【ほぼ一筆書き】関空から1日で近畿2府5県を回る旅

この記事は約 10 分で読めます。

始発便の飛行機で大阪に来て、近畿2府5県を全て回って最終便で帰る。そんな無謀とも言える近畿1周ほぼ一筆書き旅行を計画しました。

目次

概要

仕事はとても忙しいのに、プライベートは暇を持て余している私。やることが無さ過ぎて何となく調べ出した「1日で関西1周できるか」プラン。そして頑張れば東京から関空の始発と最終に間に合うことに気付いてしまいました。

かなり苦行であることは容易に想像が着くと思いますが、私の目的はこのやることのない暇な時間を潰すことなので、かなり有意義に楽しめることでしょう。

今回”ほぼ”一筆書きなのは、関西空港基準であるのでどうしても関西空港=日根野駅間が被ってしまうから。(もちろん日根野基準にすれば一筆書きになります。)

ちなみに”関西”とすると、慣用的には三重は入らないらしいです。せっかくなので大阪近郊区域にも指定されている駅が存在するので、”関西”ではなく”近畿”としました。

経路と前提条件

経路

FromTo路線本数の少ない路線
関西空港日根野関西空港線
日根野和歌山阪和線
和歌山王寺和歌山線和歌山線全線
王寺柘植関西本線加茂=柘植区間
柘植草津草津線草津線全線
草津尼崎東海道本線
尼崎京橋JR東西線
京橋天王寺大阪環状線
天王寺日根野阪和線
日根野関西空港関西空港線

*近郊区域の大回り乗車を検討する際は、重複経路に注意

前提条件

「1日で」と言うことなので下記を条件としています。

  • 始発便はNH93(08:20着)
  • 最終便はNH100またはJL228(ともに21:10発)
  • 近畿2府5県(大阪/京都/兵庫/滋賀/奈良/和歌山/三重)全て回る
  • (ほぼ)一筆書き

旅の記録

集合

まずはともあれスタート地点の関西空港。

飛行機の到着時刻というのは、飛行機が停止した時間のことを言うらしい。そう言うことなら飛行機を降りて駅に着くまでに15分もかからないと思います。よって1本目の電車の出発時間は08:51です。

今回の旅行では、時々改札の外に出たかったので、いつものワンデーパスを用意しました。ワンデーパスは前日までの購入が必要で、券売機やe5489が利用できます。e5489で購入しておくと、切符の受け取りは当日でも大丈夫です。

※この度では何度か途中下車をしますので、大回りきっぷだとできないこともあります。

01:関西空港=日根野(関西空港線)

出発/08:51 到着/09:04

実はこの電車に乗った時もまだ、反時計回りにするか、時計回りにするかを検討中でした。結果としては、いざトラブルがあって遅延した時にリカバリしやすい反時計回りにすることに。

1本目は行き先が「大阪環状線」と良くわからない感じの関空快速。

JR・南海ともに路線が、飛行機の出発・着陸動線の真下を通るので、たまに真上を飛行機が通過した際、大きな音が鳴ってビビります。

JRは空連道を並走し、しばらく進みます。

2駅なのですぐに到着。

乗ってきた関空快速は和歌山方面から来た紀州路快速と連結して大阪方面へ。私は和歌山方面へと乗り換えです。

02:日根野 = 和歌山(阪和線)

出発/09:08 到着/09:38

混んでいると言うわけでもないですが、座りづらい感じ。席が片方は必ず埋まっている状況でした。

日根野辺りも田舎ではありますが、和歌山方面へは山を抜けることもあり田園風景や山間の風景がさらに広がります。

大阪最後の山中渓駅付近。何やら工事をしている様子。

この辺りが大阪と和歌山の府県境。ここからは長い長い和歌山県エリアが始まります。

和歌山駅では少し乗り換え時間があります。ここから先、奈良県の高田駅まで乗りますので、飲み物などを調達しておきます。

和歌山なのでめはり寿司かと思いきや、柿の葉寿司。奈良の方の特産のイメージです。多分めはり寿司も普通に売ってると思いますが…。

これから白浜方面への特急に乗るのなら電車の中で食べられるのですが、これから乗る和歌山線の電車はごく普通の通勤列車なので難しいかも。

03:和歌山 = 高田(和歌山線)

出発/09:51 到着/12:03

和歌山駅では同じJRの路線なのに、ホームに中間改札があります。大回り乗車で少額の切符をもっていても通過できるのでしょうか。

なんかこの辺りの電車も全て新しいものに置き換えられていってますね。このタイプの電車は広いトイレが付いているので緊急時にも助かります。和歌山市で「奈良」行きの電車は少し不思議な感じはしますが…。

普段あまり乗ることのない、和歌山線。一路奈良へ向けて走り出します。

紀の川を越えた。

この粉河までは比較的本数が多かったのですが、それも次のダイヤ改正で減便となり、粉河より東側と同じ様な感じになります。概ね昼の時間帯は1時間に1本なので、途中下車はそれなりの覚悟が必要。

途中いくつかの駅では10分以上の待ち合わせがあり、電車から降りることも可能。まずは橋本駅。

ここは高野山への玄関口となる駅で、南海との乗り換え駅でもあります。

高野山目的の方であれば、関空からなら南海で行く方が早いです。どちらの会社で行っても距離はほぼ同じなのにJRの方が30分くらい遅くなりますので…。

遠くへは行けませんが、駅の周りをぶらぶらするくらいなら。

まことちゃん。世代じゃないのでよく知らない。

ここからも先ほどの列車でもう少し先を目指します。

階段には橋本の観光スポットや路線の紹介。

橋本駅は和歌山最後の大きな駅。

少し走ると次は奈良県に入りました。五条駅は奈良中西部への入り口となる駅。

ここからはひたすら奈良を縦断し、京都、三重方面へと向かいます。

04:高田 = 王寺(和歌山線)

出発/12:06 到着/12:22

先ほど乗ってきた列車は右手でもちろん奈良行きなのですが、桜井線という路線を回るのでここ高田で乗り換え和歌山線の終点王寺へと向かいます。

王寺までの道のりは住宅風景が多くみられるでしょう。

到着した五条駅ではゆるキャラがお出迎え。聖徳太子の愛犬をモチーフにしたキャラクター雪丸でした。

ランチ/鶴橋風月 リーベル王寺店

ここで丁度お昼なので王寺駅の周りで昼食を。駅前にりーべる王寺というショッピングセンターがあるのでそちらのレストラン街へと向かいます。

ちなみに昼食時間の見積もりが短すぎて、計画の修正をしました。

そしてふと「最近お好み焼き食べてないな」と思い、鶴橋風月へ。

えびぶた玉かな?風月は自分で焼かずに店員さんがすべてやってくれるので楽です。

出来上がりがこちら。ソースとおどるかつお節が食欲をそそりますね!

店舗情報

店舗名鶴橋風月 リーベル王寺店
住所〒636-0003 奈良県北葛城郡王寺町久度2丁目2-1 リーベル王子東館B1
電話番号0745-33-7004
URL(外部リンク)鶴橋風月リーベル王寺店
営業時間11:00~23:00(LO 22:00)

05:王寺 = 加茂(大和路線)

出発/13:33 到着/14:04

長い長い大和路快速がやってきました。ここから終点の加茂まで。

昼間の大和路快速はガラガラ。

いよいよ奈良駅を過ぎるとしばらくしては京都へ入りました。

そして大和路線の終点である加茂に到着。大和路線として愛称の付けられた区間は終点ですが関西本線としてはまだまだです。

大和路線の終わりと言うのもポイントで、ここから関西本線は大きく運行形態が変わり、名古屋方面へは単線の非電化区間へと入っていきます。

そして先ほど計画修正を余儀なくされたのはこの辺りの本数の少なさですね。本当はもう1本前の列車に乗りたかったのです…。

と言う訳で40分ほどの乗り換え時間が生まれたので周辺観光。

ちなみに電車を降りるときは段差に気を付けましょう。

周辺観光/蒸気機関車 C57 56号機

加茂駅到着寸前に機関車が見えたのでそちらに向かいます。

何だかボロイ柱があるなと思ったらこれは旧加茂駅の跨線橋を支える柱であったようです。既に100年以上経っているので仕方がない。ちなみに立ち入りできない線路内にもその跡は残っているようですよ。

お目当ての機関車は小学校裏にありますが、その行き方は所々ある案内板が役に立ちます。

小学校裏のJR路線わきに静態保存されているのがこの「蒸気機関車 C57 56号機」。

その動輪は大きく迫力のあるものです。

川崎車輛製のその車体は昭和13年と戦前の製造。静態保存ではあるものの見た目は非常に良好でした。

割と国鉄時代のSLは旅行先で見られるので最近はそれを探すのも楽しみにしています。

ちょっとした観光を楽しみ駅へと。

沿線にも観光スポットはありますが、中々歩いて回るのは大変そう。レンタサイクルがあればよいのですが。

06:加茂 = 柘植(関西本線)

出発/14:42 到着/15:38

ここからは1両編成の気動車に乗って柘植を目指します。

ここからの風景は段々と長閑に。

加茂を出発するとまずは木津川沿いに走りますが風光明媚な景色が広がります。

京都の南端あたりを走り続けるとやがて三重へ。その三重で最初に大きな駅は伊賀上野です。

ここからは伊賀鉄道が出ており忍者の街へと続きます。

ここまで来れば柘植ももう少し。

列車の最後尾からは両サイドを田畑に囲まれた景色が見られます。天気がもう少し良ければ空と田畑の色合いが映えたことでしょう。

07:柘植 = 草津(草津線)

出発/16:08 到着/17:03

ここ柘植は滋賀と三重の県境の駅。

この駅でも忍者がちょいちょい主張してきます。

そしてここからは草津線。草津だから緑色なのでしょうか。また、先ほどとは打って変わって電車になりました。

しばらくは山間を走りますが、草津まではその間に開けた街を走りますので住宅街が多いイメージ。

朝から始めた旅も、もうすぐ夕暮れです。

列車が東海道本線に合流すると目的地は近いです。

08:草津 = 尼崎(東海道本線)

出発/17:06 到着/18:05

草津線では電車が遅延していました。もともと大阪方面への乗り換え時間は短めでしたので、乗客の皆さんは向かいの新快速へとダッシュです。かつてムーンライトながらで経験した大垣乗換のようでした(10年以上前)。

京都辺り。

新大阪を過ぎて淀川を渡るところ。いつもならこの次の大阪駅が乗り換えする駅になりますが、今回はこの度最後となる近畿エリアの県、兵庫へ向かうために大阪の先へ行きます。

兵庫は尼崎。限りなく大阪よりの駅ですが、ここで近畿2府5県を達成。

09:尼崎 = 京橋(JR東西線)

出発/18:09 到着/18:28

後は地味な都会ルート。ここからは経路重複にならないように東西線で京橋へ。

近く区間を走る東西線には車窓風景もなく、限りなく地味…。

京橋では駅のホームの吉野家で夕食です。

夕食/吉野家 JR京橋駅ホーム店

駅のホームで夕食がいただけるのは素晴らしい。

店舗情報

店舗名吉野家 JR京橋駅ホーム店
住所〒536-0015 大阪府大阪市城東区新喜多1丁目2-3 JR京橋駅外回りホーム
電話番号06-4397-3161
URL(外部リンク)吉野家JR京橋駅ホーム店
営業時間07:00~22:00(LO 21:50)

10:京橋 = 天王寺(大阪環状線)

出発/18:41 到着/18:55

そういえば知らない間に京橋は稼働式のホーム柵がつけられていました。

天王寺へは外回りで。

ちなみに反時計に回るのは内回り、時計回りに回るのは外回りです。

天王寺では関西空港へ向けて最後の乗り換え。

11:天王寺 = 関西空港(阪和線/関西空港線)

出発/19:13 到着/20:03

駅の改札外では大阪名物551の肉まんも売ってます。改札内ではマネケンのワッフルもおススメ。

ミオチカMARCHEも天王寺乗り換えの際はよく利用し、夕食を買って帰ることも多いです。

阪和線ホームは駅北側ホームにありますが、関空快速の乗換はこちらではなく南端側のホーム。

真っ暗でほとんど何も見えず、さらに何度も乗り通した阪和線内は割愛。これは関空に到着する間際の様子。

関西空港駅に到着!

まとめ

1日で近畿2府5県を回る旅を行いました。

その工程は基本的には長閑な風景が多く、かつ関西・近畿のローカル路線も楽しめるバラエティー豊かな旅路です。

友人や同僚と週末の話となった時に「週末どこ行ってたの?」「関西(近畿)1周旅行してきた!」と言えるでしょう。

おススメします!とは言えないものの、関西旅行ではあまり行かないようなマイナースポットも回れますので意外と楽しいものです。

この記事の動画

京都のガイドブック

編集:JTBパブリッシング
¥499 (2024/04/20 22:43時点 | Amazon調べ)

兵庫のガイドブック

編集:JTBパブリッシング
¥1,000 (2024/02/06 08:42時点 | Amazon調べ)

和歌山のガイドブック

ジェイティビィパブリッシング
¥1,155 (2024/04/25 16:55時点 | Amazon調べ)

大阪のガイドブック

JTBパブリッシング
¥1,155 (2024/04/22 18:23時点 | Amazon調べ)

大阪の身近なニュース

滋賀のガイドブック

編集:JTBパブリッシング
¥900 (2024/03/02 02:13時点 | Amazon調べ)

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

*このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleプライバシー ポリシー利用規約が適用されます。

目次