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東京都特別区、神奈川県横浜市に次いで人口の多い大阪府大阪市。そんな大規模都市と言える大阪の河口付近に今もなお残る渡船が数多く存在しています。その内の1つ、天保山渡船に乗船しました。
大阪市には今でも8つの公営渡船が存在しています。どのような経緯で運行されたのかは、大阪市のHPを見ると垣間見ることが出来ます。例えば今回の天保山渡船。
明治38 年に開設されたこの渡しは、大阪港の繁栄を企図した大阪市が港湾振興策の一環として始めたもの…(省略)…昭和初期には桜島付近の重工業化が進んで通勤用としても利用された。
(外部リンク)大阪市/天保山渡船場
他にも大阪湾の内港化工事(人や荷物の取り扱いができるようにすること)により橋が無くなったため運行されるようになった千歳渡船場もあったりします。
いかんせん大阪市の公的な情報がWEB上では少ないので、大阪市の渡船場がどのような経緯で運用され、今に至っているのかは不明な点も多いです。
しかしながら実際に利用してみると、実際に利用している方が多く、市民の足になっていることは確実な様子です。
さて、今回天保山の渡船は桜島側から利用することにします。
その桜島側渡船場へのアクセスはこのJR桜島駅が近いでしょう。桜島駅と言われてもパッとしませんが、USJのあるユニバーサルシティ駅の次の駅と言えばピンと来るかもしれません。
実際USJでほとんどのお客さんが下車するので、この終点でもある桜島駅に来る人は多くありません。
丁度この駅の向こう側がまさにUSFの敷地。ちなみにここで降りてもUSFに入場できないので1つ戻りましょう。
ここから少し西へと進みます。
丁度見えているのは天保山の大観覧車と阪神高速5号湾岸線の天保山大橋。先日鳴門の渦を見入った際は、高速バスがこの橋の上を走りました。
▼鳴門の渦を日帰りで観光
道なりにしばらく進んでいくのですが、このようなゲートを発見。
こちら「JRゲート」と呼ばれるUSJ従業員専用の出入り口。この桜島駅で下車する方の一部は従業員の方かもしれません。
しばらくUSJの敷地に沿って何ともランニングしやすそうな道を直進し、この桜島2の交差点を左折します。
天保山大橋の真下を通って、この郵便局のある部分を左折。
住宅がぽつぽつとあるだけで本当に道はあっているのかと不安になってきます。
いよいよ倉庫街も見えてきたので不安最高潮ですが、突き当りが渡船場です。
このブロック塀、と言うか堤防の向こうが天保山渡船場。コンクリートにそれとなく渡船場のプレートを貼っていました。
ここにちょっとした信号があるのですが、「×」になっていたら運行していないようです。
ただ初見の私にとってはまさに白色で表示されている「×」が運行停止の合図なのか、それとも赤色で表示されていないのでセーフなのかが良くわかりません。
とりあえず待ってみることにします。
堤防向こうへは緩やかなスロープを昇っていきます。
防潮扉の向こうには旧淀川の1つである安治川と、その対岸の天保山が良く見えます。
日差しが強く、しばらく渡船も来ないので待合室で待たしてもらいましょう。
まあこんなものでしょう。ちなみにトイレはありません。
時刻表がありますが、これは対岸側にある築港側のもの。
築港側に事務所があること、そもそも乗船時間が2分であること、そしてすぐに折り返して築港側に戻ってしまうので、こちら桜島側の時刻表は存在しないようです。
そしてその築港側の渡船場は、丁度天保山大橋の橋脚あたりに見えています。(実際には橋脚よりも手前)
ちなみに出発5分前頃になると、自転車に乗った地元の住民と思われる方が多数待っておられました。中には私のような観光客のような方もいらっしゃいましたが、ほとんどが地元の方でしょう。
昼の時間帯は毎時2本。ちょうど時間になりますと向かいからやってきました。
渡船が到着。ご覧の様に多くは無いですが、少なくもない乗船客がいることがわかるでしょう。
大阪市のマークが入った小舟。自転車もスムーズ乗れるようになっています。
乗船客はこちら側で降りた方と同じくらいの数でしょうか。
わずか2分の船旅が始まりました。
随分長い間行っていないですが、大阪が誇る水族館である海遊館も見えています。奥には南港のATCホールのビルが見えています。こちらは何度かフェリーの乗船で利用しました。
天保山に到着直前。天保山公園の桜が丁度良い時期で、色鮮やかなピンク色の花が美しく。
築港側渡船場に到着。
築港側にも待合室があります。
書いちゃいるけど情報量が少ない…。
この築港側渡船場は天保山公園の一部にあり、ここまでのアクセスは大阪メトロ大阪港駅が一番近いでしょう。
駅までは桜と大観覧車を眺めて小さな天保山とその公園を散策しつつ抜けていきます。
大阪市にある公営渡船の1つである「天保山渡船場」に行って乗船経験してきました。
ちなみに料金の話をしていませんでしたが無料です。これはやはり観光用途と言うよりかは、地元に密着した公共インフラの1つとして考えられているからでしょうか。
実際に利用されているのは地元の方ばかりで、自転車で乗船されていた方も多く、普段から使い慣れているように感じました。
あまり観光で利用するようなものではないですが、今もなお残る大阪市の渡船、経験してみてはいかがでしょうか。
大阪のガイドブック
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