大阪から室戸岬までキャッシュレスに公共交通機関で行けるって知ってた?

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大阪から高知・室戸岬までを公共交通機関を利用してキャッシュレス&チケットレスで旅することができます。今回はその様子をお届けしたいと思います。

目次

実は現金もチケットもいらない

知っていましたか?現金もチケットもいらないことを。

車で行くのであればETCを使うでしょうからそもそもキャッシュレスなんですが、今回の大きなテーマとしては公共交通機関のみを利用して行くことに着目しました。

そして調べてみると、下記4社の公共交通機関とサービスを利用すれば、なんとキャッシュレス&チケットレスで室戸岬まで向かうことができるようです。

  • 南海電鉄&南海フェリー
    タッチ決済&好きっぷ
  • 徳島市交通局
    QRコード決済
  • JR四国
    スマートえきちゃん
  • 阿佐海岸鉄道
    発車オーライネット

調べていただくとわかる通り、室戸岬周辺には鉄道が走っていませんから今回はバスも必要であることが自明です。

ところがバス会社は入っていませんね?

大丈夫です、ここは阿佐海岸鉄道が運営するDMVなる乗り物に乗車すると、鉄道に乗ったはずが最後はバスで室戸岬に着くのですから

現時点では意味が分からないと思いますが、後程わかることになります。

さて、思い付きで始めた2泊3日なこの旅、どのような旅路になるのでしょうか…

徳島から室戸岬の旅の様子

01:南海電車&南海フェリー/南海沿線⇒徳島港

南海電車と後続の南海フェリーでは、比較的新しサービスのクレジットカードのタッチ決済で電車に乗車します。

もちろん鉄道部分だけであれば交通系ICカードも使えるのでそのまま入場しても構わないのですが、これから南海フェリーに乗るとなれば話は変わります。

実は南海電車と南海フェリーに同じクレジットカードでタッチ決済をして乗車&乗船すると、南海電車部分の料金がタダになる「好きっぷ」という割引が自動的に適用されるのです。

さて、電車は和歌山港最寄りの和歌山港駅へと到着。

ここからは19:10発のフェリー「かつらぎ」に乗船していきます。

駅からは港へ直結の徒歩客用の渡り廊下があり、信号等にもかからないのでかなり便利です。

ここから約2時間かけて徳島港へ。

なお、フェリー船内の様子(タッチ決済や好きっぷも含む)を詳しく別記事でまとめましたので下記をご覧いただければと思います。

▼南海フェリーの紹介

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02:徳島市交通局/徳島港⇒JR徳島駅前

フェリーは和歌山港に到着しましたが、ここは市内中心部から離れているので路線バスを利用しましょう。

ところで、この路線バスについては調査時に決済について何も考えていませんでした。多分ICカード使えるだろうと。

それが使えないんだな。

危うく徳島について早々企画終了となりかけましたが、バスに乗ってみるとQRコードによる決済が利用できるとのこと!

若干手順は手間にはなってしまいますが、一応ここでもキャッシュレスに乗車することができました。

なお、料金は一律210円で、運転手の前で金額の確認と支払いを済ませます。

1日目はもう遅いのでこれ以上は進めません。よってそのままJRホテルクレメントで1泊。

03:JR四国/徳島⇒阿波海南

2日目を迎え、いよいよ室戸岬へと向かいます。

それにしてもホテルの朝食ブッフェの品数が豊富、そして大変美味でした。ホテルについては最後に紹介したいと思います。

ここ徳島駅からは私も初めて利用する牟岐線(むぎ)を利用して、終点の阿波海南まで向かいます。

徳島駅って徳島で一番大きい駅のはずですが、未だに自動改札は導入されていない…。

そのような状態ではありますが、利便性の向上と言う意味では頑張っています。

上記はJR四国が運営する「スマートえきちゃん」と呼ばれるアプリでクレジットカードを登録して購入したお得なきっぷ。

このアプリではお得なきっぷだけではなく、四国内で完結するきっぷであれば、普通のきっぷも購入することが出来ます。

なお、今回は概ね徳島の太平洋側と高知の一部で有効な「徳島レール&バス 南北きっぷ」を利用しました。

さあ、列車に乗車しましょう。もちろん右手に見える特急ではなく、左手のワンマンローカル列車に乗車します。

徳島では多くのお客さんが乗車し、ほぼ座席は埋まっていました。

ここから阿波海南までは実に2時間。

最初こそ多くのお客さんが居らっしゃいましたが、1時間程乗車すると阿南に到着。ここで高校生が下車。

そして日和佐で大半の乗客が下車し、かなり乗車率は下がりました。

ところで牟岐線は「阿波室戸シーサイドライン」と言う名称がつけれらているのですが、以外にも海の見える場所は走らないのです…。

たまに見える海がステキで、中には下記しか営業をしていない田井ノ浜駅と言うちょっとしたレアな駅を通過したり…。

山間の路線を走っている方が多いように感じますが、中にはこのように森のカーテンとも思える幻想的な風景もあるので、目が離せません。

列車は路線名にもなっている牟岐駅へ。

ここからもう少しだけ阿波海南へと旅を続けます。

そして終点、阿波海南駅へと到着しました。

線路はこの駅で一旦切れていますが、何やら先に続いてそう。

04:阿佐海岸鉄道/阿波海南⇒室戸岬

さて、ここからは阿佐海岸鉄道へと乗り換えていきます。

そしてここから乗車するのはこのバスみたいな列車こと、DMV(デュアル・モード・ビークル)なのです。

1台2役で、阿佐海岸鉄道の鉄道路線エリアでは車輪を出して鉄道のように線路の上を走りますし、それ以外のバスエリアでは、見た目通りのバスとして運行されています。

DMVの乗車の様子や、チケットの購入方法は下記の記事にまとめておりますので是非ご覧ください。

▼DMVとは?乗車記やチケットの買い方

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鉄道エリアの終わりでは、再び阿波海南と同じくMIC(モード・インター・チェンジ)にて一般道へ進入します。

徳島から高知の”みぎした”にある室戸岬まで、実に3時間かかりました…。

室戸岬の観光

室戸岬のバス停付近には1つの喫茶店といくつかの民宿、そして観光案内所があるのみ。

そしてここまで乗車してきたDMVは土日祝限定で1日1往復なため、折り返し便がやってくる50分の間に観光して回ります。

まずバス停から目に飛び込んでくるのはこの中岡慎太郎像。

中岡慎太郎は高知生まれの幕末の志士で、近江屋事件で坂本龍馬と共に倒れるまでは、明治維新にて大きな役割を果たした人物です。

出身がこの室戸岬のある室戸市近くの北川村と言うところのようですので、この場所に建立されたことにも納得がいきますね。

そしてその像の裏手には展望台へ上る道が用意されていたりも。

それほど高くは無いので5分少々で展望台に到着。

高くないとは言え、遮るものもないのでかなり素晴らしい景色が望めます。

後ほど紹介しますが、室戸岬の先端部分には特殊な形状の岩が見られまして、ここからはその全貌がよく見えます。

ちなみに恋人の聖地だそうですよ。

さて、今度は岬先端部分へ。

バスを降りた所から整備された遊歩道がありますので、歩きやすくなっています。

何というか浜になるんでしょうか。

ここには大きな岩がごろごろと転がっており、一部にはその形状から愛称のようなものがつけられていまいた。

その内の1つ「子授の岩」。

小石を岩の上に投げて、そのまま落ちてこなければ子供が授かると言われているようです。

先ほど紹介した特徴的な岩である「タービダイト」。

これは砂と泥が堆積した地層が、長い年月をかけて海底から斜めに地層が隆起してきたことで見られる地層です。

砂と泥の体積が何度も繰り返されてきたことで、まるでミルフィーユのような地層が直接目で見られるようになっているのだとか。

自然が造る造形は素晴らしいですね。

もう1つの展望台も紹介。

観光案内所に併設されている展望台です。

中岡慎太郎像の裏手にある展望台に比べれば高度は低いですが、負けず劣らず綺麗な景色が楽しめます。

さて、室戸岬のみの観光となれば30分もあれば全て回れます。最御崎寺や室戸岬灯台にも行くのであれば、もっと時間は必要ですが。

そんな訳で今回は見事にキャッシュレス&チケットレスで公共交通機関で室戸岬にやってくることに成功しました。

帰路も同じルート

ご覧のようにDMVは土日祝の1日1便であることが時刻表から分かりますね。

まあ乗り遅れても別のバスはきっとあるでしょう。(調べていないけど…。)

帰りも基本同じ景色である為、大部分の道中の風景は割愛します。

再びDMVの鉄道エリアへ。

帰りは何だか景色があまりよくない様子。少しだけ雨が降ってきました。

阿波海南駅。

近くにはちょっとしたお菓子屋さんとコンビニがあります。

お菓子屋さん「かいふ菓子ロマン きもとや」ではバウムクーヘンやラスクや美味しそう。

ラスクとDMVのクッキーを購入。

ちなみにDMVのクッキーは内部のクッキーにもピッタリとビニールが巻かれているので、食べるときは注意が必要です。

JRの牟岐線に乗車して富山方面へ。

高速バスを使えば2日目の内に帰れなくもないですが、既にホテルをここ阿南にて取っていたので一旦ここで宿泊し、3日目に大阪へ同じルートで帰ります。

3日目の朝。

今回の旅の目的は達成したので、寄り道せずに一気に徳島、そして大阪へ。

徳島からはまた路線バスに乗車。

帰路のフェリーは天気も良かったので、最上階の展望台に上って景色を楽しみました。

さて、これでまた南海電車に乗り換えて、今回の旅は終了ですね。

かかった費用は?

内訳費用
南海電車&南海フェリー/好きっぷ2,500
徳島市営バス210
JR四国/徳島レール&バス 南北きっぷ2,400
阿佐海岸鉄道/阿波海南=室戸岬2,300
阿佐海岸鉄道/室戸岬=阿波海南2,300
JR四国/阿南=徳島630
徳島市営バス210
南海電車&南海フェリー/好きっぷ2,500
13,050

ずばりかかった交通費は13,050円でした。

東京に行くよりは断然近い場所にはあるものの、多種多様な乗り物を利用した結果、意外と高くつきました。

しかもこれは交通費だけですので、宿泊費を込めると結構高くなるという…。

ただ今回、公共交通機関で行くというテーマ以外にも、DMVに乗るというテーマもあったりして、交通手段自体が合観光みたいになっています。

観光の一部として楽しめるDMVを利用し、キャッシュレス&チケットレスで室戸岬に行く旅はいかがでしょうか。貴重な体験できること間違いなしです。

ホテル紹介

JRホテルクレメント徳島

徳島駅併設でJR駅直結の「JRホテルクレメント徳島」。

シングルの部屋はベッドも広く周りのスペースも十分で過ごしやすくなっています。

一般のホテルでは供用設備であろう、ズボンのプレッサーも部屋に常備されているみたい。

大浴場はなく、個室のバスルームのみですが窮屈感はなく、もちろん浴槽の準備も。

他にホテルのサービスとして素晴らしいのが朝食ブッフェ。

徳島や高知の郷土料理エリア。

その他豊富な和洋様々なメニュー。

竹ちくわとフィッシュカツは徳島名産、カツオのたたきは高知名産かな。

愛媛は宇和島の鯛めしも頂けました!

やはりJRの名の付くホテルで外れはありませんね。

ホテル情報

ホテル名JRホテルクレメント徳島
住所〒770-0831 徳島県徳島市寺島本町西1丁目61
電話番号0886563111
URLjrclement.co.jp/tokushima/
予約公式HP
hotels.com
じゃらん

ホテルルートイン阿南

阿南のホテルルートインは駅からは徒歩10分と少し程度離れていますが、全然徒歩圏内です。

部屋は少し奮発してコンフォートシングルを取りました。

普通のシングルとの違いはいくつかありますが、エアウィーヴの寝具を利用しているところが最も大きいところでしょう。

ベッドにエアウィーヴのマットレスパッドが入っているみたいですね。実際に寝心地はかなり良かったです。

部屋の浴室も特に問題はないのですが、このホテルには大浴場が用意されているので利用するケースはあまりないことでしょう。

なお大浴場はフロント階と同じ1Fにあります。

シティビューの部屋で、街並みの夜景が楽しめました。

朝食ブッフェは品数は多いとは言えないものの、十分選択肢はあります。

ホテル情報

ホテル名ホテルルートイン阿南
住所〒774-0011 徳島県阿南市領家町火屋ケ原142
電話番号05058477340
URLroute-inn.co.jp/hotel_list/tokushima/index_hotel_id_657/
予約公式HP
hotels.com
じゃらん

参考

和歌山のガイドブック

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¥1,155 (2024/06/10 13:19時点 | Amazon調べ)

大阪のガイドブック

JTBパブリッシング
¥1,155 (2024/06/10 00:50時点 | Amazon調べ)

徳島のガイドブック

高知のガイドブック

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