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この記事は 2020年01月05日 に作成された記事です。最新の情報もご確認ください。
台湾には昔、台北・新竹・彰化・嘉義・高雄港の5カ所に扇形庫がありましたが、90年代までに順次廃止されていきました。その中で唯一残存しており、現在も利用されているのがこの彰化扇形庫になります。
扇形庫と言われても普通分かりませんよね…。写真を見たほうが早いです。
こういう設備です。
扇形に配置された車庫(右側)と、それぞれの車庫に接続するための転車台(左側)からなります。
昔の蒸気機関車は前後の区別があり、多くの駅でこういった転車台を利用して方向を転換していました。また機関区(車両基地)と呼ばれる列車の整備場を併設する場合は、この転車台も活用すると分岐器を少なくすることができて効率的であるという事情もありました。
しかし時代がたつにつれて列車も進化し、今のディーゼル・電気機関車はほとんど前後の区別がなくなりました。すると転車台の必要性も無くなり、合わせて扇形庫も無くなって行ったのです。
ちなみに日本にも現存する扇形庫として、京都鉄道博物館や天竜二俣駅等にあるようです。
さてさて、そんな事情から台湾で唯一になってしまった彰化扇形庫。最寄は台鉄彰化駅になります。
彰化にも高鉄駅(新幹線)はありますが、台鉄への接続が非常に悪い(というか無い)ので、高鉄で来るのなら高鉄台中駅(=台鉄新烏日駅)での乗り換えをお勧めします。
私は台鉄台中駅から出発することにします。
台中から彰化までは1時間に3本ほどありますので、それほど時間を気にすることもないでしょう。
この辺りの電車旅行は日本で言うところの東海道本線の静岡エリアを走っているような感覚になりますね。
約15分程度で到着。
アクセスは下記の通り。
駅を出ると左折し直進します。
三民路から和平路に左折し入ります。この黄色の看板が目印!左には小さく「扇形車庫」の看板がありますね。
和平路に入ると道なりに直進。
道なりに進んでいると、見落としそうですがこのような地下への入り口が見えます。
来たときは普通に見落としました。
ここを通って反対側の出口へ。
階段を上がってすぐに左折し直進すると、左手にこのような建物が見えます。これが扇形車庫裏側の外装ですね!
暫らく直進すると裏口みたいなところがみえますが、これが入り口です。
施設に入って、勝手に奥に行ってはいけません。
ここで受付簿に氏名と電話番号を必ず記入しましょう。私は特に聞かれませんでしたが、パスポートの提示を求められることもあるようです。
これで手続きばっちり。この細い道を通って奥に進みます。
機関車が見えてきました。
見えました。これが扇形庫です!まさに名前の通り”おうぎ”のように広がっていますね。
アングルを変えて。これが先ほど説明した転車台。この転車台が動いているところは運が良ければ見れるみたいですよ!
この転車台に車庫から機関車を乗せて、各用途に応じた線路に転車台を回転させるのですね。
施設の中には展望デッキのような場所があり、このように上から全体を見渡すことも可能。
こんな感じで転車台とその周りを接続しています。
転車台を通して扇形庫反対側の整備場を臨む。
転車台も1本足の線路の上を走って回転するんですね。転車台に集まる線路はもう少しで当たるかという距離で集まっています。
列車が歩いて良いエリアにはみ出しているものですから、こんな間近に連結器が見られます(触れないように!)。
この蒸気機関車はCK124という型番なんですが、なんと製造は1936年で日本統治時代に導入された車両のようです(当時はC124という型番)。
ちなみに製造メーカーは日本車両製造という会社で、現在では小田急のロマンスカー(VSE)やJR西日本の特急「しらさぎ」用の車両を製造しているメーカーになります。
またこの蒸気機関車は動態保存と言って、今でも動くように整備されているんです。製造から既に80年。これには驚きを隠せません。
営業時間 | 平日:13:00-16:00 休日:10:00-16:00 |
定休日 | 月曜日 |
住所 | 彰化縣彰化市彰美路一段1號 |
平日は午後からなので注意が必要です。
立ち入り禁止の場所もありますので、ルールを守って見学しましょう。
彰化駅構内1番東側1番プラットフォームに台鉄弁当の駅弁屋があります(改札入って左手)。今まで何度も台湾旅行に来て、ずっとこのNTD60の弁当を食べたかったのですが、時間的なタイミングが合わなかったりして買う機会を逃していました。
なんとここでやっと購入することができました(笑)
台湾のガイドブック
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