【台南】日本人技師が設計監督した烏山頭ダムへ!<後編>【4日目】

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Daisuke

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2024年の年末は台湾旅行。4日目は日本人技師である八田與市氏が設計監督した烏山頭ダムへ。後半では主に烏山頭ダムの景色や建物をメインに紹介。

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烏山頭ダム

烏山頭ダム周辺は「烏山頭風景區」と呼ばれるエリアで公園になっています。そのエリアは広大であるため、いくつかのパートに分けて紹介します。

珊瑚湖

烏山頭ダムの堤防部分を景色を楽しみながらサイクリング。

公園のエリアは広大であるためレンタサイクルを利用することをおススメします。(レンタサイクルについては前半の記事で紹介しています。)

ダムにせき止められてできた湖の風景も美しいですね。

ところでこの湖ですが、「珊瑚湖(珊瑚潭)」と呼ばれています。なぜ”珊瑚”の名前が付いているのかは、普通に観光しているだけでは分かりません。

その訳は上空から撮影してこそわかります。

ちょっといい感じの画像がなかったのですが、この画像の左下をご覧ください。

複雑な地形の水面が上昇したことにより、まるで湖面がサンゴ礁のように見えることがその名の由来になっています。

臥堤迎暉と刻まれた石碑もあります。

龍流澤烏山下、護平疇百姓家、向青山環綠水、光五穀照桑麻

引用:南瀛勝景/烏山頭水庫風景區

これは上記によると、四句の詩の頭文字を取ってまた一つの言葉にしたようです。

元々の詩を翻訳サイトで訳してみると「烏山の下では龍が流れ、堤防が人々の家を守り、緑の水が緑の山を囲み、光が五穀を照らす。」となり、このダムが人の生活を豊かにした様子が感じられます。

また、短くした方も「堤防に横たわって太陽を迎える」という意味になり、こちらはまるで珊瑚湖の美しさを歌ったかのようになっていますね。どちらも意味を成していて、うまく作られた言葉です。

こちらは取水口のあたり。

ちなみにこのダムはセミ・ハイドロリック・フィル工法と呼ばれるコンクリートをほぼ利用しない工法で造成されたそうです。それは日本と同じく地震の多い台湾の事情と、この地の地質から判断されたそうです。

珊瑚橋(虹のつり橋)

さて、先ほどの取水口に架かる橋を見に行きましょう。

この橋はかつて嘉南村や大崎村の住民が往来できるように1930年代にかけられたもの。今の橋は1986年にかけ替えられたものだそうです。

なんとなく漢字からわかる「最大10人」の文字。

折角なので反対側まで行ってみます。特に絶景がある訳ではないですね。ただの生活通路っといった感じ。

ちなみに反対側は外に出れそうではありましたが、一方通行な感じで戻ってこれなさそうでした。

天壇

先ほどの橋の近くに「天壇」があります。

こちら1973年に建てられたものでして比較的新しいもの。北京にある「天壇」を四分の一サイズで建てたものだそうです!

ちなみに天壇と言うのは中国の皇帝が代々祭事の為に建てられた宗教施設でして、本家天壇も中国において最高等級の観光施設になっています。

近くに寄るとカラフルで細かい装飾が美しいです。なお、内部には入ることはできません。

殉工碑

場所は移動しまして公園の入口近くに移動。

この後に行く八田與市記念館の前にあるのがこの殉工碑です。”殉工”という言葉は日本にはないですが感じから想像する通り、工事に関わり殉職した方々のための碑です。

この日には殉職された方々の名前が、八田氏の希望により日本人も台湾人も区別することなく、無くなった順番に彫られています。

八田與市記念館/旧取水口

かつてダム建設当時に利用されていた取水口設備、そこには記念館が建っています。

こちらではダムに関わる歴史が展示されており、その経緯を学ぶことが可能です。

中には貴重な品も展示されていますので、是非その目でご確認を。

向かいに見えている黄色い建物が記念館であり旧取水口設備。

この旧取水口は少し悲しい歴史が残っており、それは八田氏の奥様が身投げされた所であると言うところ。第二次世界大戦中に殉職した彼を追うように彼女もまたこの取水口に身投げされたのです。

なお、1997年にできた新しい取水口に役割を譲りましたが、今でも補助的な役割があるのだそうです。

1930年に完成した、ニードルバルブと言う放水を制御するためのパーツの1つが展示されています。

八田與一紀念公園

さて、場所を変えまして公園の北の方に向かいます。

道路を渡った向かいにありますのが割と最近できた八田與一紀念公園のエリア。

料金は烏山頭ダムの入場料に含まれていますので、ゲートでチケットを見せればOKです。

こちらでは当時の八田邸を始めとした居つくかの邸宅が再現され展示されています。

何だか田舎に帰ったような雰囲気があって落ち着きますね。

窓からは日本庭園も。

書斎に関しては天井も高く、洋風な造り。

大洋丸の模型。この船は第二次世界大戦中、八田氏が航海中に攻撃にあって殉職された船です。

実際の船はこんな感じのずんぐりむっくりした形ではなく、もう少し長細いようです。

八田邸以外は洋風の間はなさそうですね。

邸宅の前には大きい木。

近くに石碑。

この石碑は東北大震災の際に多額の寄付を送ってくれた台湾への返礼の一つとして、当時多くの桜の木が送られたことを記念する碑のようです。

他にも防空壕(?)が再現されたものも。

あと放し飼いの犬が数匹います。特に危害を加えてきたりはしないお利口さんですが、ちょっと怖いですね…。

さて、これにて念願の烏山頭ダムの観光は終わりです。

台南に戻り引き続き観光したいと思います!

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(作成中)

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