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兵庫神戸港と福岡新門司港を結ぶ「阪九フェリー」。休息を取りつつ夜間に移動でき、朝に着くこのフェリーは観光地は最大限に楽しめ、復路も利用すればそのまま仕事に行ける優れもの。今回はリーズナブルでプライバシーも守られるスタンダードシングルの様子と船内の様子、港へのアクセスなど紹介したいと思います。
乗船は出航1時間前より可能です。
出発となるのは神戸港。神戸港と言っても大阪港と並び五大港の1つであるのでかなり広大です。
阪九フェリーが発着するのは六甲アイランドフェリーターミナルであり、その最寄りは神戸新交通六甲アイランド線アイランド北口駅となっています。
しかしながら利便性の観点からおススメするのは阪神御影駅、阪急御影駅またはJR住吉駅です。
それはこれらの駅から有料ではありますが連絡バスが発着しているからです。
私の場合、阪神御影駅を利用しました。
阪神御影駅の場合、線路に沿って西側へ進み、大通りである「弓場筋」まで出ます。
弓場筋との交差点を渡り、画像向かって左にある青い屋根の部分がバス停になっています。
こちらでしばらく待ちましょう。
なお、バスは現金のみが利用可能です。高額紙幣の両替は利用できないと思いますので事前に要しておきましょう。
なお、この連絡バスはフェリーさんふらわあ(商船三井)に乗船される方も利用されるようです。
連絡バスは普通の路線バス形式でした。
阪九フェリーターミナルへ到着。
ちなみに私が利用したときは三分の二程度の方がフェリーさんふらわあのターミナルで下車されていました。
徒歩乗船でインターネットでチケットを購入した場合、ターミナルでは特に手続は不要です。
チケットを購入すると同時に乗船券となるQRコードが発行されますのでそれを乗船時に提示すればOKです。
車の方は手続きが必要な場合があるかもしれません。
お土産屋さんもある2Fの出発ロビーにてしばらく待ちましょう。
九州方面に帰られる型でお土産の購入を忘れた方、足りない方はこちらのお店か、フェリーの船内での購入が可能です。
乗船時間の少し前に到着し、暇だったので今回乗船する「やまと」を見てきました。
巨大すぎて近くに寄ると全体を画角に収めるのが困難なサイズ!
乗船は先ほど紹介しましたQRコードを提示するのみです。
出港1時間前になりましたら乗船可能です。
乗船するとこのような開放感のあるホールがお出迎えしてくれます。
スタンダードシングルの部屋は船の内側部分にあります。
つまり何が言いたいかと言うと、このクラスには窓がありません!
窓が無い事により圧迫感を感じる方にはおススメできないですね。
なお、部屋のカギは後述の案内所にていただく必要があります。
余談ですが、このキーに書いてある「DR」とはドライバーのことだと推測できます。それは通常このスタンダードシングルの部屋がトラック運転手の利用を目的とした「ドライバーズルーム」だからだと思います。
扉を開くとこのような個室が並んでいます。
早速あてがわれた個室に入ってみます。
シングルサイズくらいのベッドがあり、椅子は無いですが、ちょっと作業も出来そうな簡易的なテーブルが用意されています。
ハンガーラックが一つ利用されていますので、冬場でもコートが邪魔にならずにいいですね。
部屋のライトは天井に着いているものの他にこの小さなライトも。
このライトは白いパネル部分にタッチすると3段階くらいで明るさが調整可能です。またライトの下にはコンセントがありますのでスマホの充電も便利です!
反対を向いて入り口の方。
もちろんテレビもあります。このテレビでは通常のテレビ放送の他、船の位置などを放送する独自のチャンネルも用意されていました。
なお、壁はかなり薄く、隣の部屋のいびきが響いてくるのが唯一残念なポイントでした。
アメニティグッズとしては浴衣と使い捨てのスリッパが用意されています。
注意いただきたいのは歯ブラシやタオルが用意されていないこと!
事前に持っていくか、忘れてしまった場合は船の売店で購入するようにしましょう。
Wi-Fiは準備されているのですが、期待しないほうが良いでしょう。
恐らく地上のアンテナと通信しており、陸地から遠く離れると絶望的な状況になります。
乗船してすぐに目に入るのがこの案内所兼売店です。
乗船してすぐにいただけるクッキーシューが販売されていました!
売店はお土産の買い忘れの最後の砦…!
うっかり手土産の購入を忘れてしまった場合でもこの売店で関西、九州双方のお土産が購入可能です。
自動販売機もありますが、売店でもドリンクは販売されています。
ただしアルコールはフェリーという特性上、飲酒運転を避けるために発売される時間が決まっており、特に翌朝は販売されていません。
ご当地的なドリンクも販売されていますのでトライしたいですね。
お酒のお供も充実!
施設の営業時間がわかる掲示板があります。
ここでレストランや大浴場の営業時間から、後述の3つの橋の通過時間も掲載されています。
飲み物やラーメンの自動販売機の用意があります。
レストランは遅めの時間まで空いていますが、リーズナブルに済ませたいのであれば利用するもの良いでしょう。
ゲームコーナーには子供も楽しめるUFOキャッチャーや、大人向けの遊戯設備も。
雰囲気は田舎の温泉旅館のような感じで情緒ある感じもしなくないです。景品のラインナップも良くも悪くも”微妙”というのが良いですね。
キッズルームもありますので、退屈なお子様もご満悦…。
船のレストランはワクワクしますね!
阪九フェリーのレストランはブッフェスタイルではなく、好きなものを棚からとって支払うスタイルです。
簡単な惣菜や刺身。
しっかりと食事をしたい方にはフライや煮つけも。
注文してから調理が始まる料理もあります。その場合は番号の札をいただきまして、完成後スタッフの方が持って来てくれます。
レジの直前で飲み物やご飯類が注文可能です。
ハイボールと味の濃い料理たちで楽しみました。
朝食はお得な朝食セットがありました。
納豆はオプションで注文しましたが、この和定食Bで730円でした。
この船が素晴らしいのは大浴場が付いていること。
そして阪九フェリーにはほかの船ではあまりみない、露天風呂までが付いています。11月の夜はかなり冷えるのですが風呂の温度が少し熱めでして、最初は寒く感じるものの、だんだんと心地よくなってきます。
また、大浴場の前には混雑状況がわかるランプがついています。出港前後はやはり混んでいますので、少し時間を置いて入ると良いかもしれません。
大浴場と同じフロアから船の甲板部分に出ることができます。
デッキはかなり広く、開放感もあり快適です。
神戸の中心部からは離れているので、とても華やかであるとは言い難いですが、出航前には街の夜景が楽しめます。
関西=九州航路の船の名物と言えば、3つの本四連絡橋。その内の1つかつ、最大である明石海峡大橋は是非眺めていただきたいものです。
普段とは違って橋の下をくぐるので、普段とは違った景色が楽しめることでしょう。
なお、日によって多少の差はあると思いますが、おおよそ21時ごろに橋を通過するようです。その他2つの瀬戸大橋や来島海峡大橋はかなり遅い時間になりますので注意が必要です。
実際何時に通過するのかはエントランスフロア(5F)にある案内板で確認しましょう。
夜と変わって朝は朝焼けの美しい景色も楽しめます。
こんなに広い海であってもルールは決まっているようで、ぴったりと後ろから船が付いてきていました。
後ろの船は目的地も到着時間も同じ、名門大洋フェリー。この船もいい船ですので是非下記の記事をご覧ください。
▼名門大洋フェリー/フェリーきたきゅうしゅうⅡ(大阪南港=新門司)
朝も日が上がって明るくなってくる頃、九州側は国東半島の様子も良く見えました。
一方で本州側。山口の工場街がよく見えます。
新門司港入港前には北九州空港の側を通ります。
これまでにも何度も通ってきましたが、ここまで明るい時間帯はあまりなかったので新鮮です。
そしてすぐに新門司港へ。
この港は多くのフェリー会社が利用しています。
手前に見えていますのは、東京から徳島を経由して福岡に来るオーシャン東九フェリーの船、そして、奥は同じ阪九フェリーであり、大阪泉佐野港を出発して先に到着した船でした。
右手に見えている寺院のような建物が神戸航路で利用するターミナルビルです。
到着し、ターミナルビルへ。
出発時間に注意しましょう。
フェリーはやはり便利ですね。寝ている間に大阪から福岡まで移動できますので!
さて、徒歩乗船の場合にはこのターミナルビルから市街地への移動手段と言うのは、有料のタクシーか、無料の連絡バスしかありません。
ここから九州のどこに向かうにしても、やはり無料の連絡バス一択。バスには3つの目的地がありまして、その内一般的に利用するのはJR門司駅か小倉駅になると思います。
なおバスは下船後約15分で一斉に出発しました。乗り遅れないように注意しましょう。
門司駅には約20分、小倉駅には45分程度で到着しますが、交通状況によって異なるので目安としてください。
*前回は門司駅まで30分かかりました。
小倉駅では新幹線乗り場に近い、気が側の「新幹線口」そばがバス停になります。
今回は阪九フェリーのスタンダードシングルの個室を利用して、兵庫神戸から福岡新門司まで利用しました。
スタンダードシングルの部屋は鍵も掛かりプライバシーが守られるうえに、リーズナブルに利用できる部屋でした。唯一残念なポイントとしては、前述の通り壁が薄いことですが、耳栓をもっていけば対策可能です!
フェリーで夜間に移動すれば疲れも残らず翌朝から観光できますので、九州旅行、あるいは逆の関西旅行を検討されている方にはおススメします!
兵庫のガイドブック
福岡のガイドブック
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