【レビュー】南海のタッチ決済を利用すれば徳島へチケットレスで格安に!

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タッチ決済(コンタクトレス)を利用すればチケットレスに僅か2,500円(+210円)で大阪市内から徳島へ行くことが可能です。今回はその方法と、道中の様子をお届けします。

目次

タッチ決済+好きっぷの組み合わせが最強すぎる

徳島までの交通手段比較

大阪から徳島へ公共交通機関を利用して向かう方法を上げるとすれば、下記の3通り思いつくことでしょう。

  1. 直行の高速バス
  2. 岡山経由で新幹線+特急を利用
  3. 和歌山からフェリー

それぞれの所要時間、費用等をまとめました。

・所要時間や費用は「ジョルダン」、高速バスの最安値は「バス比較なび」を利用
・全て2024/02/12時点の自由席料金

スクロールできます
高速バスJRフェリー
区間JR大阪駅桜橋口=JR徳島駅前JR新大阪=JR徳島駅南海難波=JR徳島駅前
費用2,400円9,890円2,500円
所要時間03:1503:3003:56
内訳(ルート)直行・JR大阪=JR岡山
新幹線
・JR岡山=JR高松
快速マリンライナー
・JR高松=JR徳島
特急うずしお
・南海難波=和歌山港
南海電鉄
・和歌山港=徳島港
南海フェリー
・徳島港=JR徳島駅
徳島市交通局
予約プラン海部観光WEB割引+早得なし好きっぷ
予約の条件1日前の18:30まで
席数限定
なしなし

こう見てみると、実際選ぶ交通手段は100円差の高速バスかフェリーかと言ったところですが、バスの場合座席数限定、そして運行本数にも限りがあることから、直前になると実際には最安値の料金では乗車できないこともありそうです。

一方で今回おススメするフェリーですが、予約に条件はありません。と言うか今回紹介する南海フェリーはWEB予約もあるのですが、それを利用せずに「好きっぷ」を利用したほうが実質的に安くなります。それは多くの方が利用するであろう和歌山港までの南海電車の運賃が0円になるから!

最大のデメリットについてはやはり時間差なのですが、逆に最大のメリットと言えるのがその快適性です。これについては比較表に表せないところですが、時間差を差し置いてでもフェリーを利用したほうがよい点は後ほど船内の様子を見ていただければわかることでしょう。

タッチ決済+好きっぷの魅力

ところで、今回紹介する南海電鉄や南海フェリーと言う会社ですが、「南海」の名があるように同じグループの会社です。

そんな南海グループでは、チケットレス、キャッシュレス決済を推し進めており、各種クレジットカードの非接触対応のカードがあれば、きっぷを事前購入することなく乗車可能となっています。(利用可能な駅は主要駅のみ)

ここで一見関係なさそうな「好きっぷ」との関係性を説明しておきます。

「好きっぷ」の購入は過去から現在に至るまで、主要な南海の駅、あるいは徳島港で窓口で購入可能でした。ところがこのタッチ決済が利用可能になったことで状況が変わりました。

なんとクレジットカードでタッチ決済をして南海電車に乗り和歌山港へ行き、そこからさらに南海フェリーに乗船すると、なんと自動的に「好きっぷ」が適用され、南海電車分の料金が0円になるのです。

また、この電車やフェリーにクレジットカードで直接乗車・乗船するというのは比較的新しいスタイルかと思いますし、あまり利用されている方も見かけません。

この辺りの使い方についても触れていきたいと思います。

フェリーへの乗船

さて、ここでタッチ決済の端末を紹介します。

最近南海の大きな駅でこのような専用改札を見ませんか?これがタッチ決済用の端末になります。

使い方は至って簡単。普段交通系ICカードを利用しているようにWi-Fiマークみたいな「」のマークのある部分にタッチすればいいだけ。

注意点があるとすればQRコードスキャナがあるので間違わないようにしましょう。「」のマークのところです。

さて、南海電鉄に乗車し、和歌山駅までやって来ました。

この先1駅先の和歌山港まで向かいますが、この駅でフェリー乗船客以外が下車するのでかなりガラガラになります。

和歌山港駅に到着。

和歌山港駅では一般の改札とは別の完全な専用改札になっているのでかなりスムーズ!

和歌山港駅とフェリー乗り場は専用通路で直接つながっていますので、外に出ることなく直接フェリーに乗り込めるのもいいところです。

ちなみに駅側にフェリーのきっぷ売り場がありますが、今回はそのままスルーしていきます。(待合室にもあります)

待合室でしばしフェリーを待ち、出航10分前になるとゲートが解放され、乗船できるようになります。

ここで再びタッチ決済端末の登場。

小さくて分かりにくいですが、検札のスタッフさんに「タッチ決済で」と伝えると、ここにタッチするように伝えられます。その上で注意点が2点あります。

  • 電車で決済したときと同じカードを利用
  • 乗船時のみ端末にタッチ

これを守るだけで乗船もスピーディーに行えます。

フェリーの船内

今回有料のグリーン席の紹介はありません。

展望デッキ(客室フロア)

さて、和歌山港の乗下船は後方デッキより行い、徳島港での乗下船は船室中央より行います。

この乗船する後方デッキも3フロアある展望エリアの1つになっておりまして、天気が良ければ風景が楽しめるスポットの1つになっています。

リクライニング席

イメージキャラクターが船内への入場を迎えてくれます。

ちなみにこのキャラクターデザインは有名イラストレーターのいとうのいぢさんだそうですよ。

船内には中央に1本の通路が通っており、その両サイドに各座席が連なっています。

手間にはトラックドライバー用の部屋がありますが、こちらは一般の乗船客は利用できないのでパスします。

まず後方にあるのがリクライニング席。

オーソドックスな電車でもよく見るような座席になっており、前方のテレビも見やすくなっています。

ファミリー席&ビジネスコーナー

4つしかありませんが、家族や友人グループでも談笑しやすいファミリー席もあります。

そしてその隣に6つのビジネスコーナーがあります。ここでは机にコンセントが用意されており、仕事をするのにも便利な座席。

ただ、航路の中間地点では電波状況が悪くなりますので、オンラインが必須な仕事は難しいかもしれません。

このあたりは船内の数少ないテーブル席でして、食事をしたいときにも利用するのが良いでしょう。

じゅうたん席

近距離フェリーでは必ずあると言ってもいい(?)じゅうたん席。

このじゅうたん席、早い者勝ちですが、窓側のスペースには枕が用意されています。

また込み具合にもよると思いますが、足を延ばして横になることもできるので、断然仮眠の効率が高いです。

この辺りがバスに無い快適性だと言えます。バスでも3時間程度の旅とはいえ、やはり狭い車内ですから行動に制限もありますし、ましてや横になることはできません。

これがフェリーになると2時間の船旅の間、横になって眠ることもできれば、気分転換に外の展望デッキに行くことだって可能です。

展望デッキ(客室の1つ上)

さて、展望デッキは冒頭に説明した以外にも2つあります。ここは客室の1つ上にある、メインの展望デッキ。

冬は海風もあって結構寒いのですが、開放的でリラックスできます。

これは復路に撮った画像ですが、こんな感じ。

後はこのフロアが唯一の喫煙場所になっているみたいですね。

他にも太陽光パネルなんかもあって、天気の良い日中帯は船の電力をサポートしているみたいです。

展望デッキ(最上階)

先ほどの客室の1つ上にある展望デッキの上にもう1つ、天井の無い展望デッキがあります。

ただしこの展望デッキは安全上の都合か、日出から日没までの時間帯のみの利用となっています。

天気が良ければこのように綺麗な空と海、そして陸地に近づけば陸地の生活感ある風景が楽しめます。

その他設備

船内にはもちろん自動販売機も用意されています。

2時間と言う船旅ですが、お腹がすくこともありますよね?でも大丈夫!カップラーメンの自動販売機もあるから!

他にもお菓子やおつまみの売っているものも用意されていました。

後は小さなゲームコーナーもあったり。

徳島港からJR徳島駅へ

ほぼ時間通りに徳島港へと到着。

徳島港での乗下船は船室中央の出入り口を利用します。

下船時には乗船券の確認がありますが、タッチ決済を利用している場合は「タッチ決済です」と申告しましょう。

前述の通り、端末にタッチしてはいけません。(そんなことは無いと思うが…)

さて、ここから市内中心部にある徳島駅まではまあまあ離れています。

でもご安心を。市営の路線バスがフェリーの着岸に合わせて運行されていますので。

料金は一律210円。

交通系ICカードの利用には対応していないものの、現金に加えて各種QRコード決済が利用可能になっています。

よって、大阪・和歌山から引き続き、徳島駅前までもキャッシュレスで向かうことが可能になっています。

バスは思ったより早く、15分ほどで徳島駅までに到着しました。

まとめ

南海グループが推し進めるタッチ決済と割引きっぷである「好きっぷ」を利用すれば、チケットレス&キャッシュレスで電車から船まで(+徳島市内の路線バス)便利に乗船できました。

また、競合となる高速バスに比べて移動範囲も広かったり、じゅうたん席でごろんと横になって仮眠できるので、格段に快適性は上であることも分かりましたね!

もちろん徳島から大阪や関西地方に遊びに来る方も逆向きに同様のサービスが提供されていますのでおススメできます。

もし交通手段を検討されている方は参考に頂ければ幸いです。

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