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この記事は 2017年09月13日 に作成された記事です。最新の情報もご確認ください。
目的地の南禅寺は京都市内。
こちらはお寺には通常ないであろう水道橋があります。
なぜそんなところに水道橋があるのかというと、京都には琵琶湖からの水路を人工的に引いた「琵琶湖疎水」があるからです。
ちなみに南禅寺周辺参道、湯豆腐発祥の地と言われております。「南禅寺 順正」に行った際の記事は下記にまとめておりますのでお勧めです。
▼南禅寺順正
その昔、明治時代。
かつての都、京都は明治維新により東京に首都機能を移転されその影響力も衰えてきていました。
そこで活力を取り戻すため、時の京都府知事、北垣国道は疎水の建設を取り上げました。
水路は物資輸送に用いられたり、水力発電所を建設したおかげで工場ができ、今日の京都発展の礎となったそうです。
細かい歴史は京都市上下水道局のHPに記載がありますので参考に。
最寄り駅は、京都市営地下鉄東西線 蹴上(けあげ)駅。
大阪からは京阪かJRで。京阪の場合は三条で地下鉄に、JRの場合は京都駅で地下鉄に乗り換えです。
蹴上駅からは北方面へ歩いていきましょう。
南禅寺までの道中には「琵琶湖疎水」にちなむ名所を廻ることができます。
こちらは「ねじりまんぽ」。
名称の由来は内部の構造にあり。煉瓦が斜め?、渦を巻くようにねじれているからです。
写真がないな。その目で確かめてください!
先ほどの「ねじりまんぽ」の真上を通るのが「蹴上インクライン」。
琵琶疎水の高低差の大きいところを船を輸送するために設けられた通り道。レールが引っ張られており、台車の上に船を乗せて移動させていたようです。
現在は船の輸送はしていないので観光名所となっています。
「ねじりまんぽ」を抜けて、5-6分も歩くと南禅寺。
最終目的の水道橋は南禅寺境内にあります。
南禅寺の境内を東の方へ歩いていくと、レンガ造りの構造物が見えてきます。
近くに行くとその存在感は増してきます。
境内に現れたこの構造物こそが見たかった水道橋。
琵琶疎水開発と同じく建築されたこの水道橋は周りの景観に配慮されて作られたようです。
この境内をまたぐ水路は「疎水分線」と呼ばれており、「哲学の道」もこの分線沿いにあるようです。歴史あるお寺の中にある近代建築という面白い景色。
近代建築と言えば、友ヶ島の要塞跡に行きましたね。
友ヶ島の方は既に遺構となっていますが、こちらは現役。100年以上前の建築物が今もなお活躍していることには感動を覚えます。
京都に行かれた際には南禅寺おすすめです。
さきほどまでは京都へ流れてきた水路の話。ここからはその取水口である滋賀の話です。
南禅寺とは全く違う時期に行きました。詳しくは下記の記事にある旅行中に訪れました。
場所は滋賀県大津市あたりですね。
京阪石山坂本線の「三井寺駅」を降りると琵琶湖疎水の取水口あたりになります。
この先すぐが琵琶湖。
途中には水門あり。
先の説明の通りですね。
この辺りは春に行くと綺麗な桜が見られるのでしょうか。秋も遅く、冬に差し掛かる時期に行きましたので葉が落ちつつありました。
そしてこの説明書きにあるように、ここからとられた水は琵琶湖疎水(人口の河)を通って京都まで流れていきます。もちろん途中には先ほどの南禅寺の水道橋もあり。
秋この辺りに行くのなら、行った方がよいのが三井寺(みいでら)/園城寺(おんじょうじ)。
中に入るためには一般拝観料600円が必要。
お寺の歴史的な文化遺産の観光だけではなく、紅葉の見どころの一つになっています。
このような紅葉の通路が見どころ。
鮮やかなグリーンからレッドのグラデーションがすばらしい。
ここは境内の丁度南西部分にある「紅葉の見どころ」部分。春になると桜の見どころにもなるようです。
観音堂からは琵琶湖を見下ろせるスポットもあり。
南禅寺や琵琶湖疎水に興味があるのなら、それほど距離の離れていない滋賀県大津に足を運んでみるのもよいでしょう。
京都のガイドブック
滋賀のガイドブック
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