国際夜行列車ユーロナイトのチケットをイタリアのTrenitaliaで購入する方法を解説します。
最近欧州、もっぱらスウェーデンでは「飛び恥(Flygskam)」という言葉が流行っており、今後陸移動の手段である電車にも影響がでるでしょう。特に夜行列車は本数も少なく、座席によっては格安で移動できることからますます買いにくくなってくるかも知れません。
そんなとき自分で購入する方法を知っていれば、少し早く座席を押さえることができるかもしれません。
始めに
縦断旅行にあたり、ベネチア(イタリア)=ミュンヘン(ドイツ)の移動にEuroNight(ユーロナイト)と言う夜行列車の切符をWEBで購入しました。
・イタリア発の夜行列車に乗る予定
・移動費用を安く済ませたい
・買いたいけども客室タイプや料金がよくわからない
方は是非参考にしてみてください。
購入はこちらのTrenitalia(トレニタリア)というイタリア最大の鉄道会社のWEBページから購入しました。
イタリア国内の切符の買い方は解説されているブログが沢山ありますが取り分け国際列車となると少なくなるので、今回私が実際に購入し、乗ることができた方法を説明したいと思います。
ちなみに私が予約したのはバドヴァ・イタリア(Padova)= ミュンヘン・ドイツ(München)間の個室寝台(1人部屋)で、費用は159ユーロでした。
飲み物が数種類(ワインもついてる!)と朝食付きです。

朝目覚めるとオーストリア・ザルツブルク駅。

詳しくは下記参照。
①WEBサイトへアクセス
▼以下のリンクへアクセス。

▼ページを開くとイタリア語になっているので、赤枠のドロップダウンから”English”を選択する。

▼英語に切り替わったら、以上の赤枠の部分へ検索条件を入力。
英語 | 日本語 |
From | 出発駅 |
To | 到着駅 |
ONE WAY / RETURN | 片道/往復 (今回はONE WAY) |
カレンダー部分 | 日付 |
Adults / Children | 大人と子供の人数 |
※ミュンヘンのようにウムラウトが入る地名は、ü⇒ueなど代替文字へ置き換えること。検索に戸惑いました(München⇒Muenchen)。
▼条件を入力したら”SEARCH”をクリックします。
②列車選択
列車の一覧が表示されます。

▼希望列車行のPrice列の金額部分をクリックします。
③座席・料金選択
▼希望の座席と、パスを持っているのなら割引料金を選択する。

この場合乗り換えが必要だったので、上が国内列車、下が国際列車。
英語 | 日本語 |
Service | 座席の種類 |
Offer | 料金の種類 |
COMMUNICATED COMPARTMENTS | コンパートメント席にするかどうか |
下記区切り部分、ServiceとOfferの参考情報です。
Serviceに関しては、英語にしてもイタリア語のままで非常に分かりにくかったので以下のサイトを参考にしました。
もう一つはリンク切れですが”http://puntoita.webcrow.jp/trenitalia.html”
EuroNightで出てくる座席の種類リストです。日本語の意味は上記サイト参考に推測しました。
<Service一覧>
クラス名 | 意味 |
---|---|
Post 2a Classe | 普通のリクライニングシート |
Cuccetta 6 posti – Mista | クシェット6人部屋(男女混合) |
Cuccetta 6 posti – Donna | クシェット6人部屋(女性) |
Cuccetta 6 posti – Cabina Intera | クシェット6人部屋(グループ用) |
Cuccetta 4 posti – Mista | クシェット4人部屋(男女混合) |
Cuccetta 4 posti – Donna | クシェット4人部屋(女性) |
Cuccetta 4 posti – Cabina Intera | クシェット4人部屋(グループ用) |
Letto In Cabina A 3 – Uomo | 個室寝台3人部屋(男性) |
Letto In Cabina A 3 – Donna | 個室寝台3人部屋(女性) |
Cabina A 3 – Intera | 個室寝台3人部屋(グループ用) |
Letto In Cabina A 2 – Uomo | 個室寝台2人部屋(男性) |
Letto In Cabina A 2 – Donna | 個室寝台2人部屋(女性) |
Cabina A 2 – Intera | 個室寝台2人部屋(グループ用) |
Cabina Singola – Intera | 個室寝台1人部屋 |
Gran Classe Letto In Cabina A 2 – Uomo | グランクラス個室寝台2人部屋(男性) |
Gran Classe Letto In Cabina A 2 – Donna | グランクラス個室寝台2人部屋(女性) |
Gran Classe Cabina A 2 – Intera | グランクラス個室寝台2人部屋(グループ用) |
Gran Classe Cabina Singola – Intera | グランクラス個室寝台1人部屋 |
※Interaとついているものは人数が合わないと選択できません。例えば1人でCabina A 3 – Intera(3人用)は選択できません。
※Singolaとついているものは1人部屋かと。
※Gran Classeはおそらくシャワー付きかと。
一方Offerですが、
<Offer一覧>
Offer名 | 意味 |
---|---|
Adult/standard | 通常大人料金 |
Child | 子供料金 |
Smart | 割引料金 |
Global Pass | グローバルパスホルダー向け料金 |
迷ったら”Adult/standard”でよいと思います。
私は”Smart”を選択しました。”Smart”は料金が安くなりますが、
“Offer subject to limited availability and advance booking. No change, no refund allowed.”
“(訳)限られた数で予約前提。変更・返金不可”
ということですので注意が必要ですね。
予め日程が確定しているのならかなりお得です。

希望の座席が満席の時は、上記のように「満席なので他の列車を選んでください。」のメッセージが出てきます。時間や日程の変更をして再度選びましょう。
▼各選択肢を確認し、選んだら”Continue”をクリックします。
④顧客情報入力
搭乗者の顧客情報を入力します。国際列車はパスポート番号の入力が必要です。

▼通常Trenitaliaのアカウントは持っていませんのでAuthenticationの
“Go on without log in”
“(訳)ログインしないで続行”
を選択し、
英語 | 日本語 |
---|---|
First name | 名 |
Last name | 姓 |
Eメールアドレス | |
Confirm e-mail | Eメールアドレス確認用 |
Phone | 電話番号 |
上記入力しましょう。
Phoneには携帯番号を入力し、一応頭は日本の国コードから始めました。”090XXXXXXXX” なら “8190XXXXXXXX”と言う書き方です。頭の0は取れるので注意です。
この書き方は色んなところで役に立つと思うので覚えておくと良いかもです。
▼次にPassanger項目を入力。
※参考にしたサイトにはAuthenticationにあるPassanger tooにチェックを入力すると項目が反映するとありましたが実際にやるとバグが発生して全てやり直しになりましたので手動入力しました。
英語 | 日本語 |
---|---|
First name | 名 |
Last name | 姓 |
Born | 出生日(DD/MM/YYYY) |
Eメールアドレス |
出生日は日本と書き方が全く逆で、”2017年7月29日”なら“29/07/2017”と入力します。
英語 | 日本語 | 入力例 |
---|---|---|
Type | 身分証明書の種類 | Passport |
(Typeの右隣) | 身分証明書の番号 | XX1234567 |
Date of issue | 身分証明書の発行日(DD/MM/YYYY) | 29/07/2017 |
Country | 国 | Japan |
Date of issueの書き方はBornと同じでDD/MM/YYYY形式です。
▼ここまで入力したら次にPayment項目を選択。
支払いはクレジットorデビットカードが無難でしょう。私はソニー銀行のVISAデビットを愛用しています。
“Use credit/debit cart or prepayd card”
“(訳)クレジット/デビットカードまたはプリペイドカードを使用”
にチェックします。クレジットカード番号の入力などは次の画面です。最後に、
1.
“Collect your ticket before travelling from one of the Self-Service machines available only in Italy. You can use the PNR code or ticket code to print the ticket”
“(訳)旅行前にイタリア国内で利用できるセルフサービスマシンでチケットを取得してください。チケット取得のためにPNRコードまたはチケットコードを利用できます。”
2.
“Accept General Transportation Condition and I have read the privacy disclosures.”
“(訳)General Transportation Conditionに同意し、Privacy disclosureを読みました。”
の二つにチェックをしてください。
▼最後に“Continue”をクリックし決済画面へ進む。
⑤決済
この部分の画面のスクリーンショットを忘れてしまいました。
こちらの方のブログに決済画面の説明がありますので参考にしてください。
⑥チケットの発券(現地)
国内列車(乗り換えが必要な場合)に関しては登録したEメールアドレス宛にPDFでEチケットが送られて来ますので印刷して持参しましょう。
国際列車のチケットですが、PDFのEチケットが発券されません。
⑤の1の項目がありましたが、「国際列車のチケットはEチケット(PDFで送られて来るもの)が発行されないのでセルフサービスマシン(おそらく券売機の意味)で発券してください。」という意味です。
ですので券売機で発券できるはず。
これに関して私はRoma TerminiのTrenitalia窓口で
「この区間(Padova〜München)のチケットがないから発券してほしい」
と説明して発券してもらいました。チケットはメールで来ませんが発券に必要なPNRコードやチケットコードがメールに記載されていますので印刷していくとスムーズですね。
ちなみにRoma Terminiの窓口はめちゃくちゃ待たされる(30分以上)のでオススメはしません…。さらに言うとフィウミチーノ空港の窓口は塩対応されるのでさらにおススメしません。
まとめ
どうですか?簡単でしょう?
私も自分で購入した時は不安でしたが特に問題もなく乗れました。
でもEuroNight(ユーロナイト)は結構人気みたいで直前に購入しようとすると満席状態になります。当然当日購入は無理かと思います。
実際私もベネチア・サンタルチアから乗り換えなしの方を購入しようとしましたが、そちらが満席で買えなかったのです。
当然代理店や手配会社経由で手配することも可能です。と言うか普通はそちらで購入しますよね。
でも代理店を通すと手数料が掛かりますので、少しでもコストを抑えたいという方は直接購入することをオススメします。
今回のチケットに関して余談ですが、イタリア、ドイツ発着のオーストリア国鉄運行でもあるので、Trenitalia(イタリア国鉄運営会社)以外にもDB(Deutsche Bahn:ドイツ国鉄)、ÖBB(Österreichische Bundesbahnen:オーストリア国鉄)でも買えると思います。
ただしWEBから購入できるかは何とも微妙です。電話になるかも。どなたか試してみたら教えていただきたいですね。
以上Trenitalia(トレニタリア)でのチケット手配方法でした。
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