JR西日本どこでもきっぷを利用した山陰地方の日本海側満喫ツアー。3日目は島根・浜田を出発し、途中萩を観光、そして最後に観光列車○○のはなし(まるまるのはなし)で山口県の海岸線を楽しみます!前半は萩観光!
目次
この記事の旅程
07.浜田=益田
出発/08:00 到着/08:49
さらばどんちっちタウン。
3日目は旅行最終日。そしてひたすら山口県内を旅行する日です。
まずはスーパーおき1号で途中の益田まで向かいます。
なぜみどりの券売機は変なところに使用済みの★をつけるのか…。一番最初はきちんと左についたのに、以降はなぜか日付の上に印字してくる…。ひねくれてますね。
滋賀たび…。多分湖つながり。
山陰線迂回運転を表した模型。なんともマニアックなものです。
山口方面へは1時間に1本程度あるように見えますが、益田から先特急スーパーおきは山陰本線ではなく山口線に入りますので、山陰本線を走る列車はさらに少なく…。
これに乗っていきます。
3日の日程の最後に○○のはなしに乗車しますが、これに乗り遅れると芋づる式に間に合わなくなると言う…。
やはり日本海は広くていいですね。個人的には広い海原に、少し島何かが見えているのが好きです。
途中の三保三隅(みほみすみ)駅。語呂がいいので勝手に「みみみ駅」と名付けました。
鎌手のあたり。しばらく浜辺を走り、益田に近づくと再び内陸に入ります。
益田駅に到着。ここでは次の電車をしばらく待ちます。
07-a.益田駅とその付近
次の列車は40分後。観光する時間は無いですが、近くに喫茶店でもないかと散策。
ちなみに時刻表はこんな感じ。山陰本線は左の長門市方面と書かれている部分です。なんと1日7本しかありません。これはいつか乗った予土線の状況と同じですね。あの時もしまんトロッコに合わせて計画を立てました。今回は○○のはなしに合わせて予定を組んでいます。
▼しまんトロッコ/四国1周旅行
駅の周りを巡ってみましたが、開いている喫茶店はなさそうでした。おとなしく駅で待つことにします。先ほどお見せした時刻表の通り、次の列車(9時台)を逃すと次は13時台になってしまいますからね…。
さて、付近の観光はできませんでしたが、この益田駅自体が中々レトロな雰囲気があり、これ自体見ていて楽しいところです。
これは跨線橋ですが、今時分のような質素なデザインではなく味のある形。
手すりや柱も塗装は何度も塗りなおしているでしょうが、そこはかとなく感じる時代。
駅のプラットフォームは心なしか高さも低い気がします。
左手の列車は次に乗る東萩行き。駅舎の規則正しい柱が美しい。
最近何かの鉄道系Youtuberから学びましたが、駅舎にはこのような「建物財産標」があるようです。これを見れば(恐らく)固定資産として供用開始した年月がわかります。
こちらの標記によるとなんとこの「待合所1号」と呼ばれる駅舎の一部は大正12年12月とのこと!まさに鬼滅の刃の時代設定と同じころから利用されていることになりますね。
供用から100年以上経っても利用されている駅舎。建物自体の頑丈さもさながら、丁寧なメンテナンス作業を繰り返しされてきたのでしょう。プロフェッショナルな仕事ですね。
列車自体もレトロな感じ。ここだけ切り取ると昭和の香りすら漂うところです。
08.益田=東萩
出発/09:31 到着/10:43
列車は益田駅を出発。この辺りに萩石見空港があるので空港が見えるかと思いましたが、少し高台にあるので見ることは叶わず。
空港を探すことに必死になり左手に張り付いていると、右手から飛行機がやってきました。残念ながらその飛行機を撮影できませんでした…。時間的にはANA725の羽田から到着した便。タイミングがよければこの列車で見えますので是非右手に張り付いてください(笑)
1時間程度乗車し、東萩へ到着。数少ない列車に合わせて調整したので、○○のはなしの乗車までは3時間半程度あります。ここで萩の観光を楽しみます。
08-a.レンタサイクル/スマイル貸自転車
さて、東萩駅ではレンタサイクルの「スマイル貸自転車」があり、観光に便利なので借りましょう。
借りる自転車の種類により値段は異なりますが、概ね2時間400~600円で事後精算する仕組み。現金かPaypayが利用可能です。
私が借りたのはロードバイクタイプ。平坦な土地ではこれがあれば十分です。
施設情報
08-b.松陰神社/松下村塾
萩の城下町は東西の川の間にある三角州にあり、同時に観光名所も集まっています。ちょうど手前に見えているのが東側の松木川で、川向うが三角州のエリアです。
そして三角州の周りにもぽつぽつ観光名所があり、今から行くのは松陰神社。名前からわかる通りあの松下村塾で有名な吉田松陰に関連が深い神社です。
東萩駅からは自転車ですと10分程度といったところでしょうか。駅から松木川に沿って南下し、最初の橋のある交差点を左折すればすぐに到着。
境内には松陰神社だけではなく、吉田松陰に関連した歴史館や、宝物庫、そして松下村塾の跡地もあったりしますので、じっくり楽しむことができます。残念ながら時間の制約上神社のお詣りメインになってしまいましたが…。
松陰神社は吉田松陰とその弟子を祀った神社、松下村塾という学びの場を開き、後に明治の有名人物を輩出した神社ですので学問に関する神社です。受験生は是非訪ねていただきたいところ。
全景を取り忘れましたが、松下村塾跡です。
こちらでは何か観光客向けに解説がされていたようでした。
3時間半と言う時間は長いようで短く、次の観光地を目指します。
観光地情報
08-c.萩反射炉
さて、次に向かいますのは萩反射炉。
こちらも三角州の外側にあり、国道191号線を島根方面へと進み、このセブンイレブンが目印です。
そのセブンイレブンの駐車場の上にあるのが萩反射炉となります。
駐車場の階段を上りますと、小さな公園となっており、そちらにその反射炉跡が見えてきます。
この閑静な広場に鎮座するのが反射炉。
反射炉とは金属溶解炉の一種です。江戸から明治期を代表する重要な設備で、日本が近代化を図るうえで重要な役割を果たしたといえるでしょう。こちらの萩反射炉は静岡の韮山反射炉と並び現存する反射炉として世界遺産に登録されています。
また季節柄、反射炉の背景の紅葉も美しく…。
そびえたつのは煙突部分。
基部もこのように残っています。
非常に閑静な観光地で、世界遺産でありながら人でごった返すようなこともなく、本当に1人で観光できますのでおススメしたいです。
公園の整備もしっかりされており、非常に好印象なところ。このような遺構はぽつんと物があるだけですので地味ですが、その時代背景を調べてみると、より面白さが出てきますね。
観光地情報
08-d.菊ヶ浜
次は三角州の部分を観光します。萩反射炉から向かっているところ、写真中心のアーチ状建物が気になりましたので、建物目指して進みます。
結局建物が見つけられず港のほうへ。こちらからは離島に出るフェリーに乗船も可能です。
なお、先ほどの建物はパチンコ屋らしいことを後ほど知りました。
奥に見えているのは恐らく離島の一つ相島でしょうか。
ロードバイクとともに。海水浴場のためか比較的日本海にしては波は落ち着いています。
左手に見えているのは指月山(しずきやま)。毛利輝元が築城した萩城(跡)がこちらにありますが、時間の兼ね合いでパス。
08-e.菊ヶ浜土塁(女台場)
普通の公園にしか見えませんが、こちらも史跡の菊ヶ浜土塁です。江戸末期に外国船からの襲撃に備えるべく構築したものですが、当時武士の妻や奥女中の功績も大きかったことから「女台場」と別名が付けられています。
こちら先ほどの菊ヶ浜海水浴場から少し入ったところにあり、普通の住宅地のど真ん中にあるので中々史跡とは気づきませんね。
観光地情報
08-f.萩城外堀と北の総門
菊ヶ浜海水浴場から南のあたりは旧城下町です。こちらに見える水路は外堀で、丁度右手(のさらに山側)が武家の屋敷が立ち並んでいたところ。
その外堀に沿って南に進むと「北の総門」があります。萩城三の丸に入場するために設けられた3つある大きな門のうちの1つで、当時は”暮れ六ツから明け六ツまで”、つまり夕方から明け方までは門が閉じられて、しかるべき書類を持つ者しか通れなかったみたいです。
08-g.晋作広場
古い町並みを散策します。
山口県と言えば長州藩。そんな山口、萩には明治維新に関連の深い有名人が沢山。
まずはその一人である高杉晋作。奇兵隊の創設が有名な功績と言ったところでしょうか。
生誕の家ちかくにあるこの晋作広場には、高杉晋作の好きだった梅の木も植樹されているようですがどれかわからない…。
周辺では萩焼のお店もあり、値段はピンキリな感じ。
観光地情報
08-h.金毘羅社 円政寺
高杉晋作や初代内閣総理大臣である伊藤博文が学んだ金毘羅社。
境内には寺と神社が共存する珍しいところ。
こちらは神社の金毘羅社。建物は欅の木でできているようです。
寺の方は円政寺です。
こんな感じで手作り感のある説明書きもあるので分かりやすいですね。
観光地情報
08-i.木戸孝允旧宅
次は木戸孝允の旧宅。
木戸孝允と言えば桂小五郎の別名も有名です。木戸孝允の功績と言えば薩長同盟ですね。日本が近代化へ一歩近づく重要なイベントです。
そんな木戸孝允が20歳ごろまで暮らしたお宅はちょっと広い民家のよう。
こちらの屋敷も内部の観光が可能です。
周りのお宅の雰囲気と相まって、庭から見る風景は当時そのもののようです。
観光地情報
08-j.萩明倫館
乗り換え時間は3時間半あったはずなんですが、この明倫館に来た頃には割と時間が迫ってきていました。サクッと沢山回っていたので意外と時間がたつのは速いものです。
最後の観光となるのはこの萩明倫館です。
幕末から明治期にかけて活躍した歴史の偉人達はこの学校で学んでいたようです。
ちなみにこの建物が当時のそれと言ったわけではなく、実は昭和10年に元々の藩校明倫館後に建てられた旧明倫小学校跡なんだそう。それでも100年近い建物なのですごいわけで…。
窓から眺める風景もこれまた味があります。
小学生の時窓から見えていた旧校舎(だったと思う)を思い出してきました。
さて、その旧明倫小学校跡ではミュージアムのようになっており、幕末明治の歴史を楽しめる施設になっております。
このような兜のみのラインナップがあったりと、好きな人は好きそうな展示物でした。
観光地情報
08-k.萩駅への帰路、その他
萩観光はこれで完了。ロードバイクを返却に萩駅へ戻ります。
明倫館から駅まではロードバイクで10分くらいでが、途中道を間違えて大回りすることになってしましましたが…。
そういえば、反射炉から菊ヶ浜海水浴場に向かっていたころ、JR西日本の高級リゾート列車、トワイライトエクスプレス瑞風が停車していました。こちら一番安いコースでも40万近くします。乗ってみたいですが、多分40万の用意があれば海外旅行に行きますね(笑)。
そしてランチは時間がなくてファストフードになりました。私の旅でよくあることです。
後半は色々クライマックス、○○のはなしに乗車して山口を半周ほどして景色と雰囲気を楽しみます!
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