【汐見橋=岸里玉出】南海高野線謎の区間に行ってみる

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南海高野線、高野山に行くのなら大阪市内の始発は通常難波駅です。でも実は難波駅、高野線の路線上の起点ではないのです。今回は本当の高野線の起点駅に行って乗車してきました。

目次

高野線の謎

そう。高野線の起点は難波駅ではないのです。じゃあどこにあるのか?

それは汐見橋駅です。

しかも驚くべきことにこの汐見橋駅から出る電車、高野線でありながら全て岸里玉出駅止まりなのです。しかもその岸里玉出駅から先へは物理的に接続していません。謎すぎる…。

よって難波から出ている高野線、本当は南海本線に乗り入れしているだけなんですね。

この汐見橋駅と高野線は歴史的な背景から言うと、元々高野鉄道と言われる鉄道会社の持ち物で、それが巡り巡って南海電鉄の持ち物になり、その後汐見橋=岸里玉出間は支線化。そして1985年に配線の都合で分断されてしまったらしい。ややこしい…。ちなみに汐見橋線とも呼ばれています!

今回はその謎の区間、通称汐見橋線に乗車してきました。

汐見橋駅

まず駅はどこにあるかと言うと、千日前通りにあります。難波からも歩いて来れない距離ではない。

入り口からみると外装は比較的新しい感じですが、中に入ると時代を感じます。

入り口を入って右手の方に向かいます。左は今使っている駅窓口、右側は多分旧駅窓口ですね。

寄ると御覧の通り、お金をやり取りしていたであろう面影が、ふさがれてもなお感じられます。

新旧駅窓口の間には、年季の入った大きな温度計が現役で利用されています。

年季が入った感じがしなくもない…。

ホームは中々風情があっていいのではないでしょうか。

おいてある座椅子は中々のものです。

改札に関してはきちんと交通系ICカードが利用できますよ!

駅名標は比較的新しいですね。

この分断されて独立してしまった区間でもしっかり複線なんですね。ちなみに岸里玉出直前で単線になります。

電車に乗車

電車が来ました。降車客は10人くらい。

座席はロングシートで1車両に2扉あるタイプです。

南海本線は大阪市内ずっと高架ですが、こちらは下を走ります。時には踏切があったり、大阪環状線の下を走ったり…。

各停電車しかないので全て止まりますが、端から端まで約10分、1時間に2本走っています。

走っているのも1編成だけなので、ほぼ全区間複線なのに報われることはないという…。

こんな感じ。

そして岸里玉出直前になると、集合して単線になります。

隣を走るのは南海本線と高野線(難波乗り入れ)の複々線の高架。

岸里玉出駅に到着しました。

今見えているのは南海本線です。そしてこの電車の先は行き止まりになっています。

このように分断された汐見橋=岸里玉出間の電車は、高野山方面へ向かうことはできずにずっとこの間を折り返し運転しているのです。

なにわ筋線で活用されるだろうと期待されたこともありましたが新今宮接続と決まった今、今後の存続どうなることかわかりませんね。

個人的にはこういうローカル路線や電車も好きなのですが…。

岸里玉出駅

それはさておき、この岸里玉出駅も中々変わっています。

駅自体が南海本線と高野線の分岐の少し先にあるため、都合両路線の駅が微妙に離れているのでその間位に通路が架かっています。

丁度通路から難波方面を眺めると、両路線の分岐点がよくわかります。もう少し手前に作ればよかったのにね。

正直この駅は各駅電車しか止まらない上に、一つ隣の天下茶屋駅ではすべての電車が停止するので汐見橋から乗らない限り特に困ることはないと思われ…。

そして和歌山方面の電車を待っている間に空港急行・ラピート・サザンに抜かれる…。

まとめ

南海高野線謎の区間である、通称汐見橋線と汐見橋駅に行ってきました。汐見橋=岸里玉出間は風情あるローカル路線・駅です。大阪市内にあり高野線起点駅/路線でありながら事実上の支線状態というのが面白いですね。

沿線に住んでいない限り利用することもないので大阪府民にしても珍しいのではないでしょうか。

なにわ筋線の計画変更で利用されないと決まった今、今後どうなるのか目が離せない路線ですね!

南海支線沿線シリーズ

汐見橋線(*高野線の一部)

高師浜線

多奈川線

加太線

そのうち…。

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