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大阪からフェリーを利用して週末北九州・下関観光に行ってきました。主にグルメを中心に楽しむ弾丸ツアーです。前半は大阪から北九州、そして下関観光をお届けします。
最近旅行という旅行をしていない…。と気づいたのが土曜日の朝。突然「そう言えば阪九フェリー乗ってないな」と思い出しました。
これだけだと意味が分からないと思いますが、実は私、大阪を発着する九州方面へのフェリーの中で唯一阪九フェリーだけ乗船したことが無かったのです。
そんな土曜日の朝、目的地に着いてから何をするのかろくに考えもせず阪九フェリーの予約をしたのでした…。
そうして唐突に「0泊2日で行く、北九州・下関観光」が始まったのでした。
旅の始まりはここ泉大津。
阪九フェリーは九州方面発着の他の2社とは異なり、大阪南港ではなく泉大津港にターミナルがあります。泉大津駅前から無料連絡バスが運行されているのもうれしいところ。
なお、今回はちょっと奮発してスイートクラスの客室を予約しました。
これから先、スイートクラスや船内設備のレビューは別記事にまとめておりますので是非ご覧ください。
▼阪九フェリー「スイート」クラスで行く北九州
日付は変わって日曜日の早朝。
新門司港に到着すると、ここからJR門司駅または小倉駅までも無料連絡バスが利用可能です。
朝6時半ごろ。JR門司駅に到着しました。
ノープランな旅ですが、この時間の門司駅あたりでは店も開いておらずやることが無いのでまずは門司港へ。
門司港までの道中、海が見えてきましたが対岸は下関であり、これは関門海峡。以外にも本州と九州はこんなにも近いのです。
そして門司港へ到着。門司港駅はなんともレトロな駅舎であり、古き良き時代を感じます。
何かと九州旅行の際に来ることが多く、駅舎については過去の記事でも紹介してますのでご参考に。
▼鹿児島から神戸まで青春18きっぷで旅行
さて、ここ門司港から対岸の下関唐戸港までは連絡船、連絡橋、地下道と多様な方法で横断することが可能です。今回は徒歩で利用できる連絡船と地下道を使用してみることにします。
なお門司港の乗り場は駅を出てすぐ左手です。港からはこのように関門橋も眺めることができますが、残念ながら朝靄が掛かって良く見えませんでした。
そして乗り場はこちらです。
ターミナルで唐戸行きの乗船券400円を購入。
加えて補足しますと、ここからは宮本武蔵と佐々木小次郎の「巌流島の戦い」で有名な巌流島にも行くことが可能です!
▼巌流島に行ってきた
唐戸港行きの連絡船は20分に1本と本数も多く、気軽に利用できるのもいいところ。
桟橋で船が来るまでまちましょう。
こちらが関門海峡を連絡する船。
座席を紹介すると、このような船内の席。
そして眺めのいい船上の展望席があります。
大型フェリーやタンカーも行きかう関門海峡を横断するのにかかる所要時間は5分。
関門海峡の最も狭いところでは650m程度の距離しかなく、本当に一瞬のうちについてしまいます。
さて、朝早くに下関に来たのには理由があります。
それはこの唐戸港そばにある、唐戸市場が朝早くから開いており、食事も楽しめるからなんですね。
週末限定飲食イベント「活きいき馬関街」は金/土は朝10時、日は少し早く8時に開きます。
市場の上階から店舗の様子が眺められます。
それぞれの店舗では、新鮮な海の幸が販売されており、もちろんその中には下関名産の「ふく」も!
「ふく」とはもちろん「ふぐ」のこと。下関当たりでは”く”を濁らせず読むことも多いみたいです。
フグの刺身はがばっととって食べたくなりますよね。ちなみに大阪ではフグの刺身は「てっさ」と呼ぶことが多いです。
他には多くの店舗でお寿司が販売されています。注文は好みの商品を店員さんに伝えてピックアップしてもらうシステム。
そうして購入したお寿司は唐戸市場目の前にあり、関門橋も良く見えるベンチでいただきましょう。
手前に見えているのはふぐの白子。やはり下関名物は食べておかないと!
新鮮な白子は臭みもなく、とろっと濃厚で大変美味しゅうございました。他に普段見慣れない寿司のネタとしては奥に見える赤身のくじらでしょうか。
さて、食事を楽しみまして次へと出発です。
ところで、唐戸市場前には馬関名物「ふくのフクロ競り」像と言うのがあり、フグの競りの様子を表しています。
下関のフグの競りは独特の方式のようで、中心に見える(黒い)袋の中に仲卸人とせり人が手を入れ、せり人の指を握ることで金額を提示するんだとか。
店舗名 | 唐戸市場(下関地方卸売市場) |
住所 | 〒750-0005 山口県下関市唐戸町5-50 |
電話番号 | 083-231-0001 |
URL | (外部リンク)公式HP |
営業時間 | ・金/土 10:00~15:00 ・日/祝 08:00~15:00 ※店舗、仕入れ状況による |
さて、門司への復路は連絡船ではなく、徒歩で関門トンネルを利用して戻りたいと思います。
下関側の入り口は唐戸市場から1.5km程北側にありますので移動しつつ観光してみます。
まずは赤間神宮へ。
この鮮やかで特徴的な形をした「水天門」が入り口。
その先に本殿。
なお、こちらの赤間神宮は壇ノ浦の戦いで敗れ入水された安徳天皇を祀る神社であり、こちらの前進にあたる「阿弥陀寺」は耳なし芳一の舞台でもあります。
お詣りさせていただき、引き続き関門トンネルへと進みます。
観光地名 | 赤間神宮 |
住所 | 〒750-0003 山口県下関市阿弥陀寺町4-1 |
電話番号 | 083-231-4138 |
URL | (外部リンク)公式HP |
さてさて、港から遠くに見えていた関門橋がかなり近くに見えてくるようになりました。
この喫茶「つくし」のある交差点から関門橋方面にかけては山手側の歩道がありませんので、浜手の歩道へ渡るように案内があります。危ないので必ず浜手へ行きましょう。
いよいよ日も上がってきて、心なしか靄も少し晴れてきました。
さて、先ほどお話しした浜手側の歩道ですが、ご覧の様に幅も広くて通行しやすくなっています。
この辺りをランニングをすると気持ちよさそうですね。
関門橋の下を通過。トンネル入り口はもうすぐです。
途中途中大きな汽笛とともに船舶が関門海峡を行きかっており、なんとも圧巻的な風景が楽しめます。今見えている船は比較的小型ですが、後程門司側からは誰もが一度は憧れる大型豪華客船が通過する様子が見られました。後で紹介します。
この壇ノ浦コーストの公園が見えてきたらゴール。丁度道路を挟んで向かいにトンネルの入り口があります。
公園では「壇ノ浦の戦い」を模した像があり、源氏は源頼朝、平氏は平知盛を表しているようです。
この壇ノ浦の戦いでは、長きに渡った平家が滅亡することになりました。このように「平家が栄華を極めた時代もあったが、敗れて衰退してしまった」様子から「栄枯盛衰」という言葉が生まれたのだと言われています。
また、時代は鎌倉時代付近から平安時代へと一気に数百年かわりますが、「長州砲」のレプリカもあります。
江戸時代末期、下関戦争で利用されたものの4か国の圧倒的火力に敗れたのでした。その結果長州藩は攘夷から倒幕へと姿勢を変えるという、現代に続く歴史上の重要なイベントが発生します。
このように関門海峡は過去から現代にいたるまで歴史のターニングポイントとなる重要なエリアであったことが良く分かりますね。
さてさて、下関観光はここで終わり。
次はいよいよ関門トンネルを利用して門司へと戻ります。その様子は是非後半記事でご覧ください。
▼赤間神宮/おいでませ山口へ
▼下関戦争/Wikipedia
大阪のガイドブック
山口のガイドブック
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