二台持ち
二台(2回線)持ちにすることで音声プランとデータ通信プランを分けて費用を安く抑える方法は昔からありました。「通話はガラケー、ネットはスマホ」というのが定番でしたね。
ただ今となっては通称”格安SIM”とよばれるMVNOが増えてきたこともあり、二台持ちのメリットは薄くなってきたと言えます。プランにもよりますが実際にMVNOへ完全移行することでかなりの費用を抑えることができます。
MVNO完全移行が最安となりますが諸事情により移行できない場合は二台持ち、あるいはデュアルSIM端末を利用することで安くなることがあります。
私が完全移行できない理由の一つとして海外でのバックアップ回線としての意味合いがあります。docomoやau、SoftBankなどの大手キャリアを利用していれば、海外旅行でいざレンタルWifiや現地SIMが使えなくなっても”データローミング”を利用することでその場をしのげます。
大手キャリアにも、MVNOにもそれぞれ一長一短ありますが組み合わせ次第で通常よりも費用を抑えることができるので、私が契約しているdocomoとmineoで比較したいと思います。
※料金プランの変更は自己責任にて行ってください。当記事により損害を受けたとしても責任を負いかねません。
追記:2019年10月からdocomoは新プラン
docomoでは2019年10月1日から新料金プランとなりました。ただし段階料金の大きな変更はなく、増税による税額変更となります。どちらかと言うと、昨今の総務省による指導による解約手数料のレギュレーション変更ですね。
docomo通常プランの費用(税込)
そもそものdocomoの料金プランがどうなっているかですが、2019/06/01より新料金プランが始まりましたね。
新料金プランは条件により費用が変動しますので下記の条件で調査しました。
・通話オプションはなし
・ギガホ割引は考慮しない(契約更新後6か月間のみ適用のため)
・光回線への加入はなし
・定期契約あり
・ユニバーサルサービス料は含まない
1回線 | 2回線 | 3回線以上 | ||||||
GB | ギガライト | ギガホ | ギガライト | ギガホ | ギガライト | ギガホ | ||
0 | – | 0.5 | 3,278 | 7,678 | 2,728 | 7,128 | 2,178 | 6,578 |
0.5 | – | 1 | ||||||
1 | – | 2 | 4,378 | 3,828 | 3,278 | |||
2 | – | 3 | ||||||
3 | – | 4 | 5,478 | 4,928 | 4,378 | |||
4 | – | 5 | ||||||
5 | – | 6 | 6,578 | 6,028 | 5,478 | |||
6 | – | 7 | ||||||
7 | – | 30 |
docomoの料金プランはギガホとギガライトがあり7GBまでの利用ならギガライト、7GB以上30GB以下であればギガホがお得です。
回線数に応じて最大1,080円(税込)の割引があります。
何れのプランでも容量の上限を超えるても利用できますが低速になります。スピードモード/1GB追加オプションで追加容量を購入し通常速度に戻せます。
mineo通常プランの費用(税込)
mineoは下記の条件です。
・ドコモプラン(Dプラン)
・データ通信のみの利用
・その他オプション加入なし
・ユニバーサルサービス料は含まない
GB |
1回線 | 2回線以上 | ||
0 | – | 0.5 | 770 | 715 |
0.5 | – | 1 | 990 | 935 |
1 | – | 2 | ||
2 | – | 3 | ||
3 | – | 4 | 1,738 | 1,683 |
4 | – | 5 | ||
5 | – | 6 | ||
6 | – | 7 | 2,772 | 2,717 |
7 | – | 8 | ||
8 | – | 9 | ||
9 | – | 10 | ||
10 | – | 11 | 4,378 | 4,323 |
11 | – | 20 | ||
20 | – | 30 | 6,490 | 6,435 |
こちらも2回線以上(10回線まで)なら50円(税別)/回線の割引があります。
[比較]docomo通話+mineoデータ通信
docomoは通話のみを意識した最小プラン(1GBまでの通信が可)を想定し、mineoは各容量に応じ比較しました。回線ごとに割引率が異なるので別々に考えます。
・各社プランの条件は上述のものと同様
・docomoはギガライトの最小プラン
・比較用の「docomoのみ[比較]」列の費用は6GBまでギガライト、7GBからはギガホ
1回線の場合
GB | docomoのみ[比較] | docomo+mineo | 割引額 | ||||
docomo | mineo | 計 | |||||
0 | – | 0.5 | 3,278 | 3,278 | 770 | 4,048 | 770 |
0.5 | – | 1 | 990 | 4,268 | 990 | ||
1 | – | 2 | 4,378 | -110 | |||
2 | – | 3 | |||||
3 | – | 4 | 5,478 | 1,738 | 5,016 | -462 | |
4 | – | 5 | |||||
5 | – | 6 | 6,578 | -1,562 | |||
6 | – | 7 | 2,772 | 6,050 | -528 | ||
7 | – | 8 | 7,678 (ギガホ) |
-1,628 | |||
8 | – | 9 | |||||
9 | – | 10 | |||||
10 | – | 11 | 4,378 | 7,656 | -22 | ||
11 | – | 20 | |||||
20 | – | 30 | 6,490 | 9,768 | 2,090 |
2回線の場合
GB | docomoのみ[比較] | docomo+mineo | 割引額 | ||||
docomo | mineo | 計 | |||||
0 | – | 0.5 | 2,728 | 2,728 | 715 | 3,443 | 715 |
0.5 | – | 1 | 935 | 3,663 | 935 | ||
1 | – | 2 | 3,828 | -165 | |||
2 | – | 3 | |||||
3 | – | 4 | 4,928 | 1,683 | 4,411 | -517 | |
4 | – | 5 | |||||
5 | – | 6 | 6,028 | -1,617 | |||
6 | – | 7 | 2,717 | 5,445 | -583 | ||
7 | – | 8 | 7,128 (ギガホ) |
-1,683 | |||
8 | – | 9 | |||||
9 | – | 10 | |||||
10 | – | 11 | 4,323 | 7,051 | -77 | ||
11 | – | 20 | |||||
20 | – | 30 | 6,435 | 9,163 | 2,035 |
3回線以上の場合
GB | docomoのみ[比較] | docomo+mineo | 割引額 | ||||
docomo | mineo | 計 | |||||
0 | – | 0.5 | 2,178 | 2,178 | 715 | 2,893 | 715 |
0.5 | – | 1 | 935 | 3,113 | 935 | ||
1 | – | 2 | 3,278 | -165 | |||
2 | – | 3 | |||||
3 | – | 4 | 4,378 | 1,683 | 3,861 | -517 | |
4 | – | 5 | |||||
5 | – | 6 | 5,478 | -1,617 | |||
6 | – | 7 | 2,717 | 4,895 | -583 | ||
7 | – | 8 | 6,578 (ギガホ) |
-1,683 | |||
8 | – | 9 | |||||
9 | – | 10 | |||||
10 | – | 11 | 4,323 | 6,501 | -77 | ||
11 | – | 20 | |||||
20 | – | 30 | 6,435 | 8,613 | 2,035 |
比較結果
比較結果から言えるのは
私は9GB/月くらいの利用でしたのでこの比較表によると1,598円(税込)お得になります。
自宅に固定回線を引いていない方でYoutubeやAmazon Primeのような動画をよく見る方は10GBでは足りないと思います。以前のプランからある7GBという基準でできることは下記のブログが参考になります。

7GB~10GBのユーザでは安くなりますが1GB未満のライトユーザや10GB以上のヘビーユーザははっきり言って意味がないです。特に20GB以上のユーザは損すらしますので大手キャリア単体で利用するか、MVNOへ完全移行することが得策です。
二台持ちではなくデュアルSIM端末利用の方法も
二台持ちは持ち歩きがはっきり言って面倒です。
また新たに一台購入する必要があるかもしれません。
どうせ買い替えが必要ならデュアルSIM端末を購入する選択肢があります。
デュアルSIM端末
デュアルSIM端末とは、SIMカードを二枚挿すことができる端末のことです。
便利なのがこれまで説明してきた「docomo通話+mineoデータ通信」を一つの端末で実現できるということ!
そのためにはデュアルSIM端末でもDSDSに対応していることが重要です。
DSDSとは”Dual Sim Dual Standby”のことで、挿した二つのSIM両方の待ち受けが可能であるという意味です。
なので内部的には2つの電話番号を持っており、例えばdocomoのSIMを二枚挿しておけばどちらの電話番号にかかってきても通話可能になります。この方法はプライベートと仕事SIMを一つにまとめる方法にもなりとても便利です。
また、便利な端末ですが日本の技適に通っていることも大切ですのでご注意ください。(技適に通っていないと電波法違反になる)
ポイントを上述のものとその他含めてピックアップしました。
・DSDSに対応している
・挿すSIM(docomo/au/SoftBank何れかのネットワーク)の通信帯に対応している
・技適の認証を受けている
※同じ端末でも日本モデル・グローバルモデルなどで性能に差異があり技適の認証を受けていないこともありますので最終ご自身でご確認ください。購入に関して責任を負いません。
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