこの地に温泉があることが分かったのは19世紀末。
その直後、日本人により3つの温泉旅館「松涛園」「保養園」「天狗庵」が運営されだしたのが、この地温泉発祥の黎明期です。
1905年には、この地で発見された特別な鉱石には「北投石」と名付けられますが、これは世界でもこの北投と日本の秋田県にある玉川温泉でしか産出されない貴重な鉱物であることが分かっています。
1916年になりますと北投=新北投間の鉄道工事が完了し、温泉へのアクセスが向上し、ますます北投公園一帯は発展を遂げることになります。
そして1923年、時の皇太子殿下(後の昭和天皇)が御行幸有らせられた際には温泉旅行ブームは最高潮に達しました。
少し時代は飛んで戦後になり、ここにピンクな意味での歓楽街ができあがりましたが、1979年に健全政策を進めていた当時の市長により無事制度は廃止となり、今のような誰でも楽しめる温泉街へと成長していきました。
泉質
白硫黄泉・青硫黄泉・鉄硫黄泉
の3種類からなり、中でも青硫黄泉は硫黄を含んだ強酸性のラジウム温泉であることが知られています。
今回訪れた瀧乃湯は青硫黄泉となっており、お湯は実際に入ってみると少し濁った緑(青)色に見えるのが特徴。
瀧乃湯
要点と費用
道なりに進んでいると、やがて立て看板が見えてきます。
この瀧乃湯を選んだのには3つの理由があります。
- 日本式の入浴で水着不要
- リーズナブル
- 鍵付きロッカーあり
台湾の温泉は水着が必要なことが多く、ここでは水着不要と言うのがすばらしい。水着で温泉はどうもプールに入った気になって微妙な気持ちになりますよね。
そしてこちらは公衆浴場ですのでリーズナブル(後述)!(日帰り温泉間隔でホテル・旅館に向かうとピンキリですが、1,500~6,000円くらいします。)
そしてリーズナブルながらも鍵付きロッカーがあるので、セキュリティ面も多少安心です。
番台では費用や営業時間などが掲載されています。
費用 | 150NTD(約550円) |
営業時間 | 06:30 – 21:00 |
最終受付時間 | 20:00 |
休業日 | 水曜日 |
※家族風呂などは別料金
番台の店員さんに声を掛けると日本人と分かったみたいで、日本語で注意点を記載したプレートを見せてくれます。写真を撮れなかったので下記のTABIKOBOさんのブログを参考にどうぞ。
日本の一般的なお風呂のつかり方と基本同じですが、初めてだったのがお湯で顔を洗ってはいけないこと。なぜならば強酸だから!
内部(室内)
中で撮影する訳にも行きませんので内部の構造(若干うろ覚え)をお絵かきしてみました。
現地の方は浴槽の周りに直接寝転んだりされていました。私はさすがに無理なのでベンチを利用しましたが…。
熱湯ですが、私はそれほど熱くは感じませんでした。先日別府温泉に行った際の熱湯が結構きつかったのでどうしても対比してしまいます。
▼その別府温泉
内部(ロッカー)
ロッカーは縦長で、一般的なサイズのリュックであれば収まるでしょう。鍵は20年くらい前の体育館倉庫のアレを想像してください。南京錠のあれです(笑)。ちなみに鍵(南京錠本体ではない方)は受付でもらえます。
記念碑と庭
場所は建物の外側。
先ほど紹介した、昭和天皇が御行幸有らせられた記念碑が敷地内に立っています。
この記念碑のある場所は休憩できるスペースとなっておりますので、湯冷めしない程度に体を冷ますためにちょうどいいです。夏だったら汗が噴き出てとまりませんからね。
温泉街観光
温泉につかった後は、温泉街を散策するのもよいです。
この台北温泉博物館は、戦前は台北公共浴場として利用されていた建物です。
建物の中では、私が先ほど説明したような北投温泉の歴史の説明があり、ついついじっくり読んでしまいます。この画像は実際に浴槽として利用していた場所だそう。
二階からは見晴らしも良く、奥に「臺北市立圖書館北投分館」が見えています。
モダンなつくりの綺麗な図書館ですね。
段々と駅側に歩いていくと、この新北投車站(Xinbeitou Historic Station)という博物館が見えます。台鉄時代の駅舎を復元した建物だそうです(内部は観光していないですゴメンナサイ)。
中に入ったのはこのオールドな電車。
そう、今は新北投まで台北メトロが運営していますが、1988年までは台鉄が運営していたのです。これはその時の車両のようで、今年の8月に公開が始まったばかりのようでラッキーでした。
車両の中も小博物館になっているのですが、中国語なので読めなくて残念でした。
こうやって撮ると今にも進みだしそうですね。
順々に観光して駅まで戻ってきました。
1本の記事で全て書こうと思っておりましたが、中々温泉編が長くなってしまったので淡水以降は分割して投稿することにします。
Day2後半へ
参考文献
温泉の歴史や泉質については下記の資料を参考いたしました。
https://gloupes.com/taiwan/beitou-hot-spring#section07
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%8A%95%E6%B8%A9%E6%B3%89
https://jp.taiwan.net.tw/m1.aspx?sNo=0011665
https://www.longnice.com.tw/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%A7%E4%B9%83%E6%B9%AF_(%E5%8F%B0%E6%B9%BE)
https://taiwanonsen.com/beitou/info.php
http://www.kawayu-spa.com.tw/m/412-1510-9795.php?Lang=zh-cn
上記WEBサイト並びに、
・北投温線博物館パンフレット「北投印象再相浴」
台湾のガイドブック
編集:地球の歩き方編集室
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