【5日目】仙台から大阪まで本州の”真ん中”を観光する【上諏訪=名古屋】

この記事は約 12 分で読めます。

Daisuke

旅行業務取扱管理者の資格を活用し、テーマ性がありつつも自由度の高い旅行を設計して実行しています。

得意分野:乗り物全般/一人旅

本州には縦断・横断する鉄道路線が多数ありますが、日本海や太平洋側ではない”真ん中”を走る路線に縛って観光します。5日目は名古屋へと向かいます。

目次

この記事の旅程

11.上諏訪=下諏訪

出発/07:41 到着/07:45

5日目の朝、ホテルでの朝食。この日の目的地は名古屋で、途中下車をしながら向かいます。

この上諏訪からまずは乗換駅となる塩尻を目指すのですが、早速次の駅で下車します。

乗車中も僅かに諏訪湖の湖面を望めます。

1駅先の下車駅は下諏訪。ここでも少し観光。

お駅の西側にコインロッカーがありますので、こちらに荷物を預けました。

11-a.諏訪大社 下社 秋宮

まず目指すのは諏訪大社下社秋宮。

諏訪大社というのは1つの場所にあるのではなく、諏訪湖周辺の4つの境内を持ちますが、距離が離れすぎているので実質別々の神社になっているようです。

4カ所ある諏訪大社で下諏訪エリアにある下社。その内の秋宮に行きます。

少し小高い丘の上にあるようです。

その道中には昔ながらの銭湯形式で有名で、なおかつ下諏訪温泉が楽しめる菅原温泉もありあす。

さらに日本電産サンキョーが運営する「オルゴール記念館すわのね」もあります。

やがて立派な鳥居が見えてきます。

入ってすぐに見えてくる大きな木が「根入りの杉」。丑三つ時に枝先を下げて寝入ることから、その小枝を煎じて子供に飲ませると夜泣きが治まるといわれているようです。苦そうなので余計に泣き出しそうな気もしますが…。

しめ縄が立派な神楽殿。

近くに行くとその大きさも良くわかります。

奥にまわると幣拝殿があります。朝早い時間帯の神社は人も少なくゆったりとお詣りできるのがいいですね。

ここ、下諏訪も温泉で有名な所。御神湯として崇められているようで、境内で下諏訪温泉が見られます。寒いこともあってか、触ってみると温度は高く感じました。

少し高いところにある為、諏訪湖とその対岸を一望できます。

下諏訪の街並みもこのように。

こうやってみますと向こう側に山が見え、諏訪の街はこの山と山のわずかな盆地に広がっていることがよくわかりますね。

神社前の中山道沿いの情緒ある街並みも散策。

ここ下諏訪は中山道と甲州街道の交わるところなので当時も大いににぎわったことでしょう。

街中に所々湧いているのは源泉かけ流しの温泉。こちらも諏訪大社の御神湯というありがたいお湯でした。

このあたりは下諏訪宿のあったところなのでこのような提灯も。本陣である岩波家もすぐ近くにあって見学可能です。

観光地情報

施設名諏訪大社 下社 秋宮
住所長野県諏訪郡下諏訪町5828
電話番号0266-27-8035
URL(外部リンク)諏訪大社

11-b.下諏訪温泉 新湯

時間的に厳しいかもと考えていましたが、なんとか下諏訪温泉にも行けそうな余裕が生まれました。よって諏訪大社の近くにある温泉施設へと向かいます。

この辺りの建物は古くからのものも多く、街歩きも楽しめますね。

温泉施設と言っても旅館についているようなものではなく、普通の銭湯です。

そのため価格も非常にリーズナブルで大人が240円!10分くらいしか時間がありませんがサッと浸かっていきます。

更衣室には貴重品用のコインロッカー(100円)がありますので、スマホや財布を保管できて安心です。また内部には内湯が1つ。そして地元の方でにぎわっておりました。湯温はそこそこ高めなので長く浸かっていると汗が吹き出しそうです。

地元の方とちょっと雑談しましたが、2割くらい方言で何を言っているか理解できない…。そんなこともしつつ、電車の時間が迫ってきたので出発です。

観光地情報

施設名下諏訪温泉 新湯
住所〒393-0061 長野県諏訪郡下諏訪町御田町上3154
電話番号0266-26-7332
URL(外部リンク)下諏訪観光協会
営業時間05:30~22:00
入浴料大人:240円
子ども:120円

12.下諏訪=恵那

下諏訪=塩尻

出発/09:02 到着/09:17

次の観光は岐阜の恵那です。ここ下諏訪から乗換駅の塩尻を目指します。

北陸の旅行案内は随分カニ推しの様子。

次の岡谷からは2つにルートが分かれ、塩尻方面への電車は塩嶺(えんれい)とよばれる付近一帯の山々を貫くトンネル通ります。ちなみにもう片方のルートは辰野の方に向かいます。

その辰野の方のルートは塩尻の手前でまた合流。実はこの辰野のルートが中央本線の旧本線。こちらのトンネルルートが新本線です。

さらに合流するのは名古屋方面へと続く中央本線。

そして塩尻に到着。

東京から来るのも、名古屋から来るのも中央本線ですが、この塩尻を基準に会社が分かれるので必ず乗り換えが必要となります。なお同じ中央本線ではありますが、塩尻より西を中央西線、東を中央東線と呼びます。

そんなこともあり、ここでは東京方面行の特急と名古屋方面行の特急が一堂に会する面白い駅でもあります。ちょうどこちらに見えているのは東京方面行きの「あずさ」でした。

塩尻=中津川

出発/10:03 到着/11:05

しばしの待ち時間を駅前の喫茶店で過ごし、折り返すような感じで今度は名古屋方面へ!

帰省のタイミングとかぶったため、ご覧の様に自由席は満席で、立っていらっしゃる方も何名かいる状態。ちょっと早めに並んでいたので運良く座れました。

山々の間を流れる木曽川にそって走る中央本線。その景色を楽しむためには進行方向右手の席を取るのがよいでしょう。ところどころ入れ替わりますが左手の席から見えることは少ないです(名古屋からならその逆)。

途中ちらほらと雪の積もるところもありますが、今まで通ってきたところに比べればそれほどといった印象です。

中津川で次の電車を待ちます。

中津川=恵那

出発/11:20 到着/11:31

中津川駅のホームに小さな立ち食いそば屋があるのがちょっと気になります。

次の快速はてっきり同じホームから出るのだと思っていたら隣の島でした…。

先頭2両だけ違うタイプの車両が付いていました。なぜ同じタイプで統一しないのか…。

ただ先頭の方の車両の座席は転換クロスシートになっているのでこちらにしました。

中津川からは木曽川から少し外れて中津川市や恵那市の市街地に近い場所を走ります。もうすぐ恵那に到着。

12-1.恵那駅=恵那峡

恵那に到着しましたが、ここから観光スポットである「恵那峡」を目指します。

恵那峡へ歩いていくのは一見簡単そうに見えますが、山に登るのと同じなのでバスを使います。

ちなみにバス停は駅を出て左手に進んだところにあり、乗車する路線は「恵那峡線」です。

普通の路線バスタイプで、乗客は私を含めても2人だけ…。

山間の緩やかな面に沿って家が立ち並ぶ様子が見て取れます。

なお駅から恵那峡までの乗車賃は330円。

12-a.恵那峡

ここ恵那峡は木曽川の流れる渓谷なのですが、大井ダムができたことでこのあたりに人造湖ができました。以外にもこの人造湖や両サイドにかかる橋も含めて渓谷の景観が美しいということで景勝地になっております。

少し標高が高いのか雪が積もっていますが、路面も凍結していますので歩くのが非常に怖い…。なお、バス停から恵那峡一帯を含む自然公園へは徒歩数分。

人造湖まで来ました。

こちらの公園、つい去年に整備が完了したばかりなので綺麗です。2人以上で来たときは、是非KとOと間でYを作りましょう。見た瞬間「なんでYはないのだろうか」と考えてしまったのは一人旅の弊害です。

そして奥に見えている橋の少し手前がダムの壁面にあたるところになります。

この大井ダムと水力発電開発に携わった福沢桃介の像。電力不足に悩む関西方面への送電を目的にこの地に造成したようです。その名残なのか、ここは岐阜で中部地方なのに今でも水力発電を運営しているのは関西電力です。ちなみに彼は福沢諭吉の娘婿なんだそう。

残念ながら天気が良くなかったので微妙ですが、天気が良ければ湖面に山が綺麗に反射して見えることでしょう。

恵那弁財眞天。後ろに何やら観覧車が見えます。

観覧車があるのは対岸の「恵那峡ワンダーランド」という遊園地。冬季は休業しているようで再開は3月頃になるようです。

その遊園地のそばにかかる赤い橋が恵那峡大橋。なおこの木曽川が恵那市と中津川市の境界になっているらしく、川向うは中津川市になるみたいです。

このようなハート形のオブジェがありますので、カップルの皆さんは記念撮影にどうぞ。

このように付近一帯は公園と整備されており、風光明媚な景勝地となっております。

また冬季のためか休業している飲食店が多いようでしたので、春以降ならもう少し楽しめるかもしれません。

観光地情報

観光地名恵那峡
住所〒509-7201 岐阜県恵那市大井町

12-2.恵那峡=恵那駅

さて、恵那市街地の方へと戻ります。

このようにバスの本数は非常に少なくなっておりますので時間には注意が必要です。

12-b.ランチ/あまから本店

恵那峡でランチにしようと思っていましたが、店が休業していたので市街地の方でいただくことに。

そして見つけたお店は駅近くにある五平餅の美味しいあまから本店。

ファストフード的に1本から購入できますが、せっかくなので定食を注文。

五平餅には味噌が塗られて焼かれており、香ばしい香りが漂います。そしてその甘辛い味噌が非常に美味でした。甘いものに味噌汁や漬物のしょっぱいものも意外と合います。

なお五平餅は6本もあり中々お腹いっぱいになる代物です。

店舗情報

店舗名あまから本店
住所〒509-7201 岐阜県恵那市大井町295−12
電話番号0573-25-3029
URL(外部リンク)あまから
営業時間09:30~18:30
定休日月曜日(祭日の場合は翌日)

12-c.恵那市街散策

電車が行ってしまったので少し街歩きをすることにしました。中津川から恵那の間は電車の本数が増えるのであまり気にしなくても良くなったということもあります。

こちらでも中山道に由来した観光スポットを巡ることに。

まずは「明治天皇大井行在所」。明治天皇巡行の際に宿泊所となった籠屋伊藤家の建物。建物も江戸、明治期の面影を残しているもので文化的価値が高いもののようです。内部は見学可能ですが、この日は休業日でした。

こちらはこの地にあった大井宿の本陣跡。

この立派な建物はこの地で屋号を「菱屋」とし酒造を営む傍ら、庄屋も務めた古山家の建物です。こちらも「中山道ひし屋資料館」として内部の観覧が可能です。

いい食後の運動になりました。そろそろ駅へと戻ります。

13.恵那=大曽根

出発/14:01 到着/14:59

ここから名古屋までは1時間程。

今から名古屋に行くと15時ごろに到着してしまいます。なおかつ名古屋以西はいつでもいけるということからあまり観光は予定しておりませんでした。

さすがに早すぎるなと思っていたところで、ちょっと名古屋で乗ってみたかったバス(?)を思い出したので少し追加プランを考えました。

いくつかの山を越え、高蔵寺のあたり。

濃尾平野にまで出てくると天気の悪かった状況が一変し、快晴とは言わないものの十分に晴れました。やはり晴れている方が気持ちいいですね。

名古屋駅の少し手間、ここ大曽根で下車して次にむかうのは「ゆとりーとライン」です。

13-a.ゆとりーとライン(名古屋ガイドウェイバス)

別に観光地と言う訳ではないのですが、このゆとりーとラインを走るバスが世にも奇妙なので乗ってみます。

上に見えているのがバスが走るところですが高速ではありません。このバス専用の路線です。

バス乗り場なのにどこか鉄道チック。

乗り場も何だか鉄道っぽい。

その通路の側面には何やらプレートがついているようです。これがガイドウェイバスと言われる所以の「ガイドレール」。

タイヤの前に小さなローラーがあるのがわかりますでしょうか。これがガイドウェイ接触することでその進行を補助します。要はミニ四駆と一緒なんです。

ここ大曽根から小幡緑地までの高架区間をコースに沿ってアクセルのみで走ります。ハンドルはこのローラーがあるので操作不要。

さらにその高架区間の終端からは普通の路線バスに変形。ローラーを出し入れすればそのモードの変更が可能です。

当然この専用バス以外が高架区間に入ることは禁止ですが、間違って一般の車がこの高架区間に入ってし待った場合、ローラーもないですし、ただの細い道なので側面をガリガリやってしまうことになるでしょう。

これが高架区間から出てくるときの様子。

このように高架区間と一般道のロータリー入り口には進入禁止の案内も。

13-b.龍泉寺

ゆとりーとラインのバスが路線バスに変形した直後の「龍泉寺」というバス停下車したので、合わせて観光します。

ちかくに名古屋空港があるのでそこに着陸するのでしょうか…。割と低いところを飛んでいます。

このお寺は徳川家康が名古屋城築城の際、鎮護のため定めた尾張四観音の1つです。また最澄が創建したと言われており、その歴史は1,000年を超える由緒あるお寺です。

また、境内にはかわいらしい野良猫もいました。この龍泉寺には良く出没するようで、龍泉寺の公式HPでも紹介され特設コーナーまで用意されておりました。

▼(外部リンク)龍泉寺/猫のさんぽ道

あわせて読みたい
龍泉寺の猫たち | 尾張四観音 龍泉寺 龍泉寺の猫たち|名古屋城の鎮護となっている尾張四観音の一寺院「龍泉寺」

観光地情報

施設名龍泉寺
住所〒463-0801 愛知県名古屋市守山区竜泉寺1丁目902
電話番号052-794-3647
URL(外部リンク)龍泉寺

14.大曽根=名古屋

出発/16:15 到着/16:28

さて、龍泉寺を後にしまして5日目終点名古屋、そしてホテルを目指します。

大曽根でのゆとりーとラインとの乗り換えはこのような長い渡り通路を歩かされるので若干面倒…。

そして目的地に到着。

今回東海道本線も経由のうちですが、それがこの金山=名古屋間。中央本線の起点が金山らしく金山=名古屋間はただ乗り入れているだけ。きっぷを作ってもらっているときに知りました…。

14-1.名古屋=丸の内

予約したホテルが「アパヴィラホテル名古屋丸の内駅前」というところなので、丸の内まで。

2駅なんですぐなんですけどね。

14-a.ホテル/アパヴィラホテル名古屋丸の内駅前

アパヴィラホテル名古屋丸の内駅前は駅の入り口から徒歩1分ほど。

部屋のサイズは一般的なビジネスホテルサイズ。丁度良いです。

バスルームも一般的。

ただこのホテルにも大浴場がありますので、こちらの浴室は夜も朝も使用することはありませんでした。大浴場のあるホテル最高です。

少し残念だなと思った点が部屋のコンセント。なんとテレビの裏にコンセントが配置されているのでちょっと利用するのが面倒なこと…。改善希望です。

5日目はこれで終わり、6日目はいよいよ最後の終点、大阪までの旅をお届けします。

ホテル情報

ホテル名アパヴィラホテル名古屋丸の内駅前
住所〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内2丁目17−28
電話番号052-231-9111
URL(外部リンク) アパヴィラホテル
予約公式HP
じゃらん
hotels.com

次の記事

あわせて読みたい
【6日目】仙台から大阪まで本州の”真ん中”を観光する【名古屋=大阪】 本州には縦断・横断する鉄道路線が多数ありますが、日本海や太平洋側ではない"真ん中"を走る路線に縛って観光します。6日目は旅の終わり、大阪まで。 この記事の旅程 14...

ここまでかかった交通費

No.出発駅(地)到着駅(地)利用料金(円)備考
1塩尻中津川1,200自由席
2恵那駅恵那峡330恵那峡線
3恵那峡恵那駅330同上
4大曽根龍泉寺320ゆとりーとライン
5龍泉寺大曽根320同上
6名古屋丸の内210名古屋市営地下鉄桜通線
繰り越し37,370
40,080

岐阜のガイドブック

編集:JTBパブリッシング
¥1,000 (2024/06/08 18:38時点 | Amazon調べ)

長野のガイドブック

編集:るるぶ 旅行ガイドブック 編集部
¥324 (2024/12/01 20:52時点 | Amazon調べ)

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

*このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleプライバシー ポリシー利用規約が適用されます。

目次