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5日で東北3県(青森・岩手・仙台)を北から新幹線と在来線を利用して観光する一人旅。3日目は中尊寺金色堂などの平泉観光へ!
▼この旅の一覧、費用のまとめはこちら。
レンタサイクルを借りた際に頂いたルートに従って観光します。ただし時間や行程の都合上、中尊寺以降は省略。じっくり全てを回るのなら4,5時間は必要かも。
ガイダンスセンターでちょっとした事前学習をした後、まずは近くの無量光院跡へ。
ここは奥州藤原氏3代秀衡が構築した無量光院の跡地。
過去火災に見舞われ、今となってはただの広い池になっておりますが、京都の平等院を模し、さらにそれを上回る規模の寺であったそうです。
観光地名 | 無量光院跡 |
住所 | 〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉花立 |
URL | (外部リンク)ひらいずみナビ |
ガイダンスセンターから中尊寺まではこの「中尊寺通り」が便利。
その道中には「高館義経堂」があります。
丁度このような石仏が見える道で右折すると、少々長い坂が続きます。そのためレンタサイクルを借りる場合は電動サイクルの方がより快適です。
こちらの窓口で拝観料300円を支払い、階段の上へ。
ちなみに自転車は窓口前にあるこのスペースに停めてよいみたい。
このあたりは北上川畔の少し小高い丘。
眼下に広がるのは平泉の街並み。北上川や駒形峯がよく見えます。
義経館とはその名が示す通り、義経を祀った館なのですが、由来としては下記の通りです。
文治5年(1189)閏4月30日、頼朝の圧迫に耐えかねた秀衡公の子・泰衡の急襲にあい、この地で妻子とともに自害したと伝えられています。
丘の頂上には、天和3年(1683)、仙台藩主第四代伊達綱村公が義経を偲んで建てた義経堂があり、中には義経公の木造が安置されています。
引用元:高館義経堂
ちなみに藤原泰衡はこの後結局源頼朝に難癖をつけられて追われ、匿われた先で裏切りに合い殺害されています。
このような美しい景色で長閑な平泉ですが、なんとも荒々しい歴史が…。
そしてここには松尾芭蕉のあの有名な詩碑があります。教科書にも載っていたかも。
夏草や 兵どもが 夢の跡
– おくのほそ道/松尾芭蕉
ここ平泉が奥州藤原氏が3代に渡って栄華を誇った地ですが、源頼朝に攻められて滅亡させられてしまった様子を偲んだ詩です。
観光地名 | 高館義経堂 |
住所 | 〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉柳御所14 |
電話番号 | 0191-46-3300 |
URL | (外部リンク)公式HP |
開館時間 | 8:30~16:30 |
閉館日 | 冬季 *公式HP参照のこと。 |
拝観料 | 300円 |
引き続き中尊寺通りを通って今回平泉観光メインスポットともいえる中尊寺へ。
中尊寺参道入り口付近に到着。
自転車専用の駐輪場があるので便利です。
観光地でレンタサイクルを利用すると自転車置き場が明確でなかったりすることも多いのですが、ここ平泉は結構わかりやすい印象。
参道は長く坂道が続きます。そして金色堂まで行くのであれば片道800m程度ありますので意外と大変。
そんなところでも結構年配の方も訪れている様子でした。
いくつかお堂があるのですが、参道入り口から本堂までの間にある「弁慶堂」へ。
ちなみに色々あるお堂のほとんどが江戸時代に再建、移築されたものだそうです。
案内板によると総ケヤキ造りであり愛宕堂と言う名前でしたが、義経と弁慶の木造を安置していることから通称「弁慶堂」と呼ばれているようです。
なお、弁慶堂の近くには「東物見台」があり、平泉の街並みを楽しめます。
引き続き本堂へ。
薬師堂。
観音堂。
そしてこちらが本堂。
本堂は内部の観覧も可能。
内部は基本的に撮影禁止なことが多いので画像は取っていません。
ちなみに「中尊寺」と言うとこの本堂をイメージしてしまいがちですが、山全体で中尊寺なんだそう。
峯薬師堂。道中のお堂を観覧しつつ金色堂へ。
案内板によると、この梵鐘は江戸時代よりも古く室町時代にあたる1342年頃に鋳造された鐘であり、そこには1337年の堂塔の火災のことが記されている重要な歴史文化財です。
HPには旧鐘楼と記載があり、いまでは撞かれることはめったにないとのこと。
さて、金色堂の受付へと到着しました。
ここまでは無料で見て回ることができますが、金色堂の観覧は別途料金が必要。
観覧券は大人800円。金色堂の他、旧覆堂や経蔵もご覧になれます。
ちなみに教科書でみるのはこの金色堂、より正確には覆堂を撮った写真ですね。
「中尊寺金色堂」といえばこの建物のことを指すのではなく、この覆堂の内部にある金色堂のことです。
なお、金色堂については撮影は一切禁止です。
奥州藤原氏4代の亡骸と首級が納められた金色堂。その豪華絢爛な金色の建物の様子は是非ご自身の目に直接焼き付けて下さい。
覆堂の近くには宮沢賢治の詩碑もあったりします。
経蔵には経典である紺紙金字一切経が納められていましたが、現在は宝物館「讃衡蔵」へ移されているため、その名が示す役割は終えています。
こちらは旧覆堂。金色堂の昭和の大修理の際にこの場所へ移築されました。
ちなみに現在の覆堂は鉄筋コンクリート造で、金色堂はその内部のガラスケースに収められています。
中尊寺にはその北方を守る鎮守社である白山神社もあります。
後程紹介する喫茶店「かんざん亭」もこちらから。
こちらが本殿。
本殿の前にこのような輪っかがあります。
これは「茅の輪くぐり」と呼ばれるもので、穢れを払う一種の儀式設備なので是非くぐりましょう。
輪っかをくぐった後は反対に戻らずに左右どちらかに抜けることもお忘れなく。
本殿の前にあるのは野外能楽殿(能舞台)。
文化庁によると、こちらは1853年(江戸時代)再建の建物であり重要文化財とのこと。
観光地名 | 中尊寺 |
住所 | 〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202 |
電話番号 | 0191-46-2211 |
URL | (外部リンク)公式HP |
拝観時間 | ・3月1日〜11月3日 8:30~17:00 ・11月4日〜2月末日 8:30~16:30 |
拝観料 | 800円 ※金色堂・讃衡蔵・経蔵・旧覆堂 |
さて、白山神社のそばにある喫茶店「かんざん亭」でちょっと休憩を。
このかんざん亭では平泉の風景を眺めながらゆっくりと食事ができる素敵喫茶店。
カフェとしてもランチとしても利用できる便利なお店です。
なお、注文と料金の支払いは先に行い、注文したものは店員さんが後程持ってきてくれるシステム。
店内はしっかりとコロナ対策がされており、スペースも十分にとられていますので安心!
山々や街並みが美しいですね。
注文しましたのはこの平泉の自然薯を使った「自然薯入りティラミス(500円)」とアイスコーヒー(390円)。
自然薯の入ったティラミスというかケーキというのは相当珍しいのではないでしょうか。
こちらが実に面白い食感で、ティラミスを食べているのに生地がモチモチしているのでなんだか餅を食べているみたいになります。甘すぎないのも良いところ!
飲食店名 | かんざん亭 |
住所 | 〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202 |
電話番号 | 0191-46-2211 |
URL | (外部リンク)公式HP |
営業時間 | 10:00~16:00 |
中尊寺観光を終え次へ向かいます。
その前に、先ほど自転車を止めていた場所の前にある武蔵坊弁慶墓碑へ。
主君である源義経を最後まで守り、最後は敵の矢を全身に受け、立ったまま絶命したとも言われています。
観光地名 | 武蔵坊弁慶墓碑 |
住所 | 〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関 |
来たときはほとんど止まっていなかった自転車が一気に増えていました…。中尊寺はやっぱり人気ですね。
実はしっかりとした観光はこれで終わり。
レンタサイクルを借りたときにスタッフさんがちらっと言っていた温泉が気になったので行くことにしました。温泉は大事ですからね。
中尊寺から「悠久の湯 平泉温泉」へは途中「花立」の交差点で平泉郷土館や観自在王院跡へと通じる道へ。
道中には藤原秀衡家臣である照井太郎高春が開削したと伝えられている「照井堰用水」も。
この人工的に作られた水路(疎水)は農業用水としての利用の他、毛越寺や無量光院の庭園の水源になっています。
用水路は「エコガード工法」と呼ばれる手法で強化されているらしい…。
こちらが「悠久の湯 平泉温泉」。
正式には「平泉町健康福祉交流館 悠久の湯 平泉温泉」であり、町の福祉施設の一種なので入湯料金も3時間以内500円と温泉にしてはリーズナブル。
更衣室前には休憩スペースやロッカーもあります。
ちなみに泉質は「ナトリウム塩化物泉」。内湯は1つだけですが、サウナもありますので快適でした!
ついでに併設の食堂でランチ。
普通のカレー(480円)にしました。
施設名 | 悠久の湯 平泉温泉 |
住所 | 〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉大沢1-1 |
電話番号 | 0191-34-1300 |
URL | (外部リンク)平泉町 |
営業時間 | 10:00~21:00 |
定休日 | 第1・第3火曜日(祝日等の場合は除く) |
料金 | ~3時間:500円 3時間~5時間:800円 5時間~:1,000円 フェイスタオル:150円 |
食後は毛越寺の方へ。
残念ながら内部を観光している時間が無かったため少し立ち寄ったのみ。
若干色づき始めた紅葉が綺麗なところでした。
3時間程度で平泉の観光をさっくりと楽しみ、レンタサイクルを返却。
駅のコインロッカーに荷物を預けていたのでこれもピックアップ。
(※レンタサイクルを借りる場合はお店で無料で荷物を預かってもらえます。)
さて、平泉から次は風光明媚な景色の楽しめる猊鼻渓(げいびけい)へと向かいます。
その様子は後編でどうぞ!
岩手のガイドブック
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