【3日目後半】山陰地方の日本海側満喫ツアー【浜田=大阪】

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Daisuke

総合旅行業務取扱管理者の資格持ち。
テーマ性がありつつも自由度の高い旅行を設計して実行しています。

得意分野:乗り物全般/一人旅

この記事は 2021年12月12日 に作成された記事です。最新の情報もご確認ください。

JR西日本どこでもきっぷを利用した山陰地方の日本海側満喫ツアー。3日目は島根・浜田を出発し、途中萩を観光、そして最後に観光列車○○のはなし(まるまるのはなし)で山口県の海岸線を楽しみます!後半はクライマックスである○○のはなし!

目次

この記事の旅程

「○○のはなし」の紹介

今回乗車する「○○のはなし」を少し紹介しておきます。

まず、読み方ですが「まるまるのはなし」と読みます。

美しい絶景が続く山陰線。そこには、見て、聞いて、感じてみたい「はなし」があります。

さぁ、美しい海岸線とともに、萩(は)、長門(な)、下関(し)の「はなし」を辿る旅にでかけよう!

引用:○○のはなし/JRおでかけネット

○○の部分にはコンセプトにあるように萩や、長門、下関、そしてそこで見たもの聞いたもの、感じたものが入ってくるのでしょう。

ちなみに「○」、記号の丸なのか、漢字の丸なのかがJR西日本のおでかけネットでも統一されていません。どっちが正解なんでしょうか。このページでは記号の「○」に統一しておきます。

閑話休題。

この○○のはなしは山口県の海沿いをぐるっと半周ほどする観光列車となっております。

出発は東萩、途中経由は仙崎、到着は新下関となっており、全旅程で日本海が楽しめるよう全席海側に座席が向いた構成となっていますおり、お勧めは海側の座席です。山側の座席であっても景色を楽しめるよう配慮されておりますのでその点はご安心を。

観光列車ですので一気に終点まで飛ばしていくわけではなく、要所要所の観光スポットでは列車を少し眺めに停車しますので、沿線の風景、観光スポットを少し楽しめます。そして一部では山陰本線を離れてローカル路線へ乗り入れたりと、通常では体験できない、行きにくい場所にも行ってくれるのも面白いところ。

そしてうれしいポイントがもう1つあり、こちら快速という取り扱いなので、座席指定券(520)を購入すれば青春18きっぷでも乗車可能と言うところですね。

注意点としては運行日が基本土日祝、そして上り(下関方面)のみとなっているところです。

詳しくは下記JRおでかけネットのページをご覧ください。

▼○○のはなし/JRおでかけネット

09.東萩=新下関

東萩=仙崎

出発/14:13 到着/14:57

さて、萩観光にレンタルしていたロードバイクを返却し、既に待機している列車に乗って行きます。

先ほど冒頭でお見せしたのは1号車、そして2号車が私の乗車する車両です。

まだお客さんが乗っていなかったのでいい感じに写真が撮れました。ご覧の通り、座席が全て一方向を向いております。丁度左手が進行方向右手になり、常時日本海風景が楽しめるようになっているのが特徴です。

急すぎて座席が取れなかったので残念ながら今回は丁度右手の山側にあたる座席に乗車します。

1両目は和風っぽい仕上げであるのに対して、2両目は洋風っぽい仕上げ。レンガ調のシールが貼られいたり、座席や内装の雰囲気がそれです。

座席には一つずつコンセントが装備されておりますので、風景の写真や動画をとってもいつでも充電できるので安心です。

駅を出発した風景。東萩では前の乗車客が乗ってこなかったので景色を独り占め。

萩の駅だったと思いますが、皆さんホームに出て旗を振ったりしてくれます。

しばらく走りますと、列車は日本海側へと。

この日は天気も良く海も穏やかだったので、全体を通して青空と青い海が楽しめました。

山手側はこのような感じ。

このような特徴的な鳥居があるのは長門市駅。ここからは山陽本線から少し離れて、仙崎支線の仙崎駅へとスイッチバックします。

仙崎支線は長門市から1駅隣かつ、終着となる仙崎駅までを走る路線。まあ歩いても行けるくらいの距離ですが…。ちなみにこの記事を書くまでローカル線(地方交通線)だと思っていたら、れっきとした山陰本線でした。確かに紙の時刻表で路線がブルー(地方交通線はブルーで記載されます。)になってないや…。

まあ殆ど列車が来ないので事実上のローカル線みたいなもんだと思います。

民家の間を抜けて走ること約4分でその仙崎へ到着。

09-a.道の駅センザキッチン

さて、この仙崎駅では30分の途中停車時間があり、沿線観光をお勧めされます。

このような案内マップも列車でいただけます。

といっても30分と言う短い観光時間しかないので、皆向かうところは同じところで「道の駅センザキッチン」です。

海のある東方向に5,6分程度歩くと見えてくるセンザキッチンでプチ買い物タイム。

物販エリアへと向かっているところ。

休日の言うこともあって賑わいを見せており、飲食店エリアは待っている方が多数いる状態でした。さすがにサッと頂くことはできないようです。

さて、買い物エリアでは山口県名物が売られておりますのでここでお土産など購入するのがいいでしょう。私の場合、この後の旅程で買えそうなところがなかったので、こちらでお菓子を購入しました。

ふぐいいよね、ふぐ…。

こちらが飲食店エリア。車で来ている方は楽しめます。

この仙崎は金子みすゞの出生地でもあります。

どのような作品があるのか調べていたら、誰もが知っているあの詩を書いた方でした。その詩の一部が

こだまでしょうか、

いいえ、誰でも。

となります。

このフレーズ、覚えていらっしゃる方多くいらっしゃると思います。それもそうです。2011年東日本大震災の際、CMの差し替えで流れていた朗読は、この金子みすゞの作品だったのです。

その金子みすゞの記念館がこの辺りにありますので、気になる方は是非。

さて、買い物をしているだけでタイムアップとなりました。再び列車に乗り込みます。

店舗情報

店舗名道の駅 センザキッチン
住所〒759-4106 山口県長門市仙崎4297−1
電話番号0837-27-0300
URLhttps://nanavi.jp/senzakitchen/
営業時間09:00~18:00

仙崎=人丸

出発/15:27 到着/15:50

山陰本線(の支線)ですが、○○の話を除けは1日6本のみ。18時の列車を逃せば12時間後まで来ない…。

紅葉色付く駅の風景も良いですね。ちなみに2両目が先頭車両になるのは、この仙崎支線のほかにもう1ヵ所あったりします(後程)。

再び戻ってきた長門市駅では熱烈な歓迎。駅員さん総出でしょうか。

列車は再び山陰本線を下関に向けて走り出します。

仙崎、長門市で残りの乗客が乗ってきました。前に乗客がいても、このような広い窓が備え付けられていますので、景色は変わらず楽しめます。

内陸部分では田園風景の景色が続き、これも長閑で良いところです。

さて人丸駅に到着しました。ここでも10分程度の停車時間がありますので皆さん下車しています。

人丸駅、駅舎の目の前に何故か鳥居がありますね。

それはこの「元乃隅神社」の最寄り駅だからですね。この景色は見てみたいところですが、歩いていくのは相当つらいかと…。車で行きましょう!

夕暮れが近くなってきました。駅の備品には時代を感じます。このキャッチフレーズいつのだよって言う感じ。

小停車を挟みまして再び目的地へ向けて走り出します。

人丸=阿川

出発/15:58 到着/16:15

次の阿川駅までは約15分。景色を見たり、調べ物をしたり、本を読んだり…。

次の阿川駅でも新しい観光スポット…というかカフェができていますので、そちらも伺ってみましょう。

ご覧になっていただくとわかるように、駅の目の前、と言うかホームの目の前にカフェがあります。こちらのお店は駅や地名と同じ「Agawa」。無人駅である阿川駅の目の前にできたおしゃれなカフェです。

地元や山陰沿線の素材を利用した食べ物や飲み物を提供しています。私は「棚田のハーブティー」という独特な香りが引き立つハーブティーをいただきました。

寒いので車内へ。気を付けていただきたいのが停車時間です。時間にして約6分の停車時間しかありません。迷っていると列車に置いていかれます。サクッと決めてサクッと注文するのが良いでしょう。飲み物なら時間もかからないのでおススメかと。

飲食店情報

店舗名Agawa
住所〒759-5241 山口県下関市豊北町大字阿川 水取3653
URLhttps://www.agawa1928.com/
営業時間11:00~16:30
休業日平日(※詳しくはHPにて)

阿川=下関

出発/16:21 到着17:39

11月は結構冷えますね。車内で先ほどのハーブティーで温まります。

阿川駅の次の特牛駅。

とくぎゅう…?いえ、「こっとい」です。こちらも温泉津に並ぶような難読地名でした。

いよいよ景色は夕焼けに照らされて赤とも紫とも何とも言えない色になってきました。

雲間から差し込む光は幻想的。さらにその下に大型船もいることも相まって雰囲気の言い景色です。

ちなみにこのような光は天使の梯子と呼ばれており、科学的にはミー散乱の一種であるチンダル現象のことです。そして夕焼けが赤いのはレイリー散乱です。興味のある方は私のブログを是非参考に。

▼空が青いのはレイリー散乱、雲が白いのはミー散乱

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日が暮れそうです。

小串まで来ました。後40分ほどで下関へ到着です。

小串からは内陸部分をまた走りますので、田園風景に切り替わりました。

ここは幡生のあたり。丁度山陰本線と山陽本線が合流したあたりでしょうか。山陰本線はここで終わって、山陽本線をしばらく走ります。

幡生の駅ではノリのいい高校生くらいのスポーツ少年たちが、こちらに向かって手を振ってくれました(笑)。

そして下関駅に到着。丁度1年ほど前に青春18きっぷ旅で着たことを思い出しました。

▼青春18きっぷ旅/熊本⇒三原(広島)

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下関=新下関

出発/17:43 到着/17:50

この先直進すれば九州上陸ですが、そちらには行きません。またスイッチバックをして今度は山陽本線を新下関まで折り返していきます。

ここで降りるお客さんも多いですが、意外と残っていました。正直ここから別の電車で小倉まで行って、のぞみに乗って帰ってもよかったんですが、せっかくなので新下関へ…。

鉄道旅は夜になるとマジで何も見えなくなるので割と苦痛…。

そしてこれが本当の終着駅である新下関駅です。

後はもうとっとと大阪に帰るだけ!翌朝も仕事ですから…。

ところで在来線と新幹線の連絡通路に歩く歩道があるのですが、靴の紐がひっかかって足を持っていかれそうになってしまいました。途中で外れてよかった…。

10.新下関=大阪

出発/18:08 到着/20:32

さくら566号で帰るのですが、席がいっぱいだったら嫌だったので、みどりの券売機で座席指定。地味に6回まで座席指定できるサービスが使える。案の定窓側の席は全て埋まっており、通路側もまばらと言った状態でした。

通過する新幹線ヤベェ…。とか思いながら何本かやり過ごして乗車。

新幹線で夕食と思っていたんですが、売っていなかったようで大阪まで我慢することに…。

6、7割は埋まっているような状況でした。

きっぷの星があっちこっち行ってますね。謀反を起こした券売機が2台くらいいました。

新幹線の風景はトンネルが多いことと夜と言うこともあり全然ありません。

新大阪に到着し、今回の旅行はこれにて終了です。

まとめ

今回はJRどこでもきっぷを利用した中国地方の西部分を巡る旅行でした。

3日と言う限られた日程でも、新幹線と特急が乗り放題となる意義は大きく観光地までの移動時間短縮に大活躍です。

観光スポットも境港、萩と大きなところは抑えつつ、温泉も松江しんじ湖、温泉津と2回も楽しむことができ大満足です。そして偶然が重なり“神在月”に行くことが出来た出雲大社はラッキーでした。クライマックスである「○○のはなし」では、普段途中下車しにくいようなところに長時間停止してくれたり、いろいろとアナウンスをしてもらえるので風景を存分に楽しむことが出来ました。

これからの季節、日が短くなり風景が楽しめる時間帯も短くなりますが、このような弾丸トラベル(?)もいいものです。

どこでもきっぷは12月中で終わりとなりますが、是非春先にも販売してほしいところです!

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