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この記事は約 3 分で読めます。
5日で東北3県(青森・岩手・仙台)を北から新幹線と在来線を利用して観光する一人旅。2日目中編Bは田沢湖線と秋田新幹線の謎に迫ります。
▼この旅の一覧、費用のまとめはこちら。
さてさて、2日目の岩手観光のメインイベントは、これから向かう小岩井農場!
最寄駅はJR田沢湖線の小岩井駅(全然近くない…)なのでまずは在来線乗り場へ。そしてここから田沢湖線と秋田新幹線の関係を確認し、その謎に迫ります!
なお、盛岡駅内にはドトールが入っていますので、ちょっとした待ち時間に利用するのにちょうどいいです。しかもコンセントが用意されているのもうれしいところ。
田沢湖線と言うのは、この運賃表に見えている紫のラインです。
何やら新幹線とルートが所々かぶっている様子です…。
小岩井までは盛岡から240円です。
在来線乗り場から一番奥にその小岩井に行く田沢湖線のホームがあります。
見た感じ普通の在来線電車なのですが、ちょっと普通じゃないところがあったり…。
それは線路幅が異なること!
言われないと気付かないレベルですが、よく見ると心なしか手前の線路とその隣の線路(東北本線)の幅が異なることに気付きますでしょうか…。
角度的に分かりにくいのですが、本当に異なるのです。
それはこの田沢湖線には実は秋田新幹線も走っているからなんです!
通常、JRの在来線は「狭軌」と言う規格で幅が1,067mmなのに対して、この田沢湖線は新幹線も走れるようにしたため、新幹線と同じ「標準軌」と言う規格になり幅が1,435mmと約1.5倍になっています。
先ほどの運賃表ではまるで別々の路線の様に扱われていますが、実際のところは全く同じ路線になっています。
このように盛岡駅を出発しますと、東北新幹線の路線から分離した渡り線は、やがて田沢湖線に合流してきます。
隣が新幹線路線からやってきた路線。
実は秋田新幹線の路線と言うのは存在しません。秋田新幹線と言うのは盛岡から秋田に至る田沢湖線・奥羽本線を走る新幹線車両を利用した電車とその経路の通称なのです。
そして細かいことを言うと、(法律上)秋田新幹線も在来線と言うことになっています。
秋田新幹線はこの区間は在来線のルールに縛られますので、上限速度も130km/h時に制限され、単なる在来線の特急列車のように扱われている様子…。
これらはいわゆる「ミニ新幹線」と言う方式で導入された結果であり、なんとも「在来線ぽくない在来線と新幹線ぽくない新幹線が走る路線」になっています。
その道中はローカル路線を新幹線が走れるように改造したものなので、風景はローカル路線そのもの!
なお、その路線の改造は1年の期間を要し、その間はバス代行輸送を実施したそうです。
私ののった在来線の電車は約30分程度で目的地の小岩井に到着。
これは盛岡への帰りの待ち時間、この小岩井で電車を待っている時間に撮ったものですが、ご覧の様に確かに新幹線が走って行く様子が見て取れます。
小岩井で新幹線車両が通過する様子。
案内板を見ると「盛岡方面ワンマン列車乗車口」とありますね。
新幹線でワンマン列車(ローカル路線でよくある車掌のいない列車)なんてのはあり得ないので、ここは確かに在来線も走っていることが良く分かります。
これが一番分かりやすいかも!
盛岡方面への在来線車両に乗車し、秋田方面へと向かう新幹線車両を待っている様子です。
このようにただ言葉で聞いただけだと良く分かりませんが、実際に現地に行ってみると、田沢湖線は秋田新幹線であり、秋田新幹線は田沢湖線であると言う、意味不明なこの運行形態のことが良く分かりました!
同じ路線を共有しますが、新幹線車両に乗れば秋田新幹線ですし、在来線車両に乗れば田沢湖線とも言えましょう。
私の中で長年謎だった疑問が晴れて大満足!
そしてここからは引き続き小岩井農場へ向かい、牧場見学や美味しいお肉を頂きます。
その様子は次回の後編をご覧ください。
岩手のガイドブック
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