2024年5月3日 更新
時刻表の情報は2024年3月時点の情報です。
目次
高山、下呂温泉などに便利
「特急ひだ」(旧ワイドビューひだ)って?
JR東海所有の車両で、名古屋~高山・富山を結びますが、一部は大阪から直通しています。
引用:JRおでかけネット/JR西日本
「特急ひだ」は岐阜県を縦断するJR高山本線を主に走る特急列車で、「君の名は」で有名となった飛騨古川や観光名所の高山、温泉街の下呂に行くためには欠かせない列車です。また、2022年頃までは「ワイドビューひだ」の愛称もあり、由来かどうかは分かりませんが、当時利用されていたキハ85系の車窓は広くて展望が良かったです。
余談ですが、この高山本線は電化されていない路線(電線がない路線)であり、ここを走る列車は基本的にエンジンを持ち、自走する”気動車”というもので、車と同じように燃料を積んで自走しますのでエンジンの独特な音が楽しめます。
特急ひだは新型のHC85型になってからはハイブリッド式となり、電車と同じくモーターで駆動するようです。その為(充電用に)燃料を積んで自走する列車ですが、型番的には”電車”と言うことになっているみたいです。
話を戻しまして、今回はその「特急ひだ」の中でも1日1本ずつ大阪発着の列車、通称「大阪ひだ」を解説します。
前述の新型車両であるHC85型は2023年3月18日より利用されています。気になる方は下記も参考ください。
▼新型車両(HC85系)に乗車&大回り乗車
大阪発着
大阪からJR高山本線(高山本線)内の各駅にJRのみで行くには下記の2パターンどちらかで行くことが考えられます。
- 在来線
-
経路:東海道本線 -> 岐阜 -> 高山本線
- 東海道新幹線(名古屋乗換)+在来線
-
経路:東海道新幹線 -> 名古屋 -> 東海道本線 -> 岐阜 -> 高山本線
新幹線の利用の有無を問わず、高山本線を走る普通列車は少ないため一般的に「特急ひだ」は必ず利用することになります。通常検索すると2つ目の「新幹線+在来線」の組み合わせでヒットしますが、今回紹介したいのは1つ目の「在来線」のみの利用に含まれ、コスパもいい「大阪ひだ」、つまり下りの「特急ひだ25号」上りの「特急ひだ36号」です。
▼長距離電車旅の関連記事
【青春18きっぷ】大阪から東京まで中央本線経由で電車旅
【総集編】東海道本線(東京=神戸)を在来線で【電車旅】
(参考)岐阜乗換でのアクセス
大阪ひだを利用しない、岐阜乗換で在来線のみを利用した場合のアクセスは大体下記のようになると思います。参考に下りの大阪発では下記の通り。
乗り換え回数は3回(大垣乗り換えがないパターンは2回)で、東海道本線(京都線も含めて)をひたすら乗り換えしていくパターンです。
メリット
メリットは何度か乗り換えがあるので気分をリフレッシュできることですね。
もう一つはJR在来線のみで行く場合の料金として最安です(青春18きっぷのように全てローカルで行くという方法は除く)。
デメリット
このパターンのデメリットと言うか怖いところは、岐阜に着くまでのどこかで遅延が発生すると岐阜で「特急ひだ」に乗り継げなくて1時間くらいの待ち時間が発生してしまうところ。
高山本線、7時から13時までは1時間に1本しかなく、多い時でも2本です。今年(2017年)に高山へ行ったときは京都線の遅延で危うく接続に失敗するところでした。
★特急ひだ25/36号でのアクセス
今回おススメする特急ひだ25/36号の場合のアクセスですと下記のようになります。
メリット
何よりも乗り換え不要であること。通常のアクセス方法では各路線の管轄会社の違いもあり乗り換え回数が多くなってしまいますが、こちらは東海道線経由高山本線直通で最終目的地まで単一の列車で乗り通すことが可能です。
また大阪/関西からは出発する時間が早めになっているので、着いたその日から観光することも可能です。
デメリット
デメリットは同じ電車に4時間以上乗り続けないといけないこと。座席は快適ですが、ずっと座りっぱなしはきついかもしれません。
そしてこのダイヤは表題の通り1日上下1本ずつしかないこと。乗車のタイミングを工夫しないと通常のアクセス方法や新幹線ルートになってしまいます。
また、メリットでもあった大阪/関西方面からの出発時間の早さと言うのは、大阪郊外から出発する際には少し朝からバタバタするかもしれません。
時刻表
主要駅
スクロールできます
便 | 出発 | (京都) | 到着 |
---|
25号[大阪⇒高山(下り)][休日] | 08:02 | 08:34(出) | 12:14 |
25号[大阪⇒高山(下り)][平日] | 07:58 | 08:31(出) | 12:14 |
36号[高山⇒大阪(上り)][休日] | 15:34 | 19:17(着) | 19:50 |
36号[高山⇒大阪(上り)][平日] | 15:34 | 19:17(着) | 19:50 |
特急ひだ25号全停車駅
特急ひだ36号全停車駅
宿泊を兼ねた滞在であればかなりベストな設定時刻とは思います。帰路についても大阪市内在住であれば21時までに帰宅できるので、
「土曜日は高山の観光をして日曜日は下呂温泉に入って帰ってくる」
と言うすばらしい週末温泉旅行プランが立てられますね。
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料金
大阪=高山でかかる費用を比較してみます。
スクロールできます
No | パターン | 特徴 | 所要時間(約/分) | 費用(円) | 内訳(運賃+特急料金(円)) |
---|
1 | 大阪から特急ひだ25/36号 | 乗換不要 | 260 | 7,920 | 5,500+2,420 |
2 | 岐阜で特急ひだ乗換 | 最安 | 280~300 | 7,360 | 5,500+1,860 |
3 | 新幹線(のぞみ)を利用して 名古屋で特急ひだ乗換 | 最速 | 220~300 | 10,010 | 6,380+3,630 |
*2023/10 時点
*料金は特急自由席料金で計算。
25/36号パターンは例に挙げた3種の中で間のお値段。それぞれに一長一短あります。
新幹線は乗り換えタイミングで所要時間幅が大きいのですが、一番タイミングのいいときは最速になります。ただし経験から言うと高山本線はよく遅延しているので乗り換えも失敗するかもしれません。
理由は高山本線は単線(上り下りで1本の線路を共有)ですれ違いが必要なんですが、上下どちらかが遅延すると芋づる式に遅れてくるからなんです。ただ、その場合は新幹線の指定席を次の便などに振り替えてくれるようです。
このように便利な大阪発着の特急ひだ。ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
▼大阪/関西発のお得なきっぷはこちら
特急ひだの予約
JR+ホテルをまとめて予約したい方はJTBが便利。特急ひだを選択する方法を下記の記事にて解説しております。
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[余談]岐阜=名古屋間は座席が反対向き
これは岐阜駅というか路線の構造?が原因ですね。
例えば、特急ひだ36/16号で考えます。
まず①、高山本線で36号と16号は岐阜まで連結されてセットで運行されています。
そして②、岐阜駅には大阪方面へ頭を向けて進入し切り離しを行います。
この時名古屋方面へはお尻が向いているわけですが、岐阜から名古屋までは30分くらい。
わざわざ座席の向きを変える程の時間でもないですね。
なので③、それぞれ座席の向きはそのままで名古屋方面は進行方向のみ反対で出発するわけです。
スイッチバックみたいなイメージですね。
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