高山、下呂温泉などに便利
「特急ひだ」(特急ひだ)って?
JR東海所有の車両で、名古屋~高山・富山を結びますが、一部は大阪から直通しています。
引用:JRおでかけネット/JR西日本
「特急ひだ」は岐阜県を縦断するJR高山線の特急列車で、「君の名は」で有名となった飛騨古川や観光名所の高山、温泉街の下呂に行くためには欠かせない列車です。
ちなみに列車にそこまで詳しい訳ではないですが、これは電車ではなくディーゼルエンジンで動く気動車というもので、ディーゼルの独特な音が楽しめます。
なぜなら高山線は電化されていない路線(電線がない路線)で”電車”は走れないから。
今回はその「特急ひだ」の中でも1日1本ずつの大阪発着になっている列車、通称「大阪ひだ」を解説します。
なお、2023年3月18日より最新車両が利用されています。気になる方は下記も参考ください。
▼新型車両(HC85系)に乗車&大回り乗車
大阪発着
大阪からJR高山線(高山本線)内の各駅にJRのみで行くには、
・在来線のみ
(経路:東海道本線 -> 岐阜 -> 高山線)
・在来線+東海道新幹線(名古屋乗換)
(経路:東海道新幹線 -> 名古屋 -> 東海道線 -> 岐阜 -> 高山線)
・在来線 + 北陸新幹線(金沢・富山乗換)
(経路:東海道本線 -> 湖西線 -> 北陸本線 -> 金沢 -> 北陸新幹線 -> 富山 -> 高山線)
の3パターンがあります。
高山線を走る列車の半分は特急なので、どのルートも「特急ひだ」を利用することになるのですが今回は1番目のパターンで、1日1本ずつと紹介した下りの「特急ひだ25号」上りの「特急ひだ36号」が便利でコスパがいいので紹介します。
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通常のアクセス
在来線でのアクセスの場合大体下記のようになると思います。
参考に下りの大阪発で、

乗り換え回数は3回(大垣乗り換えがないパターンは2回)で、東海道線(京都線も含めて)をひたすら乗り換えしていくパターンです。
メリット
メリットは何度か乗り換えがあるので気分をリフレッシュできることですね。
もう一つはJR在来線のみで行く場合の料金として最安です(青春18きっぷのように全てローカルで行くという方法は除く)。
デメリット
このパターンのデメリットと言うか怖いところは、岐阜に着くまでのどこかで遅延が発生すると岐阜で「特急ひだ」に乗り継げなくて1時間くらいの待ち時間が発生してしまうところ。
高山線、7時から13時までは1時間に1本しかなく、多い時でも2本です。
今年に高山へ行ったときは京都線の遅延で危うく接続に失敗するところでした。
★特急ひだ25/36号でのアクセス
今回説明したい特急ひだ25/36号の場合のアクセスですと下記のようになります。

メリット
何よりメリットは乗り換え不要であること。
ちなみに大阪駅からは11番線出発のようです。
通常のアクセス方法では各路線の管轄会社の違いもあり乗り換え回数が多くなってしまいますが、こちらは東海道線経由高山線直通です。
新幹線の場合は新大阪と名古屋で2回乗り換え必要ですので、新幹線で行くルートを含めて考えても一番楽なルートです。
デメリット
デメリットは同じ電車に4時間以上乗り続けないといけないことで、ずっと座りっぱなしはきついかもしれません。
そしてこのダイヤは1日上下1本ずつしかないこと。
合わせないと通常のアクセス方法や新幹線ルートになってしまいますね。
特急ひだ25/36号の時刻表と料金
時刻表
設定は2022年5月の時点で以下の通り。
主要駅
~2023/03/17
便 | 出発 | (京都) | 到着 |
---|---|---|---|
25号[大阪⇒高山(下り)][休日] | 08:02 | 08:34(出) | 12:24 |
25号[大阪⇒高山(下り)][平日] | 07:58 | 08:31(出) | 12:24 |
36号[高山⇒大阪(上り)][休日] | 15:33 | 19:17(着) | 19:50 |
36号[高山⇒大阪(上り)][平日] | 15:33 | 19:17(着) | 19:50 |
2023/03/18~
便 | 出発 | (京都) | 到着 |
---|---|---|---|
25号[大阪⇒高山(下り)][休日] | 08:02 | 08:34(出) | 12:14 |
25号[大阪⇒高山(下り)][平日] | 07:58 | 08:31(出) | 12:14 |
36号[高山⇒大阪(上り)][休日] | 15:34 | 19:17(着) | 19:50 |
36号[高山⇒大阪(上り)][平日] | 15:34 | 19:17(着) | 19:50 |
特急ひだ25号全停車駅

特急ひだ36号全停車駅

宿泊を兼ねた滞在であればかなりベストな設定時刻とは思います。
大阪市内在住であれば21時までに帰宅できるので、
「土曜日は高山の観光をして日曜日は下呂温泉に入って帰ってくる」
と言うすばらしい週末温泉旅行プランが立てられますね。
料金
大阪=高山でかかる費用を比較してみます。
No | パターン | 特徴 | 所要時間(分) | 費用(円) | 内訳(運賃+特急料金) |
---|---|---|---|---|---|
1 | 特急ひだ25/36号 | 乗換不要 | 約260 | 7,920 | 5,500+2,420 |
2 | 岐阜で特急ひだ乗換 | 最安 | 約280~300 | 7,360 | 5,500+1,860 |
3 | 新幹線(のぞみ)を利用して 名古屋で特急ひだ乗換 | 最速 | 約220~300 | 10,010 | 6,380+3,630 |
*料金は特急自由席料金で計算。
*所要時間は目安。
25/36号パターンは3種の中で間のお値段。それぞれに一長一短ありますね。
新幹線は乗り換えタイミングで所要時間幅が大きいのですが、一番タイミングのいいときは最速になります。ただし経験から言うと高山線はよく遅延しているので乗り換え失敗するかもしれません。
理由は高山線は単線(上り下りで1本の線路を共有)ですれ違いが必要なんですが、上下どちらかが遅延すると芋づる式に遅れてくるからなんです。ただ、その場合は新幹線の指定席を次の便などに振り替えてくれるようです。
このように便利な大阪発着の特急ひだ。ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
▼大阪/関西発のお得なきっぷはこちら
特急ひだの予約
JR+ホテルをまとめて予約したい方はJTBが便利。特急ひだを選択する方法を下記の記事にて解説しております。
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[余談]岐阜=名古屋間は座席が反対向き
これは岐阜駅というか路線の構造?が原因ですね。
例えば、特急ひだ36/16号で考えます。

まず①、高山線で36号と16号は岐阜まで連結されてセットで運行されています。
そして②、岐阜駅には大阪方面へ頭を向けて進入し切り離しを行います。
この時名古屋方面へはお尻が向いているわけですが、岐阜から名古屋までは30分くらい。
わざわざ座席の向きを変える程の時間でもないですね。
なので③、それぞれ座席の向きはそのままで名古屋方面は進行方向のみ反対で出発するわけです。
スイッチバックみたいなイメージですね。
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