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北キプロスはトルコ以外の国にとっては未承認国家ですが比較的安全に旅行することが可能。今回はキプロス及び北キプロスの首都であるニコシアで南から北へ旅行してきました。
▼北キプロス前編
以下、北キプロス・トルコ共和国は北キプロス、キプロス共和国はキプロスと記載します。
さて、北キプロスに”入国”しました。
北キプロスにはファマグスタやキレニア等の観光名所もありますが、今回はニコシアの旧市街のみとします。
まずチェックポイントを入ってする目にするのがショップや飲食店。
やはり特徴的なのはその商品の陳列方法。
ヨーロッパではまず見かけず、アジア地域でよく見るような展示の仕方です。
元々は同じ国(イギリスの植民地、のちに独立)だったため街並みこそは似ていますが、何ともオリエンタルな雰囲気が漂います。
まずはビュユック・ハンと呼ばれる建築物を見学します。
ビュユック・ハンはキプロスで最も大きなキャラバンサライ(隊商宿)。
キャラバンとはファンタジー小説・アニメなどで出てくる馬車を引き街から街へ商品を売る行商人の一団みたいなものです。
そしてここは彼らの交易の場や宿となった場所。
内部に入ると中心にはドーム型のモスク。
そして外から外壁に見えた部分には2階層になっておりいくつかのショップが立ち並びます。
そして1階の中心部分には多くのテーブルが並べられており、こちらで食事をいただくことが可能です。
そんなビュユック・ハンにあるカフェの1つ、Sedirhan Cafeで食事をいただきます。
いくつかのメニューを紹介。
観光客にもわかりやすいように写真を添えたメニューがうれしいところ。
なお、金額表示はTL(トルコ・リラ)ですが、ユーロでの支払いも可能でユーロでお釣りももらえます。
ドリンクメニュー、ちなみに2022年12月においては100TLは700円程度。ここは観光地なので若干物価が高いかもしれません。
さて、私が注文しましたのは「Kıbrıs Köftesi」という料理。意味するところは「キプロスのキョフテ」です。
キョフテとはトルコを代表する肉料理の1つ。
キプロスがギリシャ系なのに対して、ここ北キプロスはトルコ系住民の住む土地なのでトルコ料理をいただくことができます。
街の北と南で食事のメニューまで変わるというのは大変驚きですね。
シンプルなひき肉のハンバーグはパンよりもビールが進む味付けで大変美味でした。
そのビールももちろんトルコビールのEFES。
おこぼれを狙う猫ちゃんたちがパトロールしていました。(笑)
ビュユック・ハンのすぐそばには、この街を代表する大きなモスクがあります。
この塔はどこからでもよく見えますね。
こちらセリミエ・モスクと呼ばれています。
その成り立ちは少々複雑で、もともとモスクとして建てられたわけではありません。
かつて16世紀、オスマン帝国がこの地を征服した際、もともとあったカトリックの大聖堂である「聖ソフィア大聖堂」をモスクに改造したという経緯があります。
残念ながら改修工事中のようであり、中をうかがうことはできませんでした。
さて、次に向かうのはキレニア門。
まずキレニア門に向かうに当たっては、このニコシアという街がどのような作りになっているのかを知っておくと良いでしょう。
この通りで見つけたマップがよくわかりやすいです。
ご覧のように綺麗な円形をしており、それぞれ先端のとがったところが要塞(Bastion)で11あり、他にも3つの入口となる門があります。
街が南北にグリーンラインで分かれており、3つの内、北キプロスにあるのがキレニア門(トルコ語でギルネ門)。他の2つはキプロス側にありパフォス門とファマグスタ門と呼ばれています。
なお、これら街を囲む要塞と壁、門は「ベネツィアの壁(Venetian Walls)」と呼ばれています。
ギルネ通りを北上すると、このような門の史跡が見られることでしょう。
ちょうど1階部分は観光案内所にもなっているようでしたが、この時は閉じられていました。
そのキレニア門も前にはアタテュルクの像が立っています。
このアタテュルクとはトルコの初代大統領のことであり、1963年にプレゼントとしてトルコから贈られたようです。
今もなお継続している南北のキプロス紛争。今でこそ穏やかですが過激な時代には銃撃されたこともあったと、碑の説明文に記載がありました。
キレニア門隣の白鳥公園。
特に観光スポットという訳ではないですが紹介してみます。
ちなみに”Kuğulu”とはトルコ語で白鳥のことを指すらしいです。
丁度壁の周辺に沿って作られている公園でした。
壁を利用して造られた公園はここに限らず、キプロス側でも同じようにあり、その代表的なものの1つにエレフテリア広場(Eleftheria Square)があります。
何か作品のキャラクターを銅像にしたものらしい…。
公園は要塞の1つの角のあたりまで続いているようです。
「Buyuk Hamam」とは単に「大浴場」の意味。
詳しい情報がなく、よくわかりませんでしたが伝統的なものではありそうなので紹介しておきます。
ちなみに特に中に入ることもできないので、外観のみの観覧でした。
こちらもキレニア門のすぐそば。
ビルの一角に小さなショッピングモールとも商店街とも言えるような場所に遭遇。
服やらかばんやら色々販売しています。
こちらも陳列の仕方がオリエンタル…。
いつか旅行したカンボジアや中国のマーケットに似た何かを感じます。
階段があったので上ってみると、何とも生活感のある雰囲気…。
ちなみに食料品店ではお菓子が売られているのでお土産にいいと思います。
店員さんに「北キプロスのお菓子はある?」と聞くと「この辺のチョコレートとか、チョコレートとか」と…。「ほとんどチョコレートやないかい」と返事してしまいました(笑)。
でも多分それもキプロスのお菓子じゃなくて、トルコのお菓子だと思うな。
旧市街エリアの観光はチェックポイントからキレニア門あたりに固まっているので2,3時間もあれば見て回れます。
ちょっと路地に入ってみるとガイドブックに載っていない、観光スポットとしていいのか分からない像や建物なんかがあってちょっと楽しいです。
さて、最後にちょっとこの「Fitcake Cafe」で休憩してキプロスへ戻ることに。
天気が良ければ冬でも日中20℃くらいあるので半袖でも大丈夫なんですが、この日は旅行中唯一天気が悪い日でかなり肌寒かったです。
そんな訳で温まるためにアメリカーノ(2ユーロ)を注文。
その後案の定雨が降り出し、出るに出れなくなってしまいもう1杯注文してしまいました。
ちなみにうっかりホテルに傘を置いてきてしまいました。
やむ気配もなく、仕方がないので屋根伝いに再度チェックポイントを通ってキプロスへ戻りました。
ahamoはdocomoのサブブランドであり対応国は異なりますが、キプロスにおいては同様に考えて問題なさそうです。
結論から申し上げますと、ahamoのデータローミングが利用できました。
「旅行」と書いている方がキプロスで購入したCyta(現地キャリア)のSIMで、「主回線」と書いている方がahamaのSIMです。
ニコシアの旧市街であればCytaはEDGE、つまり2Gでの接続になり、はっきり言って使い物になりません。あきらめた方がいいレベルです。
一方で「KKTCELL」と記載がある方に着目してください。実はこちらahamoが北キプロスで掴んだ電波です。
そしてahamoの運営会社であるdocomoの対応ネットワークのページを見てみると、なにやら「TCELL」との表記がありますね。これ、実は北キプロスの携帯キャリアなんです。
備考には下記の気になる一言。
料金明細内訳書上、「トルコ」と表示されます。
引用:キプロスの対応エリア/docomo
なんとなく北キプロスのネットワーク事情が”お察し”できる状態でした。
そして主回線であるahamo(ここではローミングで”KKTCELL”)をモバイルデータ通信に設定してみると、しっかりと3Gで接続されました。
明確に対応国の1つとして記載はないものの、非公式ながらahamo(docomo)は北キプロスで使えてしまうようです。
キプロスと北キプロスの猫ちゃんについては別記事でまとめたいと思っていますが、忘れたらアレなのでいくつか掲載しておきます。
安心して下さい。北キプロスにも猫ちゃんは沢山います!
街を巡りながら猫ちゃんに会っているのか、猫ちゃんに会うために街を巡っているのか自分でもわからなくなってきた件。
日本ではあまり馴染みのない国、キプロス。その北側にある”未承認国家”北キプロスを散策してきました。
未承認国家と言うことで、行く前は割と不安があり色々調べてみましたが、実際行ってみると思いのほか簡単に行き来できますし、観光も特に問題ないこともわかりました。
そして普通に観光する分には身の危険を感じることはありません。
グリーンライン(緩衝地帯)を挟んで北はアジア・中東、南はヨーロッパの雰囲気となんとも不思議な感覚です。
私からはお勧めは敢えてしませんが、気になっている方は参考にいただければと思います。
http://www.whatson-northcyprus.com/interest/nicosia/north_nicosia/walls.htm
キプロスのガイドブック
ヨーロッパの便利グッズ
*対応していない国もあります。
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