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北キプロスはトルコ以外の国にとっては未承認国家ですが比較的安全に旅行することが可能。今回はキプロス及び北キプロスの首都であるニコシアで南から北へ旅行してきました。
北キプロスがどういったところがご存じの方はスキップしてください。
よく知らない方は一読されることをおススメします。
長くなりますので、下記をクリックして展開してください。
まず初めに伝えておかないといけないのは表題にある通り北キプロス(「北キプロス・トルコ共和国」)は未承認国家、正確に伝えるとトルコ以外の国が未承認の国家となります。
では、行ってはいけないのか?
そういう訳でもありません。
外務省海外安全ホームページの一部を引用すると下記の通りです。
3 「北キプロス」への入域について
(1)キプロス政府は、国連が管理する緩衝地帯を挟んで北側に位置する北キプロス地域に、外国人が国内数か所のチェックポイントを通過して訪問することを認めています。チェックポイントを通過する際には旅券の提示が求められます。…
(4)日本政府は「北キプロス・トルコ共和国」の独立を承認しておらず、ニコシアの在キプロス日本国大使館は、同地域で活動することは困難な状況ですので、「北キプロス」への入域及び滞在に関しては十分注意して下さい。
出典:外務省海外安全ホームページ/キプロス安全対策基礎データ/滞在時の留意事項(2022/12時点)
北側を実効支配されている「キプロス共和国」も、観光客が未承認国家である「北キプロス・トルコ共和国」に入国することは認めていますし、日本としてもダメとは言っていません。
それ以上にこのキプロス島全土(北キプロス、キプロス共和国含む)においては日本の外務省は危険情報は発出しておらず(白色)、その他欧米諸国と同様の取り扱いをしています。
つまり程度の差はあるものの、日本での生活と同様に観光していれば、極端に生命を脅かされる危険はないと考えられます。
参考にその他の未承認国家を確認いただくとレベル3以上の勧告、つまり「渡航禁止勧告」や「避難勧告」が発出されていますので、北キプロスの安全性はある程度理解できることでしょう。
一方で日本政府の活動の及ばない地域ではありますので、いつも以上に注意はする必要があります。
これらの事情を踏まえて、北キプロスへの観光を私から敢えて推奨することはしませんが、興味のある方は是非参考にしていただければと思います。
さて、北キプロスのニコシアを観光する前におさらい。
今回旅するニコシアと言う街は、中心にグリーンラインと呼ばれる軍事的な緩衝地帯があり、北は北キプロス・トルコ共和国(以下「北キプロス」)、南はキプロス共和国(以下「キプロス」)が管轄する地域となります。
さらに珍しいことに、両国ともこのニコシアを首都と定めています。2つの国の首都が同じと言うケースで唯一の街のようです。
かつてドイツも東西に分断されており、かつての首都も同じく分断されていましたが、東西分割後は東がベルリン、西がボンと、首都は別々に設置されておりました。
そんな世にも珍しい2つの国の首都ニコシアや、それ以外の街においてもその南北を行き来することが可能です。
それはどこでもできるわけではなく、グリーンラインに設けられたいくつかのチェックポイントと呼ばれる事実上の国境検査場を通らなければなりません。
この首都ニコシアにおいてはこの「レドラ・ストリート(Ledra Street)」の北端に位置する、「レドラ・ストリート・チェックポイント(Ledra Street Checkpoint)」がその役割を担っています。
さて、北キプロスに行くためにはキプロス側のチェックポイントを通過しないといけません。
ここではパスポートに出国スタンプは押されることはありません。ただスキャンされるのみです。
チェックポイント前には何とも特徴的なモニュメントが。
看板にある「POLICE CONTROL」と言う名前には政治的な意味があると推察できます。キプロスとしては北キプロスを認めておらず、全土にわたってキプロスの領土であるからして、ここは国境ではない。と言うように感じました。
それが先ほどのパスポートにスタンプを押さない理由でしょう。
そのゲート前にはATMもあります。
北キプロスで流通する通貨はトルコリラですが、ニコシアに限って言えばユーロも利用可能です。
北キプロスエリアでのユーロの利用は割高と言われるもののトルコリラの通貨信用度なども加味すると、やはりユーロの方が使い勝手が良いですね。
このどちらの領土とも言えないグリーンラインの南北回廊を通過した先には北キプロスのチェックポイントが。
ここでもパスポートがスキャンされます。
色々なサイトで「北キプロスの入国スタンプがあると、キプロスやギリシャに入国できなくなる」と記載があるため少々懸念事項ではありましたが、特に何も言わなくてもパスポートに入国スタンプは押されません。
さて、徒歩数分で北キプロスへと”入国”。
建物の作りは元々同じ国であったため同じ作りをしていますが、なんとも雰囲気が変わったように感じます。
そんな北キプロス、ニコシアの旧市街の街並みを散策。
その様子は次の記事でお届けしたいと思います。
キプロスのガイドブック
ヨーロッパの便利グッズ
*対応していない国もあります。
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