デュアルSIMでdocomo Wi-FiのSIM認証が通らない

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iPhone 11シリーズはeSIMが搭載されているので、物理SIMのdocomo回線に加えてeSIMでIIJと契約しました。データ通信は通常IIJを利用していますがdocomo Wi-FiでSIM認証が通らなかったのでその理由を調べ、合わせてdocomo Wi-Fiにも接続できるようにしました。

※ざっくりとした説明をしていますので、事実と異なる部分があるかもしれませんがご了承ください。

目次

そもそもdocomoとIIJでの通信経路の違い

SIM認証の話とは少しそれますが、そもそもdocomoとIIJでは通信経路が違うことについて触れておきたいと思います。

docomo

当たり前ですがdocomoは自前で全てをまかなえる事業者なので、docomoのSIMでデータ通信を行う場合は上記のようなルートでインターネットに全て自前設備で接続します。

IIJ

一方でIIJのeSIMプランで接続した場合は上記の通りdocomoの基地局を利用しますが、インターネットに出る口はIIJ設備になります。(専門的にはMNO側のSGWとMVNO側のPGWを接続しているらしい)

まとめ

このようにIIJ(MVNO)はdocomo(MNO)の回線を借りることでサービスを提供しているわけですね。イメージは上記図の通りですが実際に出口を調べてみると異なることが分かりますので面白いです。これを調べるためにこのサービスを利用。

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iPhoneの設定でデータ通信するSIMを切り替えると、上のdocomoで通信したときと、下のIIJで通信したときでグローバルIPアドレス(やホスト名)が異なることが分かります。

このIPアドレスからWHOIS情報と言うものを調べると所有者がわかるのですが、上は「株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ」、下は「IIJインターネット」の持ち物だとわかります。

SIM認証できない件

本題のSIM認証できない件について調べました。

docomo

搭載されているSIMカードには固有の情報が書き込まれており、docomo Wi-FIのSSIDである「0001docomo」へ接続した際はその情報を利用し認証を行います。データ通信のメイン回線をdocomoにしてあげるとdocomoのSIMを利用していることがキャリアに伝わり接続が認証され、わざわざWi-Fiのパスワードを打たなくてもインターネットにつながります。

IIJ

一方でIIJの場合docomoの回線は利用しているものの、docomoがエンドユーザにサービスを提供している訳ではないため、そのSIMの固有情報はdocomoによって認証されません。よって「0001docomo」に接続した際は自動的に接続されず、”謎の”パスワード入力を要求されます。

まとめ

ただしdocomoではSIM認証できない場合であっても「0000docomo」というアクセスポイントを利用し別途用意されているID/PWを利用することでdocomo Wi-Fiを利用できるようになります。

SIM認証できない場合の設定方法

このようにiPhoneでメインを格安SIM(MVNO)、サブをdocomo(MNO)として利用する場合にdocomo Wi-Fiを利用したい場合は次のような設定をすればOKです。

事前準備

まずはMyDocomoを開き、「設定(メール等)」⇒「docomo Wi-Fi設定の確認・変更」に進むことで下記のような情報が得られます。

大切なのは赤枠内3つのID/PW。基本的にコピペできるのですが、「docomo Wi-Fiパスワード」は暗記するか、どこかに控えるか、別のPCやスマホで参照するようにしましょう。

iPhoneの設定

▼「設定」アプリ⇒「Wi-Fi」を選択

▼「0000docomo」を選択

▼セキュリティキーを入力

▼上記の通り、

ユーザIDdocomo Wi-FiユーザID
パスワードdocomo Wi-Fiユーザパスワード

を入力し、「次回から~」にチェックの上「ログイン」をクリック

docomo Wi-FiユーザIDは「○○-spmode@docomo」を直接入力した場合「選択してください」の部分は選択不要です。
こちらは「○○」の部分のみを入力した場合に、選択したプロバイダの接尾辞を補完する機能です。プロバイダとはspmodeとかmoperaのことですが、ギガホ・ギガライトはspmodeに入っているのであまり気にしなくてOK。

▼「完了」をクリックで設定終了

一月に1回再設定が必要

先ほどのチェックボックスの通り30日間はリセットしない限り入力を求められることはありませんが、30日を過ぎると再設定が必要となります。

多少手間ではありますが、この設定をすることでメイン回線がdocomoでなくてもWi-Fiが利用できるようになり、結果として契約データ容量のデータ節約になります。

IIJのeSIMプラン自体ベータ版(2019/11時点)、なおかつIIJ以外で行っているキャリアは無い(多分)のでこのような契約をしている方は稀であると思いますが、同様のケースになれば参考にいただければと思います。

参考資料

仕組みについて、下記のサイトを参考にさせていただきました。

マイネ王
mineoのデータはどんな経路を流れているの? | スタッフブログ | マイネ王 マルチキャリアMVNOの「mineo」が運営する、全国のmineoユーザー同士やmineoスタッフと交流ができるファンサイト「マイネ王」
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