南海の多奈川線沿線ってどんなところ?

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Daisuke

総合旅行業務取扱管理者の資格持ち。
テーマ性がありつつも自由度の高い旅行を設計して実行しています。

得意分野:乗り物全般/一人旅

南海電鉄に数ある支線の1つ多奈川線沿線を散策し、電車にも乗ってきたのでその様子を紹介します。

目次

多奈川線ってどこ?

引用:Google Maps

そもそもの話しですが、南海の「多奈川線」はご存じでしょうか。

どこにあるのかと言うと、かつてはみさき公園があり賑わいをみせた”みさき公園”付近。みさき公園最寄り駅である「みさき公園駅」を東端とし、西方面へ進む路線です。

かつてはこの路線の途中にある深日港駅が本州と四国を結ぶフェリーの拠点であったこともあり活躍していたこともありましたが、時代と共に需要が無くなった今ではローカル路線となっています。

なお、縮尺が書いていないので分かりにくいかもしれませんが、両端合わせてわずか4駅の路線であり、端から端までは2.6km程なので歩いて行けるくらいです。

かつて南海の支線をいくつか紹介してきましたが、高師浜線についで2番目に短い路線です。

▼高師浜線(高架になる前)

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さて、今回はそんな多奈川線沿線を散歩してきましたので、その沿線風景や乗車した列車の様子などお届けしたいと思います。

01.みさき公園駅 ⇒ 深日町駅

まずは東端のみさき公園駅から。

ここには前述の通りですが南海電鉄の運営する「みさき公園」があり、2020年3月31日まで運営されていました。

かつてはこの駅と隣の駐車場から多くの児童が期待を胸にこのメインゲートを進んだことでしょう。

この「みさき公園」や兵庫の「東条湖ランド」、そして奈良の「ドリームランド」は私と同世代やそれより前の世代の人たちにとってはかなり懐かしい施設ではないでしょうか。

私も幼稚園や小学校の頃、これらの施設に連れて行ってもらったことは結構記憶に残っています。

どちらも今となっては存在しない遊園地…。ちょっと悲しいです。

今ではその面影もなく、ひっそりと…。

元遊園地への入口が見えてきました。

ゲートは固く閉じ。

ワクワクのその先は冷たいフェンスにさえぎられていました…。

廃墟とは言いませんが、このように錆びた様子を見ていると、かつて賑わった時代が懐かしく思えてきますね。

ここまでかつてあったみさき公園の懐かしい思い出を紹介してきましたが、実は再開発も決まっています!新生みさき公園にも期待ですね!

さて、そんなみさき公園を後にし、西を目指します。

ここから隣の深日町駅までが一番長い区間で、なおかつ線路沿いには道がないのでしばらく府道752号線を西進します。

ちなみにこの時多奈川行きの電車がみさき公園駅で長期の待機をしていました。

待ち時間が長すぎるので、電車に乗るのは帰りにしよう。

駅のすぐ近くには大きいマンションとセブンイレブン。

少し先にはみさき公園の駐車場とみさき公園駅ロータリーへの入口がありました。

駐車場は使われていないので閉鎖されています。

その先にはローソンの香りのするヤクルトの営業所…。

みさき公園のとなりには「大阪ゴルフクラブ」と言うゴルフ場もあります。

なお、ここには灰賦峠(はいふきとうげ)と呼ばれる峠があります。

その名の由来はかつて織田信長の時代に遡ります。当時本願寺側に着いた門徒衆が灰や石を手に信長勢に対抗したことからこの名前になっているみたいです。

しばらく進むと住宅街へ。

奥に深日小学校、手前にはパン屋さん「ベーカリーパレード」があります。

こちらはイートインスペースもあるお店なので、ゆっくりできることでしょう。

そして大川を渡ってすぐに再度電車の高架が見えてきました。

その手前に見えている喫茶店「ロータリー」はもちろんここがロータリー交差点になっていることが由来だと思われます。

ちなみに営業中の看板はありましたが、土日祝は休業日だそうです。

そして交差点直ぐにある深日町駅に到着しました。

02.深日町駅⇒深日港駅

深日町駅は無人駅。と言うかみさき公園駅以外は全部無人駅です。

そのためこのような駅員と会話のできるインターフォンが準備されています。

あとは恐らく券売機が壊れたときに活用できるであろう「乗車駅証明書」もありました。

多奈川線を走る列車は朝夕は2~3本/時間、日中は1本/時間。通勤通学時間によりそった地域密着型な路線であること伺えます。

隣にある歩道橋から眺めてみると、昔は南側にもホームがあったであろう形跡が確認できました。

今では1面1線、つまり1つのホームに1つの路線ですが、昔は2面2線あり双方向に行き違いができたようです。

駅のすぐ近くには時代を感じますがアーチ状の高架もありました。

少し待っていると、先ほどみさき公園駅で待機していた電車がやってきました。

さて、寄り道しつつ次へ進みます。

まず駅の近くには宝樹寺というお寺があります。ここには友ヶ島沖で上がったナウマン象の化石なんかも展示されているそうです。

他にもおしゃれカフェな「カフェ・キートス」があります。

こちらについては下記の記事で紹介しましたので是非ご覧ください。

▼大阪岬、深日のカフェ・キートス

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カフェでワッフルやコーヒーでゆっくりし、再度進みます。深日町駅からは和歌山の加太に至る府道65号線が路線の隣を並走しています。

途中には和歌山資本で大阪先週ではメジャーなスーパーマーケット「オークワ」も。

道路の案内には岬町役場が見えて来ました。

岬町役場、そして加太港駅付近に到着。勝手に役場は南海本線沿いにあると思っていましたがここにあるのですね。

つまり町の中心はこの辺りと言うことでしょう。

みさき公園駅から3駅目、深日港駅です。

駅の北側にはかつての改札であったと思われる設備も。

Wikipediaによると、こちらはかつて四国とを結ぶフェリーが運行されていた時代、繁忙期に利用されていた臨時改札らしいです。

いまでは朽ち果て、一部は柵の役割が果たせていないようです。

駅の西側。

このような長いホームを持つのもかつての名残ですかね…。

なお、深日港駅近くにはちょっとした飲食店がいくつか立ち並ぶようです。

役場に勤める方も利用しているのかな?

ちなみに私、この深日港駅に来るのは初めてではありません。

それはこの深日港から淡路の洲本港を結ぶ「深日洲本ライナー」に乗車するために来たことがあるから!

深日洲本ライナーは実証実験レベルで期間限定かつ特定の曜日で運行される高速フェリーですが、淡路島観光におススメできます。その様子は下記をご覧ください。

▼深日洲本ライナーを利用して巡る洲本観光

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03.深日港駅⇒多奈川駅

次の多奈川駅までは僅か600m程度の距離…。10分もかからず到着します。

駅前にはロータリーや町関係の施設が立ち並ぶようです。

駅の北側には工場、南側にも特に目立ったものは無いのですが、この堤防(?)の上にあるイタリアン「Trattoria Da Pinocchio」はちょっと行ってみたいです!

閑話休題。ここが西端になる多奈川駅です。

年季の入った駅舎がステキです。

今は閉鎖されていますが、画像右手(南側)に路線、画像左手(北側)にホームがあったようです。

そして無人駅ならがらもトイレがあります。利用してみましたが設備は古いものの、清掃が行き届いておりとても清潔でした。

04.多奈川⇒みさき公園/乗車

みさき公園方面から電車がやってきました。この駅では7,8人下車されました。

そしてこの折り返しみさき公園駅行に乗車し、戻ることにします。

行先の表示は固定で「みさき公園=多奈川」。

多奈川線の閉じられた区間でこの2両編成の電車が往復しているようです。

とりあえず私以外には乗客はいない様子…。

電車は定刻に出発。

歩いても僅かな距離な深日港駅に到着。

なおここまでは地上でしたが、この先みさき公園駅までは高架区間か林の中を走ります。

どの駅でも1~2人程度の乗客がありました。

雨でぬれて全く見えないですが、深日町駅付近の伏線だったころの名残…。

深日町駅北側の高架から撮影すると、かつて路線が引かれていたであろうスペースが良く分かりました。

多奈川駅からわずか6分でみさき公園駅へ。

歩けばそこそこ距離がありましたが電車に乗ると一瞬でした(笑)

まとめ

多奈川線沿線はこれと言って目立った観光名所は無いものの、ちょっと気になるお店がいくつかありました。

路線はかつては工場への通勤や四国へのフェリーへ乗船の為に用いられましたが、今では大阪や和歌山方面に向かう地域密着型な路線に。

これからも引き続き前述の気になるお店や施設に行ってみたいと思います!

興味のある方は紹介したものも含め是非行ってみて下さい。

南海支線沿線シリーズ

汐見橋線(*高野線の一部)

高師浜線

多奈川線

加太線

そのうち…。

参考

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