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北海道は札幌を起点、稚内を終点とし縦断する旅、さらに北海道までは大阪/京都からフェリーを利用する長時間フェリーの旅。5日目は稚内観光。
▼この旅の一覧、費用のまとめはこちら。
5日目は早朝に起床。
それは始発の稚内行きの普通列車に乗車するため。
想定以上に道内での移動費用が掛かってきましたので、特急料金をケチるべく、1日1本しか無い普通列車に乗車します。
ちなみに乗車時間は6時間あるので覚悟が必要。
なお、稚内への旅路については別記事でまとめましたので下記を参照ください。
▼青春18きっぷにも対応、旭川から1日1本ある稚内直通普通列車の旅
このような北海道らしい牧場風景や。
稚内到着間際には日本海付近に出るので、天気が良ければ利尻島の利尻岳の様子が見て取れます。
さて、6時間にも及ぶ旅を終えて稚内に到着。
普通列車に乗車したのは前述の通り特急料金の件もありますが、もう1つの理由としては最速の特急よりも早く稚内に到着するから!
割とタイトな予定で緻密な計算をして計画している訳ですが、普通列車に乗ることにより、ここで昼食を頂く十分な時間が生まれます。
そんな昼食には、最北のスープカレー店とも言うべき「プチGARAKU」に行きます。
「GARAKU」と言えば、札幌で出店しているスープカレーの超有名店。そんな有名店の支店がここ稚内の駅近くに!
店内は喫茶店のような落ち着いた雰囲気。
カレーメニュー。
トッピングも野菜から肉(100~300円)まで色々。
ドリンクメニュー。
私が注文しましたのは、「上富良野ラベンダーポークの豚しゃぶとたっぷりのきのこ」(1300円)。
上富良野産のラベンダーポーク。
ごろっと大きなきのこ。
素揚げブロッコリーやパプリカも。
野菜がたくさん入った具沢山スープカレーを美味しくいただきました。
お昼時でしたが並んでいることもなかったので、スムーズに入ることがきたのも良かったところ。有名店の味を効率よくいただける穴場ですね。
店舗名 | プチGARAKU |
住所 | 〒097-0022 北海道稚内市中央3丁目4-1 |
電話番号 | 0162-73-0325 |
URL | (外部リンク)公式HP |
営業時間 | ・ランチ 11:30~15:30(LO/15:00) ・ディナー 17:00~21:00(LO/20:30) |
昼食後はいよいよ日本本土最北端の宗谷岬へ。
ところでこの稚内市内の建物や標識には、同じ北海道でも旭川や札幌にはない特徴があります。
わかりますでしょうか。例えばこの標識ですが、日英併記は当たり前のところなんですが、あわせてロシア語併記がされています。
ここ稚内は土地柄ロシアからの船の入港が多く、そのロシア人船員のために併記されているのだとか。
さて、宗谷岬へは路線バスで向かいます。もちろんバス内でも支払いできますが、駅ビル「KITAcolor(キタカラ)」に入っている宗谷バスの窓口では少しお得になる往復乗車券を販売しているのでこちらがおススメ。
通常片道1,420円なので往復2,840円かかりますが、こちらの往復乗車券は1割引きの2,560円で乗車可能。
宗谷岬へのバス(天北宗谷岬線)は少なく、帰りの便も考慮しないといけません。
稚内駅13:20出発の便に乗車すると、帰りは宗谷岬14:55出発の一択のみ。乗り過ごすと割と詰むので要注意です。
▼(外部リンク)宗谷岬に行くには/宗谷バス
http://www.soyabus.co.jp/routebus/souyacape
宗谷岬方面のバスは駅前のロータリーではなく、国道40号線沿いの1番乗り場から。
バスは沿岸の日本本土最北端の国道である国道238号線「宗谷ヒストリーロード」をひたすら東へと進みます。
湾曲した宗谷湾、画像左手が目的地の宗谷岬。
あれほど遠かった宗谷岬がどんどんと近付いてきまして、その様子も見て取れます。
道中宗谷岬先端付近に見えるこの碑は「間宮林蔵渡樺出港の地」を記念したもの。
“渡樺”の”樺”とはもちろん樺太(からふと/サハリン)のこと。樺太が島であることを確認することになる、間宮林蔵はここから出航したようです。
こちらは弁天島。人が行けないのですが、宗谷岬より北側にあるのである意味最北端の島。
バスに揺られて40分、日本本土最北端の地である宗谷岬の先端部分にやってきました。
滞在可能時間は45分なので効率よく見て回りましょう。
さて、日本本土と書いたのは、それは本当の意味での最北端ではないからです。
なぜなら本来の最北端と言うのは択捉島のカモイワッカ岬であるから。ただ実体としてはロシアが実効支配しているため、”国内”旅行としていくのは難しいでしょう。
また、手続きを踏めば行けなくもないですがロシアの査証を取得して択捉島を訪問することは、択捉島の主権がロシアにあることを認める行為となる為、日本政府は自粛を要請しています。
日本人としてはやってはいけないことなので、残念ながらここ宗谷岬が実質的な最北端と言えます。
まあ細かいことをいうと、先ほどの無人島の弁天島が最北端ですが…。
さて、皆さん。日本海とオホーツク海の境目があるのは御存じでしょうか。
それは世界的なルールで決まっており、ここ北海道北端の宗谷岬と樺太南端の西能登呂岬を結ぶ線です。つまりここから右手を眺めるとオホーツク海で、左手を眺めると日本海!
ちなみにこの基準になったのは2004年12月のこと。それまでは少し西にの北海道ノシャップ岬と樺太クズネツォワを結ぶ線だったようです。
そんな最北端で記念撮影したい方は多くいらっしゃるようで、休日ともなると多くの自家用車や観光バスが駐車場に立ち並び、記念撮影の列ができていました。
あと、この辺りでは大体”最北端”を名乗っても許されます。
最北端の自動販売機はコーラの自動販売機。
最北端の土産屋もあれば食堂も。その名も「食堂最北端」!
こちらではもずくラーメンやホタテラーメンがいただけるようです。
こちらの公衆トイレも日本最北端(笑)
一帯を含めて宗谷岬公園となっておりますが、碑から国道238号線を挟んだところが高台になっており、一種の展望台の様に広く景色が楽しめるようになっています。
結構天気は良かったのですが、少々空気は霞んでおりました。空気の水分がもう少し低ければ、向かいの樺太が見えることもあるようです。
旧海軍望楼。
ここ、樺太を先に臨む宗谷海峡は日本海とオホーツク海や太平洋の出入り口。日露戦争前に構築されたこの旧海軍望楼は、当時最強であったバルチック艦隊の出入りを監視するためのものだったそうです。
宗谷岬灯台も最北端の灯台。北海道では3番目に古い灯台とのことでした。
隣に付随するのは宗谷岬無線方位信号所で、宗谷岬灯台が光の灯台とすれば、こちらは電波の灯台です。
古くは航行する船のため、GPS衛星の精度の補完を目的に運用されていた設備ですが、既に運用は終了しています。
このラペルーズ顕彰記念碑は、フランスの冒険家で欧州人として初めて宗谷海峡を通過したラペルーズを称えて記念に建てられたもの。
これだけだと「?」ですが、実は宗谷海峡と言う名前は日本名であり、国際的には「ラ・ペルーズ海峡」と言う名前で認識されています。
これでこのラペルーズさんの記念碑がここにある意味が分かりましたね!
車・バイクで来た際には下にも駐車場がありますが、この坂を上った高台部分にもあるので満車の時は利用するといいかも。
最後に青い建物の土産屋の奥にある流氷館へ。
何やら物騒な注意書きの記載がありますが、ここでは北海道に流れてくる自然の流氷が見られるような設備になっています。
その氷が解けないように温度は低く設定されているため、ここは大きな冷凍庫のようなもの。
白いブロックが流氷そのもののようです。
ずっとここにいると凍えてしまいますが、多少汗をかいていたのでとても涼しく感じました。
天気がいい稚内は最高気温も30℃程度はありますので、ここはオアシスのような存在!
観光地名 | 宗谷岬公園 |
URL | (外部リンク)宗谷岬公園/稚内市 |
天気が良いのか悪いのか良く分からない状況。先ほどまでなかった雲が出てきました。
さて、稚内方面への最終バスに乗って、市内中心部の観光スポットへ行ってみたいと思います。
復路の風景。左手には翌日来ることになる稚内空港が良く見えました。
駅前到着。
稚内にはかつて稚泊連絡船(ちはくれんらくせん)と言って、稚内と樺太の大泊を結ぶ船が運行されおり、その乗り場は画像中央部分、ホテルの裏側部分に存在しました。
そしてその名残この「稚内港北防波堤ドーム」。
当時ここには稚内桟橋駅と言うのがあり、稚内駅からさらに線路が伸びていたようです。
もちろんそれは列車と船の乗り換えの利便性向上のため。
老朽化のため一度昭和末期に改修されていますが、デザインそのものは当時の物。
この無機質で規則的に並んだ柱が続く様子が独特さらに印象的であり、そのためが多くのCMやドラマでもロケ地に選ばれているようです。
前述の稚泊連絡船を記念したモニュメント。
かつて船乗り場として栄えましたが、現在は公園として整備され、その機能は向かいの人工島に移っているようです。
奥に見える車輪は蒸気機関車C55の主動輪(車輪)。
こちらも稚泊連絡船への接続に利用された機関車で関連のあるもの。
ドーム隣の少し高くなった通路からは、礼文島や利尻島に行くフェリーの様子も見られました。
通路はこんな感じ。
5日目の観光は完了。
ここからは南稚内に取ったホテルへと移動します。
何やら駅前にポケモンのマンホールがあったので一応紹介。
圧倒的に列車の本数は少ないですが、市内中心部を走るバスは比較的多いので、観光するのにも路線バスは有用です。
旅の最後のホテルはこの「ホテル大将」。
お一人様だけどツインのお部屋。
少々設備は古いですが、スペースも十分にあり快適!
ちなみにエアコンが付いていましたが、わざわざ利用しなくても最低気温が夏でも20℃を下回る稚内では窓を少し開けるだけで十分です。
バスルームには標準的なアメニティは全て揃っていました。
ただ、このホテルの1Fには大浴場がありますので、そちらを利用する方が快適でしょう。
少し残念だったのが、ホテルにコインランドリーが無かったところ。
これはすぐ隣のコインランドリーの紹介がありますが、1名分の少量洗濯物の為に利用するには少々高額です。まあコインランドリー料金としては平均的ですが…。
移動の多い5日目の旅は終わり。6日目はもう1つの岬を観光し帰阪!
ホテル名 | ホテル大将 |
住所 | 〒097-0005 北海道稚内市大黒1丁目7-19 |
電話番号 | 0162-23-5735 |
URL | (外部リンク)公式HP |
予約 | 公式HP じゃらん るるぶ |
▼最北ねっと第36号/海上保安庁
▼無線方位信号(レーマークビーコン)の廃止について/海上保安庁
https://www.kaiho.mlit.go.jp/syoukai/soshiki/toudai/shurui/remarkhaisi.pdf
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